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LIFriends、1年と5カ月の時を経て、念願の渋谷公会堂のステージに立つ

LIFriends | 2015.07.14

 女子高生、20代前半の男性グループ、カップルから小さい子供を連れた家族まで、客層はビックリするくらい広い。ツアーTシャツを着た人も多く、開演前から温かい一体感に溢れている。そんなところからも、バンドとオーディエンスの距離の近さ、フレンドリーな関係性が実感できる。

 LIFriends(リフレンズ)は2006年、高校の同級生を中心に結成された5人組バンド。地元の羽村市や立川市、西東京市などを中心にライブを展開し、「郷土愛」というモットーのもと地域に密着した活動を行ってきた。その後、配信シングル「桜街道」が日本テレビ系「PON!」のエンディングテーマに起用され、2013年7月にシングル『愛して止まないロックンロール』でメジャーデビュー。さらに地道なライブ活動を重ねながら少しずつファンを増やしてきた彼らは、今年(2015年)3月にこれまでの集大成とも言える1stアルバム「リフレンズ」をリリースした。その直後からスタートした全都道府県ツアー「LIFriends 47都道府県全部いっちゃうぜ」のファイナルが、7月5日の渋谷公会堂公演というわけだ。

 この日のライブには「ROAD to 武道館 TOUR FINAL“日本武道館の前に俺たちにはやり残した場所がある”」というタイトルが付けられていた。実はLIFriendsは昨年(2014年)2月8日に渋谷公会堂公演を予定していたのだが、大雪による公共交通機関の乱れなどの影響で中止を余儀なくされた。さらに振替公演として行われた8月10日の日比谷野外音楽堂の公演は、季節外れの台風が直撃。万全の状態でもう1度、渋公でライブをやりたい――つまり、今回のライブは彼らが達成しなければいけない大きな目標だったのだ。

 実際、バンドのテンションはオープニングからとんでもなく高かった。「サマラブイリュージョン2013」「ラブミーベイベー」といったアッパーなダンスチューンを連発し、“ついに渋谷公会堂のステージに立った!”という喜びを放出するメンバー。楽しそうに飛び跳ね、肩を組みながら大声で合唱するオーディエンスもめちゃくちゃ嬉しそうだ。

「今日は最後まで楽しんでもらいたいと思っています。それ以前にLIFriends、心から楽しんでいきたいと思います。俺達の楽しいとみんなの楽しいがつながったときに、この渋谷公会堂のライブが素晴らしいものになると信じています!」(SHUNKUN / Vo)というMCに続いて「Take It Easy」へ。心地よく弾むリズムを軸にしたバンドサウンド、メロディとラップを自然に融合させたボーカルとともに「力抜いて 自分信じて 気張らずにいこう」というメッセージが広がっていく。続く「PEAS!!2」は等身大の恋愛をテーマにしたミディアムチューン。聴き手の日常と重なり、ナチュラルな共感を呼び起こす楽曲もまた、このバンドが支持されている理由だろう。

 中盤のMCのテーマは47都道府県ツアーの思い出。そこで披露されるのは“コンビニばかり行ってた”“ホテルで騒ぎ過ぎて、注意された”など、まるで高校生の修学旅行のようなエピソードばかり。爆笑(ときに失笑)とともに客席とステージの距離はさらに縮まっていった。また、インディーズ時代の楽曲を中心にしたメドレーも印象に残った。メロコア、ヘヴィロック、4つ打ちのダンスチューンといった多彩なサウンド、そして、ラップを交えたポップなメロディと等身大の歌詞。このメドレーを聴いていると、LIFriendsの音楽は結成当初から一貫してリスナーのすぐ近くで鳴らされていることが改めて伝わってきた。

 その後、SHUNKUNは改めてメジャーデビュー以降の道のりについて語った。アルバムをリリースしてから、ひとりでも多くの人にLIFriendsを届けようと思い47都道府県ツアーを敢行したこと。満員の会場もあったけど、メンバーと同じくらいの人数しか入っていない会場もあったこと。だけど、この47か所を自分達の足で回ったことで、成長できたという時間が持てたこと――。「今日が48か所目。しっかりとこの歌を届けたいと思います」という言葉に導かられた「仲間」、そこに込められた“青春は続いていく。仲間との絆はずっと変わらない”という思いは、すべてのオーディエンスにまっすぐに伝わったはずだ。

 「グッドタイム」からは再び会場のテンションが上昇。「アゲアゲええじゃないか!!!」では20名以上の女の子ダンサーが登場するなど、このバンドらしい祝祭的なムードとともに本編は終了した。

 アンコールはバンドとオーディエンスのアンセムとも言える「共に歩む道」。「またここから、ゼロから始めるつもりで、LIFriendsとして胸を張って進んでいきたいと思っています。もっともっとたくさんの人を笑顔に出来ると思っています。いつになるかわからないけど、必ず夢を叶えたいと思っています!」(SHUNKUN)と宣言した彼ら。目標の武道館ライブに向けて確実に一歩を刻んだ、LIFriendsにとって大きな意味を持つライブだったと思う。

【取材・文:森 朋之】
【撮影:カヤキヨシアキ】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル LIFriends

リリース情報

リフレンズ(初回限定盤)

リフレンズ(初回限定盤)

2015年03月18日

Imperial Records

[CD]
1. HARUKAZE
2. Peas!!
3. 愛して止まないロックンロール
4. アゲアゲええじゃないか!!!
5. ラブミーベイベー
6. Peas!!2
7. あかい夜空
8. グッドタイム
9. Take It Easy
10. 桜街道 -2014-
11. Peas!!3
12. 灼熱ランデブー
13. スーパスマイラー
14. サマラブイリュージョン2013
15. 夏色サイクル
16. 仲間

[特典CD:Disc 2]
1. 共に歩む道
2. ライジング
3. 腐乱者
4. ハプニング
5. Love&Music
6. 羽村ストリートラブストーリー
7. My Answer
8. BOSPMNANIE
9. ブルーハワ
10. S
11. サマーガール
12. ヒトツ
13. 人として
14. 存在証明

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お知らせ

■ライブ情報

LIFriends 渋谷公会堂アフターライブ 「TSM渋谷のみんな、ありがとう!」ワンマン
2015/07/30(木)六本木 morph-tokyo

RISING PEACE FES 2015
2015/08/01(土)、02(日)長崎県営野球場(ビッグNスタジアム)

トイモイ祭~残暑~
2015/08/22(土)東京・六本木 morph-tokyo

音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2015
LOVE ME BLUE 2015’

2015/08/27(木)音霊 OTODAMA SEA STUDIO

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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