ラブソングの達人、DEEPの新曲「ラスト・グッバイ」は、なんと禁断の愛がテーマ!

DEEP | 2014.12.09

 ラブソングに定評のある4人組ボーカルグループのDEEP。冬が似合うラブソングがレパートリーに多い彼らだが、12月3日にリリースしたニューシングル「ラスト・グッパイ」の内容は、これまでとはちょっと違うタイプのラブソング。美しくも切ないバラードなのだが、実は禁断の恋愛がテーマなのである。とはいえ、歌われているのは“ピュアな感情”という複雑なもの。この難曲に対して、メンバーがどう取り組んだのか。そして、初タッグとなったプロデューサーの松尾潔氏から引き出された可能性について、いろいろと語ってもらった。

EMTG:冬と言えばDEEPというくらい、冬のバラードが多いDEEPですが、今回のシングル「ラスト・グッバイ」は、これまでとは雰囲気が違う歌詞になりましたね。
YUICHIRO:今回は松尾潔さんのプロデュースで、曲のコンセプトも松尾さん発信だったんです。意外と松尾さんにとってもDEEPにとっても、ありそうでなかったコンセプトで。
EMTG:ズバリ言っちゃうと、禁断というか不倫というか……。
YUICHIRO:禁断ですよね。お互いパートナーがいるんだけど、出会ってはいけないふたりが出会ってしまったという。そもそも、そのパートナーとの出会いが最良のものだったのか……果たして、出会いって先着順なのかっていう、とても深い内容になってまして。とても胸が苦しくなるような1曲ですね。
EMTG:共感するかどうかは別問題としても、気持ちは理解できますよね。
YUICHIRO:まぁ、不倫がどうこうと言うよりも、人を好きになることの大切さを知らせてくれる曲でもあると思います。
TAKA:禁断の愛って言うと、よからぬことっていう認識じゃないですか。パートナーもいて、結婚もしているのに誰かを好きになるって、ものすごくリスキーなことだし。それがわかっていても好きになってしまう気持ちって、ある意味、純愛でもあると思うんですよね。今までのDEEPってストレートな恋愛観を歌ってきたけど、今回はむしろリアルな本質をついている気がします。
EMTG:もしかしたら、恋愛で悩む人の多くは「ラスト・グッバイ」みたいな状況にあるのかも……。できれば、DEEPにはウェディングソングを歌っていて欲しいですが(笑)。
TAKA:そうあるのが一番いいですけどね(笑)。でも、現実としてはこういうことも起こっているわけで。だから『昼顔』みたいなドラマもヒットしちゃうっていう。
EMTG:RYOさんは「ラスト・グッバイ」の世界観、どう感じますか? なんかこういうテーマが似合わないイメージがありますけど。
RYO:そうですか?(苦笑)。とらえ方はいろいろあると思うし、僕らはそのテーマを投げかけている側なので、フラットな気持ちで投げかけている感じですね。
TAKA:立場的にはパートナーを大事にって言っておかないと!(笑)。
EMTG:確かに! なぜならDEEPのライブにカップルで行くと99.9パーセント結ばれるというジンクスがありますから!
KEISEI:ストップ・ザ・不・純愛ですよ!
EMTG:とはいえ、曲自体は冬にピッタリのバラードなんですけどね。逆に歌に関して意識したことはありますか?
TAKA:僕ら、ピュアなラブソングやバラードが多いじゃないですか。今回、松尾さんに言われたのは、もともとDEEPが培ってきたバラード力を底上げしよう……ってことだったんです。そろそろこういう大人なラブソングを歌ってもいいんじゃないかと。自分達には、そういうテーマもあったんですよ。
KEISEI:汗を感じるR&Bだなっていう印象がある曲ですしね。
TAKA:あと、ボーカルのパート分けも含め、歌のディレクションも全部松尾さんにやっていただきました。声質や声の雰囲気を考慮していただいた上でのパート分けだったんですが、実は人間性や人格まで考えていただいて。そんなところは、さすがだなって思いました。
KEISEI:しかも松尾さん、やたらRYOをホメるんですよ。僕は何も言われなかったのに(苦笑)。何だっけな、“RYO君の声は、きついお酒を飲んだあとのチェイサーみたいな”って言ってました。
RYO:“強いお酒を飲んだあとに、ふっと水を飲んだような声だね”と。
YUICHIRO:ひとりひとりのボーカルの質にこだわってもらったというか、誰の声かわかるようにプロデュースしてもらいましたね。
TAKA:歌い方をマネしたくなるくらい個性を出して欲しいとも言われたし。
EMTG:なるほど。個々の個性もこれまで以上に引き出されたと。カップリングは一転して、ライブで盛り上がりそうな曲ですが。
YUICHIRO:「Don’t Stop The Music」は、今年行われた【EXILE TRIBE】“VOCAL BATTLE STAGE 2014”(@日本武道館)で、SHOKICHIがセレクトしてオープニングに歌った曲だったんですね。歌詞もSHOKICHIで。今回はそこにDEEPも参加させてもらったんですけど、リハーサルをやってる時、すごくカッコいい曲だなと思ったんですよ。それでSHOKICHIに“音源化するの?”ってきいたら“そういう予定はないです!”って言ってたから、快くDEEPで歌わせていただきました。
KEISEI:ライブの前半戦で、いい感じに盛り上げてくれそうですよね。
EMTG:3曲目の「Stay Cold」は、一瞬タイトルを「Stay Gold」と間違えそうになりますが(苦笑)。
YUICHIRO:間違える方もいます(笑)。この曲は北海道を地盤とするセイコーマート(コンビニ)のCMソングなんですね。実はセイコーマートって北海道出身の方をCMに起用したりしているんです。DEEPではKEISEIが北海道出身なんで。
EMTG:4人中、おひとりだけですけどね(笑)。
YUICHIRO:そのお話ありきで、進んでいきました。
KEISEI:よく聴くと歌詞に“セイコーマート”って言葉がかくれているんですよね。
EMTG:ホントですか?
YUICHIRO:“stay cold”から“窓の~”っていうのが……。“セイコーマート”に聞こえるという。
KEISEI:これが決め手になったんじゃないですかね!(笑)。
YUICHIRO:ただ、CMには別の部分が使われてますけどね(苦笑)。
EMTG:さて、新曲も出るこの時期は、絶賛ツアー中とのことですが、年末には初の試みがあるそうですね。
KEISEI:12月31日、DEEP単独としては初のカウントダウンライブが埼玉県の大宮ソニックシティホールで決定しました!
YUICHIRO:一夜限りのプレミアムなものにしたいと思ってます。ファンの皆さんと大晦日を過ごすのは初めてなので楽しみです。
KEISEI:あのジンクスも健在ですよ! 2015年も、僕らのライブに来れば、カップルは99.9パーセント結ばれます!(笑)。

