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幕張メッセで開催された「LUNATIC FEST.」2日目の様子をレポート!

LUNA SEA | 2015.07.10

<6月28日(日) *全12組>
LUNA SEA、BUCK-TICK、D’ERLANGER、GLAY、[Alexandros]、MUCC、KA.F.KA、
AION、minus(-)、ROTTENGRAFFTY、凛として時雨、LUNACY(Opening Act)


 初日が「エクスタシー・サミット」であれば、2日目は、かつてLUNA SEA、SOFT BALLET、BUCK-TICKの3バンドが集結した伝説のイベントツアー「LSB」を彷彿とさせるようなラインナップとなった「LUNATIC FEST.」。

 この日もオープニングアクトを務めたのはLUNACY。黒服に身を包んだSUGIZO、INORAN、J、真矢の4人が登場すると、会場全体から割れんばかりの歓声が上がる。そして、RYUICHIが右手を高く掲げてステージイン。2日目は「FATE」で幕をあけた。続く「SUSPICIOUS」も、イントロの時点で大歓声があがり、オーディエンス達の熱狂と、ギターのフィードバックノイズが幕張メッセを飲み込んで行く。凄まじいテンションで5人はステージを駆け回り、瞬く間にラストナンバーの「SHADE」へ。「今日も楽しんで帰ってくれよ!」というRYUICHIの一言に、オーディエンス達は一際大きな歓声で応えていた。

 MOON STAGEのトップバッターで登場したのは、凛として時雨。かねてよりLUNA SEAからの影響を、インタビューなど至るところで公言していた彼らは、荘厳なチェロの音色に、携帯電話の着信音やコンピューターのブザー音、ノイズなどがサンプリングされたSEで登場し、「I was music」でスタート。鋭利で狂気的な空気を会場全体に広げると、そのまま「DISCO FLIGHT」へなだれ込み、そこからも「Enigmatic Feeling」「感覚UFO」と怒濤の勢いで突き進んで行く。「またここから歴史が始まると思いますが、今日は最後まで楽しんで行ってください」とTKが穏やかな声で告げ、ラストは「傍観」。ステージ横には巨大なLEDモニターが設置されていたのだが、それは一切使用せず、3人が生み出す音と、幻想的な照明、そしてそこに照らし出される3人のシルエットのみで、オーディエンスを魅了した。

 FATE STAGEのトップバッター・ROTTENGRAFFTYは、「灼熱の汗臭いライヴハウスからやってきたぜ!」と絶叫し、「STAY REAL」でライヴをスタートさせた。重量感のあるサウンドと、NOBUYAとN∀OKIのツインボーカルがフロアの興奮を激しく煽る。そして、「特別な日に、特別なことをやりたいと思います!」と、LUNA SEAのJを呼び込むと、会場からは大歓声。かつてJが設立したレーベルから音源をリリースしていることから「兄貴」と慕う彼と共に、「This World」を披露。Jも激しくステージを動き回り、フロアを熱く挑発する。NOBUYAは「奇跡は待っているだけじゃ起こりません。奇跡は自分の手で?み取るんだ! お前らも?み取れ!」とオーディエンスに熱いエールを送っていた。

 SHINE STAGEには、SOFT BALLETの藤井麻輝と森岡賢によって結成されたminus(-)が登場。この日はサポートドラマーにFLiPのYuumiを招き、3人体制でのステージを繰り広げた。80’sニューウェーブな手触りを持ちながらも、現在進行形のエレクトロミュージックにアップデートした「444」や、アッパーな「PEEPSHOW」「NO_5」などを、艶かしく踊り狂いながら歌う森岡。幻惑的なライティングもあいまって、凄まじいトリップ感が幕張メッセ全体に広がっていた。

 続いてFATE STAGEにAIONが登場したのだが、かつてローディーを務めていたことのあるLUNA SEAのJが、ベースをDEANに手渡すというオープニングに会場が騒然。師弟愛あふれる光景に会場から歓声があがったが、そんな暖かな空気は瞬く間に「RUINS ONLY」で灼熱地獄へと変化。NOVの強烈なハイトーンボイスやシャウト、IZUMIの異常なまでの速弾きなど、超絶技巧を擁したメタルサウンドを矢継ぎ早に叩き込んで行った。

