5月30日、快晴。記念すべき「音×AiR♪JOL原宿でLove Me Do!」の第1回、門出を祝うにふさわしいお天気だった。

　ライブは13時~と13時30分~の2ステージ、アコースティックセット。少し前に配ったチラシを見たり見なかったり、ごはんを食べながらおしゃべりする女の子たちの前に登場した音×AiRの4人は、ちょっぴり緊張した面持ちだ。

「はい、どうもどうも~。お食事中すいません、音×AiRでございます！　原宿で友達を増やしたくて大阪からやってきました！　みんな友達になってください！」

　1曲目の「なんちゃってヒーロー」で早くも楓がステージを降りて歌いながら客席を巡回。「しゃかりきエビデイ」では「まだチラシもらっていない人！」と挙手を求めて席まで渡しにいくなど、彼のひたむきさ、最初は硬かったお客さんも少しずつほぐれていく。最後の「Love Me Do」では少し拍手も起きた。

　楽屋に戻ってプチ反省会。大地が切れた弦を張り直す間に時間がきて、2ndステージはまず3人で登場。演奏を1曲減らしてしゃべりを増やす作戦だ。

「今日はポスターを持ってきました。QRコードを読み込んでいただくとメールマガジンに登録できます。竜之介がポスターを持って席を回りますんで登録してくださ~い」。ケータイを取り出す女の子を見逃さずにアプローチしていく竜之介のマメさに感心！

　大地がステージに上がって準備完了、「Love Me Do」からスタート。手拍子を促し、《笑顔がかわいいあの子》のくだりで目の前の女の子を指さす楓。隅のほうの席から「キャー」と歓声が上がり始めた。「愛を唄おう」では《Love, love, love》のリフレインで唱和を促し、恥ずかしそうに歌う子が多かったけど、ノリノリのグループも。

　ライブが終わるとすぐMASAYAが物販ブースへ。人懐っこい笑顔で女の子の視線を集め、2ショット写真を撮られまくっていた。見事な役割分担だ。

　2度のステージの間だけでもずいぶん伸びて、初回にしては上々の出来。積極的に盛り上がってくれたのは数人だったけれど、静かにステージを見つめる子もいて印象づけもまずまずなのでは？　次回は6月21日。さらに成長した姿を見せてくれるはず！

【取材・文：高岡洋詞】
【撮影：Sinpu Tokyo.】