go!go!vanillasが音楽に触れた歴史を振り返る短期集中連載『go!go!music!!』。
毎回、テーマに沿って、メンバーが1人1曲ずつセレクト。
　セレクト理由や、曲にまつわるエピソードを語りながら4人の音楽ルーツを紐解きます。時には、メンバーのリアル＆レアなネタも飛び出すかも？
　なお、この連載ではベースの長谷川プリティ敬祐が、初の司会にチャレンジ。その絶妙なMCぶりもご注目ください！

大親友が結婚。余興を頼まれたときに歌う（演奏する）1曲は？

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　牧達弥（Vo・G）：銀杏BOYZ 「BABY BABY」
　宮川怜也（G）：Maroon 5 「Sugar」
　長谷川プリティ敬祐（B）：Earth, Wind & Fire「September」
　ジェットセイヤ（Dr）：THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「リボルバー・ジャンキーズ」

ふつうに考えたら「マジック」でしょ？出会って結婚するのもマジックだろ！（牧）

プリティ：第2回目です。せーの。ドーン！

牧：プリティと怜也はなんで外国の曲なの？歌える？

宮川：えー、だって歌うんじゃないでしょ？

牧：あ、お前はあくまでもギターを弾くってこと？

宮川：うん。

牧：ちょっとかっこつけ過ぎてるんじゃないの？大親友だぞ？

プリティ：じゃあ、怜也から説明していこうか。

宮川：Maroon 5の「Sugar 」。これはね、ミュージックビデオを見ないとわからないんだけど、本当に結婚式の場面なの。結婚式の会場にバンドが来るっていう。

牧：（MVを見ながら）あ、ガチサプライズなんだ！これ。

宮川：そう、こうやってバンドが何組かの結婚式会場をまわって歌ってるの。

牧：知らない結婚式に？日本だったら、「何しに来たんだ！」ってお父さんに怒られそう。アメリカっぽいね。

プリティ：リアクションがね。

牧：この曲、ボーカルはハードル高すぎだな。これ（ギターも）絶対に弾けないと思う。

宮川：うん、弾けないと思う。

牧：弾けないのかよ、ダメじゃないか。お前！

宮川：やるってなったら練習する（笑）。

牧：でもこれは自分が結婚するときに、好きなアーティストにしてほしいよね。

プリティ：ちなみに誰が来てほしい？

牧：サザンオールスターズかな。「（いとしの）エリー」とかね。

宮川：俺は、木村カエラの「Butterfly」。

セイヤ：俺も。めちゃくちゃリスペクトしてます！カエラ姐さん。

プリティ：次、俺は、Earth, Wind & Fire「September」で、自分のベースの腕を見せたい。「こいつちゃんと楽器やってうまくなってる！」っていうのを友達に見せる。

牧：マジで？

プリティ：メンバー4人で行って俺がベースを弾くイメージ。

牧：（PVを観ながら）…この民族衣装で？

セイヤ：牧がモーリス・ホワイト（Vo）になる（笑）。

牧：俺もアフロにせんといけん（笑）。コーラス隊もいるし。ダンスも重要だな。

プリティ：実際に楽しいでしょ？これ。結婚式で流れたら。

牧：でも親友の結婚式ではちょっと……。

プリティ：次、セイヤは？

セイヤ：THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「リボルバー・ジャンキーズ」。

プリティ：歌詞的にはどういう意味なの？

セイヤ：リボルバー……ピストルのジャンキーかな？これは歌詞の意味がっていうより、中学のときに一緒にバンドをやってた友達をイメージして。

牧：そういうことやんな！俺も親友を思い浮かべたよ。だから現実味があるんだよ。

セイヤ：もし結婚式でやるんだったら、俺ドラム、親父がギターで、友だちふたりにベースとギターを弾かせて。

牧：良いね。

セイヤ：この曲にはRamonesの「電撃バップ」（連載1回目「初めてコピーする曲は？」でセイヤが出した曲）のオマージュが出てくるんだよ。♪ヘイ！ホー！、レッツゴーって。良い曲だよね。

牧：盛り上がる絵が浮かぶね。

プリティ：じゃあ、最後に牧は？

牧： 銀杏BOYZの「BABY BABY」 。俺もまさに仲の良い友だちが結婚するって話をされて。「絶対に帰るよ！」っ言ってたんだけど行けなかった。行けたら本当に歌いたいぐらいだったんだけど。そいつが銀杏を大好きだし、「BABY BABY」はラブソングだし。

プリティ：へー。

牧：で、すごい良い話があって。別の友達に「結婚式どうやった？」って聞いてみたら、「牧は全然おらん気がせんかったわ」みたいなことを言われて。ずっと結婚式のときに俺らの曲を流してくれたんだって。入場とかも俺らの曲で。

セイヤ：ちなみに何やったん？

牧：「デストロイヤー」。

セイヤ：良いね。俺の地元の友達は「ビッグモンスーン」だって。

牧：入場感あるな（笑）。もちろん僕らの曲もやってあげたいけど、それだけじゃアレだから。その人に相応しい曲をやってあげたら楽しいかなと思うよね。

EMTG：今回は結婚式を具体的に想像できるかが、選曲の分かれ目でしたね。

宮川：うん。まだ友達の結婚式行ったことないもん。

プリティ：そうだね。逆にいま自分たちの曲だったら結婚式で何を歌いたい？

牧：「マジック」じゃないかな。歌詞的に。

セイヤ：♪騙されたままがいいんだ~。

全員：あははははは！

牧：深いよ。円熟してきてさ、ほら、騙されてた部分もいっぱい出てくるじゃん（笑）。

セイヤ：それでも良いよ、的な。

プリティ：俺は「バイリンガール」がいいな。

セイヤ：「エマ」とか良くない？

牧：でも意味合いがあったほうがいいじゃん。

宮川：俺、「オリエント」かな。

プリティ：じゃあ、俺は「非実在少女」。

牧：ふつうに考えたら「マジック」でしょ？出会って結婚するのもマジックだろ！

セイヤ・宮川・プリティ：…………。

牧：おいっ！まだまだ子供やな、お前ら。

セイヤ：じゃあ、「ルーシア」……？あ、「ハイテンション」や！

牧：ライブじゃないんだぞ、結婚式は。

セイヤ：「人間讃歌」があった。

牧：だから、なんで「マジック」を除外しようとするの？

【取材・文：秦理絵】