いまや、すっかりシングルチャート上位の常連という印象のあるFTISLAND。もちろん、ライブ動員数も伸び続けており、昨年のクリスマスには横浜アリーナ2DAYSを満杯にしたのも記憶に新しい。そんな彼らの2012年初シングルとなるのが「NEVERLAND」。WOWOW開局20周年記念番組「松本零士『オズマ』」のオープニング曲にも使用されているこの曲は、ポジティヴなメッセージにあふれたロックチューン。制作秘話はもちろん、昨年の横浜アリーナのライブの感想も含め、作品についてメンバー全員に語ってもらった。

EMTG：今回のニューシングル「NEVRELAND」は、「松本零士『オズマ』」（WOWWOW開局20周年記念番組）のオープニング曲になりましたね。このお話は、いつ頃いただいたんですか？

チェ・ミンファン：2、3ヶ月前ですね。

EMTG：曲自体は、その時点で完成していたんですか？

チェ・ジョンフン：曲はその前からありました。

イ・ホンギ：決まったと聞いたときは、本当にびっくりしました。

EMTG：日本では松本零士さんのアニメは非常に人気が高く、幅広い世代に支持されているんですよ。その作品に関われるのは、なかなか素晴らしい経験ですよね。

チェ・ミンファン：僕達も、小さい時に『銀河鉄道999』を見ていたので、ホントに光栄だと思います。

EMTG：「NEVERLAND」と『オズマ』という作品とのマッチングもよかったんだと思います。ちなみに、タイトルのイメージはどういところから？

チェ・ジョンフン：宇宙とか、命を守るとか、そういうイメージですね。

チェ・ミンファン：歌詞にもあるんですが、正しい世界に連れて行くという感じ。正しい世界には、戦争がなくて平和なイメージです。

EMTG：歌入れは、このお話が決まったあとですよね。

イ・ホンギ：はい。

EMTG：力強い曲調だし、歌詞も含めて、すごく勇気をもらえる歌になりましたが、歌にはどういう思いを込めましたか？

イ・ホンギ：歌詞の意味そのままの気持ちを込めてます！

EMTG：曲そのものが出来た時は歌詞もなかったわけですし、作曲に関わったジョンフンさんは、どんな思いで作曲されていたんでしょうか？

チェ・ジョンフン：僕はギタリストなので、メロディーと曲自体がうまく合うような方向で作ろうと思ってました。だから、ギターサウンドは、すごくカッコよくできてます！

EMTG：間違いなくライブに似合う仕上がりですね。

チェ・ジョンフン：はい。ダイナミックでなおかつスピード感もありますから。

EMTG：レコーディングで苦労された部分などはありますか？

イ・ジェジン：松本零士さんは有名なので、世界中にもファンがいるじゃないですか。だから、実は英語バージョンの歌入れもしたんですけど――。

イ・ホンギ：発音が大変！（苦笑）。

イ・ジェジン：発音もそうだし、ホンギお兄さんは英語が出来る人についてずっと勉強していたんですけど、残念ながら……。

イ・ホンギ：言葉（のテンポ）が速いんです！

EMTG：それはリリースされるんですか？

イ・ジェジン：アルバムのボーナストラックに入っています。

EMTG：それは楽しみですね！

イ・ホンギ：言葉が速いので歌詞を読みながら聴いてください（笑）。

EMTG：3曲目のカップリング「YUKI」は、かなり切ない歌になってますよね。曲が産まれたキッカケは何だったんでしょうか。

ソン・スンヒョン：歌詞は僕が書いたんですけど、最初のギターリフを作った時に、この歌は冬の感じだなって思ったんです。冬の街で恋人達が、悲しく別れてしまうような……たぶん、日本の方はこういう曲ってすごく好きだと思うんですけど、自分もそういう雰囲気の曲が好きなので、それを歌に込めました。

EMTG：順番は逆になりましたが、続いて2曲目のカップリング「WANNA GO」について。これはもうまさにFTISLANDらしい勢いのある曲ですね。個人的な感想なんですが、ファンに向けて歌われているような印象を受けました。

ソン・スンヒョン：これはホンギお兄さんがステージの上で歌をうたう姿だったり、生き生きと動く様子を想像して、ミンファンとふたりで作りました。

チェ・ジョンフン：僕達がステージの上からファンの方に贈る曲ですね。

EMTG：まさにそんな曲だと思います！

イ・ホンギ：ただ、ファンの皆さんだけでなく、曲を聴いてくれるすべての人に伝えたいですね。

EMTG：バンドを目指す男の子達にもいい刺激になりそうですね。

イ・ジェジン：僕もスクールバンドをやってました。学校のイベントがあまりなくて、1年に2回くらいしかやれないんですけど、その時にすごく大きいサウンドでバンドが演奏するの聴いて、“これはヤバい！”と。その時から、ずっとバンドを続けてる感じです。

EMTG：「WANNA GO」はバンドで演奏するのが楽しそうな曲ですよね。

イ・ホンギ：バンドでやってみたいという人達がいたら、この曲はそんなに難しくないんで、楽しんでやって欲しいですね。“みんなで遊ぼう！”っていう雰囲気でやってもらえればいいと思いますよ。

EMTG：初回限定盤には「NEVERLAND」のPVやメイキング、去年の横浜アリーナでのライブ映像が入ってますね。特に横浜アリーナのライブを今振り返ると、どんな印象でしたか？

イ・ホンギ：横浜アリーナはすごく準備をしました。僕達が今までやった会場の中で、一番大きな場所だし、2日間だったし、曲もたくさんあってソロコーナーもあって。長い時間練習しました。でも、自分の力を全部使わないと、お客さんの思い出に残らないから。

EMTG：それぞれ、個性が出てましたよね。

ソン・スンヒョン：どういうことをやるのか、みんなですごく悩みましたからね。

イ・ホンギ：ソロコーナーの準備には1ヶ月かかりましたよ。

EMTG：ソロコーナー、機会があったらまたやりたいですか？

イ・ホンギ：もっと実力をつけなければいけないと思います。

EMTG：皆さん、いろんなことができそうなんですけどねぇ。最後に今後のご予定を教えてください。

チェ・ジョンフン：5月にはセカンドアルバムの発売も決定しました！これからも精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします！

EMTG：新曲をライブで聴くのも楽しみですね。期待してます！

【取材・文：海江敦士】