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「極東ロックンロール・ハイスクール 第弍章」GRANRODEOとの一騎打ち!

氣志團 | 2014.10.04

アニソン界の変幻自在のマジカルスター!?
極東露薫露琉高校に愚乱露出男、参上!

 氣志團のタイマン対バンGIGシリーズ『極東ロックンロール・ハイスクール 第弐章』第35戦となる、「GRANRODEO vs 氣志團 ~熱血硬派ろでおくん、ヤンキー集団に絡まれる、の巻~」は、アニソン界の変幻自在のマジカルスター・GRANRODEOとの一騎打ち! アニメ、声優ファンにはもはや説明不要。KISHOW(谷山紀章)とe-ZUKA(飯塚昌明)の2人で構成されるこの大人気ユニット。アニメ『黒子のバスケ』のOPテーマでもある「Can Do」や「RIMFIRE」など多くのヒット曲を持ち、ハードロックやヘヴィメタルを主軸に、ポップス、パンク、オルタナ、ミクスチャーと様々な要素を含む音楽性はまさに変幻自在。昨年1月には、さいたまスーパーアリーナでの単独ライブを成功。この日も会場であるZepp Tokyoは、熱心なRODEOBOY&RODEOGIRL(GRANRODEOファン)で満員御礼。もはや、このGIGシリーズにジャンル分けなど不毛だが、男性声優アーティストとの対バンは初めて。開演前から異常な熱気を上げるロデオ組に、氣志團は飲み込まれてしまうのか? はたまた、キセキの幻影のシュートを決めることが出来るのか?

 客電が落ち、会場に鳴り響くSEにロデオ組の大歓声が上がる中、先行・GRANRODEOのライブがスタート。学ランにサングラス、黒マスクといったヤンキースタイルでステージに登場した、サポートを含むメンバー4人。ポケットに手を入れたまま客席を睨みつけると、ステージ中央に集まりうんこ座りでポーズを決める! フロアからはRODEOGIRLの奇声に近い歓声が上がる中、VAL(Dr)のカウントで始まった1曲目は「tRANCE」。ヘヴィなメタルサウンドで会場の温度を一気に上げたこの曲。短ランにボンタン姿でポケットに手を突っ込んだままモニタに足をかけて歌う姿が画になる、KISHOWのハイトーンシャウトが会場に響き渡る! 生でライブを見るのは初めてだったが、ハンパない演奏力と歌唱力は圧倒的。「極東ロックンロール・ハイスクールへようこそ。今日はブッ込んでいくんで夜露死苦!」とKISHOWが短い挨拶を挟み、2曲目「チキン・ヒーロー」が始まる。勢いに乗り、さらにヘヴィさを増す歌と演奏。<チキン・ヒーロー>のコーラス部分をファンが合わせ、間奏部分では顔を寄せ合って演奏するe-ZUKA(Gt)が瀧田イサム(Ba)をバックに、KISHOWが頭を撫で付けてフロアに中指を立てる。衣装の影響もあってか、攻撃的なパフォーマンスが観客の気持ちをさらにヒートアップさせる。「こんばんは。あなたの心の1番になりたい、GRANRODEOです」と始まったMCでは、「長州の隼、KISHOWです」「越後の巨人、e-ZUKAです」と、氣志團風の自己紹介。KISHOWは短ランの下から“なめちゃいや。”とプリントされたTシャツを覗かせ、e-ZUKAが「俺、ビビってないッス、全然! 着慣れない服着て転んだッスけど、ビビってないッス」とチキン・ヒーローなMCで会場を沸かす。「氣志團なんてTVの人だからね!」「あなたもTV出てるでしょう!?」と、KISHOW&e-ZUKAの掛け合いで観客を笑わせると、「KISSESの人たちには、帰る頃にはキッショーズになってもらうからね」とメロウなギターと甘い歌声で「変幻自在のマジカルスター」が始まる。ノリの良いビートとキャッチーなメロディに、体を揺らして歌を口ずさむ観客。続いてダンスビートが会場に響き、間髪入れずに始まったのは「Y.W.F」。KISHOWの伸びやかな歌声で聴かせると間奏ではe-ZUKAが速弾きソロで魅せ、サビはパラパラダンスで沸かせたこの曲。ダンサブルな曲調に大きく体を揺らすロデオ組で、フロアが大きく波を打つ。個人的にはイモ欽トリオ風の振り付けを合わせるe-ZUKAと瀧田がツボで、思わず爆笑してしまう。若いファンには元ネタ分からないよ!(笑)MCでは来日中のオバマ大統領をネタにした時事ネタで会場を沸かせ、e-ZUKAの「Yes,We can!」のネタ振りから、「CanがDoですね!」とソリッドなギターで「Can Do」が始まると、いよいよ終盤戦。ヘヴィなロックサウンドにKISHOWのハイトーンボイスが胸締め付ける「カナリヤ」へと続き、会場が天井知らずの盛り上がりを見せる中、リズムに合わせた掛け合いで一体感を生むと、ラスト「modern strange cowboy」へなだれ込む。KISHOWがメタルシャウトを聴かせ、「極東カウボーイ! ロックンロールカウボーイ!」と歌詞を替えて歌うと、e-ZUKAがギターソロで追撃。ファンが大歓声でそれに応え、最高潮の盛り上がりを見せる中で、GRANRODEOのステージが終了した。

