レビュー

SEKAI NO OWARI | 2015.07.29

 7月18日、19日に日産スタジアムでのワンマンライブ(2日間で14万人を動員。高さ約40mの巨大樹のセット、空飛ぶ電車など、大スケールの絵出も話題に)を成功させるなど、名実共に日本のトップバンドとなったSEKAI NO OWARI。映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」(前篇)の主題歌として制作されたニューシングル「ANTI-HERO」は、セカオワの新たな変化が実感できる楽曲に仕上がっている。

 ゴリラズ(ブラーのデーモン・アルバーンを中心としたプロジェクト)のプロデューサーとして知られるダン・ジ・オートメイターを迎えたこの曲は、エレクトロとヒップホップを融合したトラック、ダークな世界観を想起させるメロディライン。

 そして、“大切な人を守るときは、常識や世間の目を気にする必要はない”というメッセージが込められた英語詞がひとつなったミディアムチューン。セカオワの本質をしっかりキープしたまま、まさに世界標準のサウンドへと進化した楽曲と言えるだろう。その中心にあるのはFukaseのボーカル。「Dragon Night」で改善された英語の発音はもちろん、単純に歌が上手くなっているのだ。どこか繊細なイメージがあったFukaseの歌にダイナミズムが加わることで、彼らの音楽世界はさらに広がっていくはず。

 本格的な世界進出が近づいてきたセカオワにとって「ANTI-HERO」はきわめて大きな意味を持っていると思う。

【取材・文:森 朋之】

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リリース情報

ANTI-HERO(初回限定盤A)[CD+DVD]

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ANTI-HERO(初回限定盤A)[CD+DVD]

発売日: 2015年07月29日

価格: ¥ 1,800(本体)+税

レーベル: トイズファクトリー

収録曲

[CD]
1.ANTI-HERO
2.Home
3.ムーンライトステーション remixed by Dux Content from London

[DVD]
ANTI-HERO Music Video+メイキング映像

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