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「極東ロックンロール・ハイスクール 第弍章」第42戦は、極東初のスリーマンGIG

氣志團 | 2015.01.10

インディーズ日本代表&女性デュオ日本代表!
最強の先輩たちに挑む、極東初のスリーマンGIG

 氣志團のタイマン対バンGIGシリーズ『極東ロックンロールハイスクール 第弐章』第42戦となる、「ニューロティカ vs PUFFY vs 氣志團 ~ワンナイト・ネホリーナ・ハホリーナ・ナボリーナ・カーニバル~」は、ニューロティカ&PUFFYを迎えての極東シリーズ初となるスリーマンGIG。1984年結成、今年で結成30周年を迎えたニューロティカは、1986年にミニアルバム『DRINKIN’ BOYS』でインディーズデビュー。今から約15年前、現メンバーになったばかりの氣志團は、以前より多大な影響を受けていたロティカに直談判し、対バンを実現。以降、もはや身内と言えるほどの深い付き合いを重ね「ツアーのやり方とか地方での遊び方とか、バンドに必要なことは全て教えてもらった」と團長が語る、尊敬すべき大先輩! 一方、氣志團が所属するSMAの先輩でもあるPUFFYは、氣志團のデビューより5年早い1996年、奥田民生プロデュースにて、シングル「アジアの純真」でデビュー。その人気は日本にとどまることなく、アジア諸国やアメリカなど世界に及び、デビュー18周年を迎えて衰えることのないカリスマ的人気を誇る女性デュオ。インディーズ日本代表&女性デュオ日本代表を迎えた氣志團は、最強の先輩たちにたっぷりヤキを入れられてしまうのか、はたまた下克上をかますことが出来るのか? 一夜限りのネホリーナ・ハホリーナ・ナボリーナ・カーニバルが幕を開ける! 

 極東恒例、微熱DANJIによる前説コントで始まったこの日。あっちゃん風のピエロメイクで登場したしーちゃんが、「出戻りました!」と敬礼。「氣志團というフィルターを通したら、ニューロティカがより良く見えた」の自己分析に場内は爆笑! 会場がしっかり温まったところでSEが鳴り、ニューロティカがステージに登場。カタル(Ba)の「Yes、ニューロティカ!」の掛け声に楽器隊が音を合わせ、アツシが緑のタイツにスイカのかぶり物をしたスイカマンの格好で登場すると、フロアから大きな拍手と歓声、そして笑い声が起こる! アツシが「東京生まれ、ニューロティカ育ち、俺の名前はスイカマン!」と自己紹介すると、1曲目「夏・スイカ・27才」でロティカのライブがスタート。1曲目から大盛り上がりのフロアに明らかに気を良くして、♪パーパラッパパー! と駆け回るアツシ。お約束のタイミングでロティカファンがクラッカーを鳴らし、色とりどりのテープがステージを埋めると「すごーい!」と喜び、さらに調子に乗るアツシ(笑)。続いて、♪パオパオー!の掛け声で始まったのは、「チョイスで会おうぜ」。息の合った演奏に♪チョイス! チョイス! とアツシが大ジャンプ。曲のラストで吉川晃司ばりのシンバルキックを決め、続く「気持ちいっぱいビンビンビン」では会場中がタオルを回す! ライブ前半にして、クライマックスと言える盛り上がりを魅せるフロア。ライブハウスモンスターが容赦無い攻撃で、後輩に食ってかかる!! 「こんばんは、ニューロティカ!」と始まったMCでは、ギタリスト不在時に西園寺 瞳が参加したことなど、氣志團との縁を語り、「老体に鞭打って頑張ります。プロペシア飲み始めて1年でカッパが埋まり始めました!」と自虐トークで観客を笑わせるアツシ。ヘヴィなギターリフで始まる「ロック酒場でROCK! ROCK! ROCK!」から「ロックンロールクレイジーラン」と続き、アツシとカタルが老体に鞭打ってステージを右へ左へと駆け回ると、ナボ(Dr)もドラムを放棄してステージを駆けまわる(笑)。「30年間歌ってます!」と始まった「DRINKIN’ BOYS」では、PUFFYファンやKISSESも巻き込んで、♪ヤーヤヤヤーヤヤ!の合唱が起き、会場中が振り付けを合わせた「絶体絶命のピンチに尻尾を高く上げろ!」では、氣志團がロティカのオマージュで使用していた“氣志團コール”を「何それ、元祖は俺たちだぜ?」と吐き捨て、「もっともっと、もともともっと」の“ニューロティカコール”を合わせて会場をひとつにする。「俺たちいつでも?」「ロックバカーー!」の掛け声を合わせたところで、ニューロティカのライブは終演。メンバーがステージを去った後も、会場には熱気と観客のザワつきが余韻を残していた。