 続いては後攻、氣志團。GRANRODEOの熱気が残るステージに、團長を除くメンバーが静かに登場。光のトランペットが会場に響き「夜明け」でGIGがスタートすると、夜明けの光のようにバックライトが差し込み、演奏するメンバーのシルエットを映す。雄大な演奏が会場の雰囲気をガラリと変えると、滑りこむようにステージに飛び込んできた團長が、「OK、We are 氣志團!」と挨拶し、氣志團のGIGが本格スタート。最初こそ不穏そうな表情でステージを見つめてたロデオ組だったが、「木更津サリー」のタイトなリズムに体を揺らし、段々と振り付けを合わせ始める。MCでは團長が「よく来たね、RODEOBOY&RODEOGIRL! KISHOWさんの6オクターブ下でしか歌えないけど、よろしくお願いします」と挨拶すると、「誰が呼んだか“We wanna R&R SHOW”、綾小路 翔です!」などとGRANRODEOネタを多分に盛り込んだ、メンバーの自己紹介で会場を沸かす。さらに「KISSESのみんなには今まで肩身の狭い思いをさせてきたけど、1個だけ明るいニュースがあるぜ。氣志團のくせに月9の主題歌が決まりました!」と團長。MCに続いて始まったのは、「極東ロックンロール・ハイスクール」初披露となる新曲「喧嘩上等」! どこか懐かしく親しみやすい昭和歌謡テイストに、キャッチーなメロディと振り付け。所見の人がほとんどのはずだが、手拍子や<カモ~ン!>の振り付けを全員が合わせ、たくさんの拳が上げると会場中に笑顔と一体感が生まれる。演奏を終えると大きな拍手と歓声が上がり、想像以上の盛り上がりに熱気を帯びる会場。間髪入れずに演奏されたのは「SUPER BOY FRIEND」。こちらも所見であろうロデオ組のみんなが一生懸命振り付けを合わせ、團長の「GRANRODEOと同じ時代に生まれて、良かったーーー!」の叫びに両手を挙げて歓声で応える。と、しっかり盛り上げながらもGRANRODEOの盛り上がりがよほど悔しかったのか、「俺が予想している以上にKISHOWさんとe-ZUKAさんのコンビは凄かったなぁ」だとか、「KISSESのみんなも俺らのGIGでは見せない笑顔してたの見てたからな!」と、やけに嫉妬めいたことを言う團長(笑)。ながら、熱いMCから始まった「愛 羅 武 勇」も強靭な演奏に乗せた真摯なメッセージと愛羅武勇の想いが観客にしっかり伝わり、突き上げる拳がフロアを埋め尽くす。本編ラストを飾る「One Night Carvival」では、会場中が振り付けを合わせて大合唱する美しすぎる光景に、「やべぇ、俺マジ“Can Do”してる!」と團長。見事、この日のクライマックスを生み出したところで、本編終了。

 アンコールの声に登場した氣志團。「すっごい楽しいです! あと悔しさも残ってます。せめて、おもしろトークだけはと思ったんですが、それも完全に負けました!」と團長が敗北宣言(笑)。ステージにGRANRODEOを呼びこむと、「楽屋に手書きの手紙とか、ファミコンとか用意してもらって。TVつけたら「熱血硬派くにおくん」なんだよ?」とKISHOWが楽屋でのおもてなしに感謝を述べたり、「驚いたのがGRANRODEOが8曲40分で、氣志團が8曲70分ですよ!?」とe-ZUKAが團長に訴えたりと、團長を交えた3人の掛け合いで仲の良さを見せるとe-ZUKAがギターを背負い、氣志團&GRANRODEOによるセッションが始まる。「一体、我々が何を演るのか? この曲しかないでしょう!」と披露した曲は、B’zのカバーで「ultra soul」! 氣志團&e-ZUKAの重厚かつ華やかな演奏に乗せて、團長と肩を寄せあってツインボーカルを取るKISHOWが圧倒的歌唱力&声量で歌声を聴かせると、松のベースソロからe-ZUKAがギターソロで観客を魅了。ラストはKISHOWが豪快なスクリームを聴かせると、團長&光がゴムパッチンでひっくり返り、会場中が大爆笑の中で終演。9月には『氣志團万博2014』への出演も決定しているGRANRODEO。氣志團&GRANRODEOが横一列に並び、両手を挙げて歓声に応える姿を見ながら、僕は初顔合わせながら異常なほどの盛り上がりと相性の良さを見せてくれたこの日のステージを振り返り、ここから始まる二組の物語に期待を馳せていた。

tag一覧 ライブ 男性ボーカル 氣志團 GRANRODEO

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お知らせ

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※詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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