 土屋昌巳が結成したKA.F.KAは、SHINE STAGEに登場。土屋を始め、ISSAY(Der Zibet)、森岡賢(minus(-))、ウエノコウジ(the HIATUS)、MOTOKATSU(THE MAD CAPSULE MARKETS)という豪華布陣で、ニューロマンティックなサウンドを轟かせていく。そこへ更に土屋が「スペシャルな日に、スペシャルな友人を」とSUGIZOを呼び込み、思い出話に花を咲かせた後、「KA.F.KAを結成するときに、とても刺激になったバンドの曲を」と、JOY DIVISIONの「TRANSMISSION」をカヴァー。オーディエンスを歓喜させた。

 「LUNATIC FEST.」2日目はここで折り返し地点となるが、しかし、まだまだ熱狂のアクトは続いて行く。MOON STAGEに登場したMUCCは、「睡蓮」を始め、「ENDER ENDER」や「G.G.」など、ラウドミュージックとエレクトロニクスを掛け合わせたバンドサウンドで、激しくオーディエンスを踊らせ続けて行く。MCでは逹瑯が「ここにいるお前ら全員の顔覚えて帰るからな!」と、LUNA SEAがかつて東京ドーム公演で行なった際に、RYUICHIがしたMCの真似をし、「これをステージでやったのは、2回目です」と暴露。徹底的にオーディエンスを熱く盛り上げ、ラストの「TONIGHT」まで一気に駆け抜けた。

 「暴れる準備は出来てるか!?」という川上洋平の絶叫からライヴをスタートさせた[Alexandros]は、1曲目の「Stimulator」からFATE STAGEを激しく揺らしていく。そのままなだれ込むように「starrrrrrr」へ。壮大かつ躍動するバンドサウンドを幕張メッセ全体に轟かせれば、「stimulator」では川上がギターを置き、ハンドマイクに持ち替えて、フロアを激しく挑発していた。MCでは、「LUNA SEA先輩の楽屋に挨拶に行かせてもらったら、好きにやっていいよと言われた」と磯部寛之が話し、川上は、海外に住んでいたとき、日本から送られてきた某音楽番組が録画されたビデオを見たら、LUNA SEAが楽器を壊していて衝撃を受けた思い出話を繰り広げ、「ウチらが言うまでもなく、最高のバンドの最高のフェスです。我々も最後まで楽しませてもらいます!」と新曲の「FAMOUS DAY」を披露。美しいハイトーンを交えたメランコリックなサウンドを、性急なビートで叩き付けていた。

 MOON STAGEには、LUNA SEAの直系の後輩にあたるGLAYが登場。1曲目は「HEAVY GAUGE」。GLAYの中でもとりわけ重厚な世界観を持つ楽曲で幕をあけ、そこで沸々と沸き起こった熱が「誘惑」で一気に爆発。オーディエンスの大合唱が巻き起った。また、TERUが「もう20年前の曲になりますけど、LUNA SEAの影響を色濃く受けているようなナンバーを」と告げて、「月に祈る」を。更にHISASHIが、上京した頃にLUNA SEAの1stアルバムに出逢い、一瞬で虜になったと話し、「今日はそのアルバムから1曲、メンバーには内緒でやろうかなと思います。最大の敬意を込めて」と「SHADE」を披露。ノンストップで興奮を高めて行く中、ダメ押しと言わんばかりに披露されたのは「彼女の“Modern…”」。会場全体に終始歓喜の渦を巻き起こし続けていた。

 SHINE STAGEに登場したD’ERLANGERは、「SADISTIC EMOTION」を凄まじい音圧でドロップ。kyoは凄まじい咆哮をあげ、「幕張そんなもんかい!」と激しく煽り、妖艶かつ暴力的なサウンドで会場を激しく席巻した。そして、「ゲストでも呼ぼうか。言わなくても分かってるでしょ?(笑)」と紹介されて、INORANが登場。kyoが「素敵な祭に集まってくれたみんなに捧げたいと思います。バラ色の人生を!」と宣言して披露された「LA VIE EN ROSE」では、INORANが憧れの存在であるCIPHERと向かい合い、1本のマイクでコーラスをする場面も飛び出した。