 続いては大きな拍手に包まれて、スペシャルバンドを引き連れたPUFFYが登場。ロックでガーリーな衣装で揃えた二人がマイクスタンドの前に立つと、薄暗い照明の中、タイトなギターリフからGREEN DAY「Basket Case」のカバーでライブがスタート。続く、「Bring it on」で力強くキュートな歌声を聴かせると、「こんばんは、PUFFYです!」とMCが始まる。MCでは「何で呼ばれたのかな?って、正直思います。事務所の後輩だし、協力してあげたいのですが、出たいと言ったことがございません(笑)」と亜美が語り、のほほんとしながら際どい二人のトークで会場を笑わせると、「ノコノコ来ちゃったんで、最後までお願いします!」と由美が挨拶し、川西幸一(Dr/ユニコーン)のドラムで「愛のしるし」が始まる。会場中が体を揺らし手拍子を合わせる中、ドライブ感ある演奏に独特の空気感を持つ二人のユニゾンで聴かせた「サーキットの娘」へと続くと、会場がPUFFY色に染まっていくのが分かる。「楽屋に行ったら、I’s(西園寺 瞳のソロユニット)のサインがあって」(由美)「私、大ファンなんです。会いたいなぁ……」(亜美)などと、これまた独特の間合いでMCを進める二人。二人がいちゃいちゃする姿を会場中が微笑ましく見守る中、「知ってる曲があれば、ぜひ一緒に歌いましょう!」(由美)と観客を煽り、「渚にまつわるエトセトラ」が始まる。惜しげもなくヒット曲を連発するPUFFYに、「わぁ~!」と会場から歓声が上がる中、ぴょんぴょん跳ねてリズムを取る二人に合わせて、大きく体を揺らすフロアの観客。ロティカファンもKISSESも一緒になって口ずさむ姿を見て、PUFFYの性別や世代を越えた人気ぶりに改めて驚かされる。タフなビートに二人の力強い歌声が映える「海へと」、エモーショナルな歌声がギュッと胸を締め付けた「マイストーリー」と続くと、PUFFYのステージもいよいよラスト。イントロに会場中の手が上がったのは、彼女らのデビュー曲であり、代表曲である「アジアの純真」! 貫禄や余裕さえ見える彼女らのステージングに会場中が釘付けとなり、どのデュオにも負けない無敵のユニゾンに圧倒される中、「ありがとうございました!」と二人は笑顔でステージを去っていった。

 そして、一夜限りのネホリーナ・ハホリーナ・ナボリーナ・カーニバルのトリを務めるのは、もちろん氣志團。楽器隊に続いて團長がステージに立ち、「We are 氣志團!」と告げると、「Baby Baby Baby」で激しく力強くGIGの幕を開ける。間奏部分ではI’s、おっとトミーがステージ中央でダイナミックなギターソロを聴かせ、先輩たちに負けじと1曲目から攻めのステージを見せる彼ら。気合い十分に演奏された「鉄のハート」では、メンバー同士の結束を確かめるように丁寧に力強く音を合わせると、「亜樹良!」の掛け声でサポートメンバーの亜樹良が気合い十分、ダイナミックなドラムソロで会場を魅了する。先輩方に勝るとも劣らないパワフルなステージングで、序盤戦を終えた氣志團。MCでは團長が「今日はず~っと落ち着くところがございません! バラード無しです!」と笑顔を見せ、ニューロティカとPUFFYへの想いをたっぷり語る。いつも以上に饒舌な團長が、「ところで、みんなは亜美派? 由美派?」などと楽屋話のような質問を投げると観客は苦笑。さらにメンバーをイジりまくった挙句、自分は「俺は決まってんだろ、ハコ推しです!」と逃げるように答え、KISSESからブーイングを受ける團長に、場内は大爆笑!(笑) 続いて微熱DANJIも加わって披露した「喧嘩上等」、タフで骨太なサウンドと熱く強く、たっぷり気持ちのこもった歌声に会場中から拳が上がった「喧嘩上等」と続くと、早くもGIGは終盤戦に突入。「心のままに踊ろうぜ」と始まった「One Night Carnival」で会場をひとつにすると、ラストはなんとPUFFYの「マイストーリー」のカバーを披露! トミーの乾いたギターサウンドに、團長と光のエモーショナルな歌声が重なり、PUFFYとはまた違った雰囲気を生んだこの曲。演奏が終わると温かい拍手が会場を包み、普段のGIGにはない余韻や後味を残す中、氣志團のGIGが幕を閉じる。スリーマンということで、いつもよりコンパクトなセットながら、実に濃厚で心に残るステージだった。