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 シングル 男性ボーカル DEEP

リリース情報

一生分のラブレター

一生分のラブレター

発売日: 2016年07月13日

価格: ¥ 1,500(本体)+税

レーベル: DAIZAWA RECORDS/UK.PROJECT

収録曲

01.一生分のラブレター
02.ボーイミーツガール
03.恋学者
04.地獄の感情無限ロード
05.ハッピーエンドは来なくていい

ビデオコメント

リリース情報

ラスト・グッバイ(CD+DVD)

ラスト・グッバイ(CD+DVD)

2014年12月03日

rhythm zone

[CD]
1.ラスト・グッバイ
2.Don’t Stop The Music
3.Stay Cold
4.ラスト・グッバイ (less vocal)
5.Don’t Stop The Music (less vocal)
6.Stay Cold (less vocal)

[DVD]
1.ラスト・グッバイ(Video Clip)
2.ラスト・グッバイ(Lyric Video)
3.ラスト・グッバイ(Making)

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お知らせ

■ライブ情報

DEEP LIVE TOUR 2014「Just The Way You Are」
2014/12/09(火)北海道・札幌市民ホール
2014/12/26(金)大阪・オリックス劇場
2014/12/28(日)愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストフォール

DEEP COUNTDOWN LIVE 2014~2015
2014/12/31(水)埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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