 扇動的なデジタルサウンドと、スクリーンに映し出されたエキセントリックな映像がオーディエンスを高揚させていく中、BUCK-TICK がMOON STAGEに姿を現わした。5人は、ミラーボールが会場を彩った「独壇場Beauty-R.I.P.-」から、「メランコリア -ELECTRIA-」「ONCE UPON A TIME」とアッパーでダンサブルな楽曲を連発。狂騒的な空間を作り上げる。そして、櫻井敦司が「ここですごいゲストを」とJを呼び込み、「ICONOCLASM」をプレイ。さらにオーディエンスを狂乱させて行った。ラストには「LUNA SEAに愛を込めて」と「無題」を披露。観る者すべてを圧倒するディープな音像が会場全体を支配し、圧巻のアクトを繰り広げた。

 2日間に渡って行なわれた「LUNATIC FEST.」も、いよいよクライマックス。ベートーベンの「月光」が流れる中、ヘッドライナーのLUNASEAがMOON STAGEに登場した。大歓声で迎えられた5人が立つステージから、会場を貫くようにレーザー光線が放たれ、「Anthem of Light」がスタート。圧倒的なまでの光に満ちたサウンドで大合唱を巻き起こすと、そこからINORANがステージ中央へ飛び出し、ギターをかき鳴らして「TONIGHT」へ。特効の凄まじい爆発音と共に、一気に5人のサウンドが疾走し始め、そこからも「DESIRE」「TRUE BLUE」と、代表曲を畳み掛けて行った。

「今回フェスをやってすごく思ったんだ。やっぱりさ、音楽はやり続けなきゃダメだなってすごい実感した。LUNA SEAもみんなと共に歩くよ」というRYUICHIのMCに会場から大歓声があがる。そして「そのみんなに、俺達の大好きなhideさんを加えて……次のナンバーいきます!」と「ROCKET DIVE」を披露。スクリーンにはhideの姿も映し出されていた。

 アンコールでは、この日出演したバンドのメンバー達がステージに登場。RYUICHIは各バンドのボーカルと会話を交わしていたが、中でも会場から歓声があがったのはGLAYのTERUと絡んだ場面。

RYUICHI「(TERUは)昨日も観に来てくれて、出る前に頑張れよって言ってくれて。同じ時代を生き抜いてきたからさ、多くのことを語らなくても伝わってるとは思うんだけど」
TERU「なんか、昨日のライヴも今日のライヴも、(RYUICHIが)頑張って歌ってるところ見てたら涙が出てきて(笑)」

 そして全員で「BELIEVE」を披露。ステージの至るところで奇跡の邂逅が起こる名場面となった。メンバー各々が出演者やオーディエンス達に感謝を告げた後、2日間を締め括るラストナンバーとして披露されたのは「WISH」。発射された大量の銀テープが宙を舞い、大音量のシンガロングが響き渡る。見事なまでの大団円で、2日間に渡る史上最狂のロックフェスを、そして自身達の25周年を締め括ったのだった。

【取材・文:山口哲生】



tag一覧 J-POP ライブ フェス LUNA SEA BUCK-TICK GLAY [Alexandros] MUCC 凛として時雨

リリース情報

[DVD] Live on A WILL(初回限定盤)

[DVD] Live on A WILL(初回限定盤)

2015年06月24日

ユニバーサル ミュージック

DISC1(DVD)収録内容:
1. Anthem of Light 
2. Rouge
3. The End of the Dream
4. MARIA 
5. Glowing 
6. 乱
7. absorb 
8.Metamorphosis 
9.銀ノ月
10.Thoughts
11. Grace 
※収録予定会場:代々木第一体育館 / さいたまスーパーアリーナ/ 横浜アリーナ / 大阪城ホール

DISC 2(CD)
DISC 1のライヴ音源CD
※ボーナストラックとして横浜アリーナ公演で演奏された「Lost World」のライヴ音源を収録

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セットリスト

LUNATIC FEST.《DAY#2》
2015.6.28@幕張メッセ 1~4ホール


LUNACY 【SHINE STAGE】
-SE- (King Volcano)
  1. FATE
  2. SUSPICIOUS
  3. SHADE

LUNA SEA 【MOON STAGE】
-SE- (月光)
  1. Anthem of Light
  2. TONIGHT
  3. DESIRE
  4. TRUE BLUE
  5. FACE TO FACE
  6. Providence
  7. I for You
  8. ROCKET DIVE (hide with spread beaver)
  9. Metamorphosis
  10. TIME IS DEAD
  11. ROSIER
ENCORE
  1. BELIEVE (セッション)
  2. WISH

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