 3組がステージを終えた後、アンコールの声に登場した氣志團。「今日はとんでもないことやりますよ」とPUFFYをステージに呼びこむも、「「マイストーリー」やるなら言ってよ!」といきなり二人に責め立てられ、たじたじになってしまう團長(笑)。亜美に「リーゼントの先から、汗がたれてるよ!」とツッコまれたり、珍しく相手にペースを持っていかれる團長に笑いが起きる中、PUFFYの二人を團長と光が囲み、トミーのギターでPUFFYの名曲「誰かが」の演奏が始まる。氣志團のたくましい演奏に乗せて、優しく温かい歌声で聴かせるPUFFY、コーラスで支える團長と光。亜美のジャンプでフィニッシュし、大きな拍手と歓声が上がる中、「こうなったら、おじさんも呼んじゃおうか!」とニューロティカをステージに呼びこむ。「ちょっぴりエッチで優柔不断な、あっちゃんで~す!」とゴキゲンなアツシを先頭に登場したメンバー。「あれ、雪之丞?」と発する團長の目線の先にいたのは、スキンヘッドに矢印マークの髪を貼り付けた、偽雪之丞・ナボ!(笑) アツシと團長の「いい男になろうぜ」「いい女になろうぜ」の掛け合いに、「ア・イ・キ・ターー!」とPUFFYも声を合わせ、氣志團+ニューロティカの豪華すぎる演奏で始まった曲は、ニューロティカの「ア・イ・キ・タ」! 会場中の観客も巻き込み、楽しく賑やかに披露されたこの曲。会場中が♪アイキターー!と声を合わせて笑顔を見せるエンディングは、一夜限りのネホリーナ・ハホリーナ・ナボリーナ・カーニバルに相応しすぎる幸福感を生んだ。

tag一覧 ライブ 氣志團 PUFFY イベント コラボ

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リリース情報

喧嘩上等 (CD+DVD)

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2014年05月21日

影別苦須 虎津苦須

<CD>
1.喧嘩上等
2.友よ
3.喧嘩上等 (カラオケ)
4.友よ (カラオケ)

<DVD>
1.喧嘩上等 (ミュージックビデオ)
2.喧嘩上等 メイキング映像

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お知らせ

■極東ロックンロール・ハイスクール 第弍章

LiSA vs 氣志團
~デラべっぴんがやって来るっ。みゃあ!みゃあ!みゃあ!~
2014/03/17(月)東京・SHIBUYA-AX

SPYAIR vs 氣志團
~桶狭間爆音合戦!!尾張名古屋の終わらない夜~
2014/03/20(木)愛知・Zepp Nagoya

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~超絶魂2 お台場大パニック!超激突\(‘jjj’)/~
2014/04/09(水)東京・Zepp Tokyo

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2014/04/15(火)東京・Zepp Diver City Tokyo

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2014/07/04(金)東京・EX THEATER ROPPONGI

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~ワンナイト・ネホリーナ・ハホリーナ・ナボリーナ・カーニバル~
2014/07/16(水)東京・赤坂BLITZ

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2014/07/19(土)沖縄・ミュージックタウン音市場

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~THE GREAT ROCK’N’ROLL SCANDAL in OSAKA~
2014/07/24(木)大阪・Zepp Namba

10-FEET vs 氣志團
~続・大きなフィートの木の下で in京都~
2014/07/26(土)京都・KBSホール

T.M.Revolution vs 氣志團
~妖精達の夏物語~
2014/08/11(月)Zepp Tokyo

※詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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