すぅ（Vo,Gt）「昔から私たちを応援してくれている女の子からイベントの時に"サイサイがウェディングソングを作ってくれないから彼氏がプロポーズしてくれない！"という話をされ、2人の力になりたいって思い、彼女目線で書いた曲です。」 そんなリアルなエピソードから生まれたSilent Siren初のウェディングソングにメールインタビューで迫ってみたいと思う。

EMTG：「ハピマリ」、とてもいい曲ですね。この曲が生まれたのは、「サイサイがウェディングソングを作ってくれないから彼氏のあっくんがプロポーズしてくれない！」という話を、昔から応援してくださっているファンの結花さんからされたのがきっかけだったそうですが、この言葉を聞いた時にまず、どのようなことを感じましたか？

すぅ：結花ちゃんが本当に彼と結婚したいんだなぁと思ったし、彼も結婚したいと言ってたのでどうにか後押しできればいいなと思いました。

EMTG：ファンの方からこういうお言葉を頂けるというのは、サイサイの音楽がそれだけリスナーのみなさんの人生に寄り添い、素敵なパワーを届けているということの証明でもあると思います。音楽を作って、奏でて、歌ってリスナーに届けるバンド活動の素晴らしさを改めて実感する出来事だったのではないでしょうか？

すぅ：本当に運命的なタイミングだったなぁと思います。サイサイはファンのことをファミリーと呼んでいて、家族のように距離が近いことから自然とそう呼ぶようになりました。そんな大切なファミリーの一生に一度のプロポーズの力のなることができて心から幸せな気持ちになりました。

EMTG：「ハピマリ」が生まれるきっかけとなったカップル・結花さんとあっくんのプロポーズに関しては日本テレビの番組『なら婚』で放送され、みなさんは雨の中、サプライズで「ハピマリ」を演奏していましたが、あの2人を見てどのようなことを感じましたか？

すぅ：すごく感動しました！2人でLIVEにきてくれたり、イベントに参加してくれたり、ずっと応援してくれていたファミリーだったのでその2人のプロポーズのサプライズに関わることができてうれしかったです！

EMTG：「運命の人との出会い」「結婚がまだ憧れでしかなかった頃のこと」「両親と交わした言葉の思い出」「結婚式の当日」……様々な時期の描写で構成している歌詞がとても印象的です。結婚式の風景も鮮やかにイメージされます。この歌詞を書くにあたって考えたこと、目指したものとは、どのようなものでしたか？

すう：彼女目線で書きました。彼との出会いからプロポーズ、結婚目前の心境、両親への感謝、そしてもうこの人しかいない！という迷いのない幸せな感じが伝わればと思いました。

EMTG：「ギター：思わず口ずさみたくなるキャッチーなギターリフ、歌心にあふれるギターソロ」「ベース：細かく動くフレーズ／抑制の利いたプレイが醸し出すメリハリ。間奏のオルガンのバックでのプレイのいぶし銀の渋さ」「キーボード：キラキラしたテイストのシンセサイザー、結婚式のイメージにふさわしい清らかなオルガン……など、音色の効果的な使い分け」「ドラム：サビのハイハットを交えて繰り出される明るい躍動感。ドラマチックな曲の展開を印象付けるオカズのフレーズの入り方」……などなど、楽器のプレイの聴きどころがすごくある曲でもあります。「ハピマリ」の楽器プレイのこだわり、ぜひ耳をこらして頂きたいポイントなど、読者に何かアピールしたいことがありましたら、ぜひお願いします。

ひなんちゅ：キャッチ―でアップテンポな曲なので、楽しく跳ねるように叩きました！

あいにゃん：歌詞のストーリーの展開がとても大切な曲だと思ったので、その世界観にあわせてベースラインもこだわりました。弾むようなイントロや、せつなげなDメロなどをベースラインで表現して１曲で1つの物語が詰め込まれているようなドラマチックな雰囲気を大切にしました。

ゆかるん：ウエディング感を出すためにパイプオルガンのような音色を足しました。間奏部分も最初はベースだけで浮かぶようなメロディーにしました。

EMTG：《ねぇ　ママ？　私、素敵な お嫁さんに なれるかな？》という一節が印象的です。もしみなさんが男性だったとしたら、サイサイのメンバーの誰をお嫁さんにしたいですか？　その人が素敵なお嫁さんになるに違いないと思う理由、それを裏付けるエピソードなども含めて教えて頂けますと嬉しいです。

すぅ：ゆかるん　家事をしっかりやりそう。ご飯をおいしく作ってくれる。

あいにゃん：すぅ　年下で妹キャラなようで、1番メンバーやスタッフさんのことを家族のように想ってくれてるので。子供には優しくも厳しくもたくさんの愛情を注ぎそう。

ひなんちゅ：それぞれに良いところがあるので、一概には言えません。

ゆかるん：難しい質問です！笑　でもすぅをお嫁さんにしたら一緒に野菜を作れそうで良いなと思いました！

EMTG：ミュージックビデオも良かったです。新婦役のすぅさんがとても綺麗／結婚式に参列するひなんちゅさん、あいにゃんさん、ゆかるんさんの眼差しの温かさ／花婿役がなんと矢作さん！……などなど、見どころが満載です。撮影エピソード、ヴァージンロードを歩く花嫁のすぅさんを見つめた感想、花嫁を演じた感想を教えてください。

すぅ：本格的なドレスを着て撮影は初めてだったのでドキドキでした。なんかシャキッ!!とする感じがしました。本当にお嫁に行く気分になりました。

あいにゃん：本当のお嫁さんになってしまったみたいにリアルに感じてました。メンバーが結婚したらこういう気持ちになるんだなぁと・・・切なさと嬉しさが。親心がめばえました！笑

ひなんちゅ：5年以上一緒にいるすぅが、ウエディングドレス姿を見たのは初めてだったので、本当に結婚するような気持ちになって涙がこみあげてきました。

EMTG：この曲は全国ツアーで既に披露されているそうですね。配信も始まっていますが（レコチョクデイリーランキング1位、おめでとうございます）、ファンのみなさんのどのような反応を感じていますか？

ひなんちゅ：これから結婚する人もそうでない人も幸せな気持ちになれる曲なので、ライブで演奏するときに泣いている子もいたりして、あたたかい気持ちになります。

EMTG：カップリングの「clap!!!」は、ライヴでファンのみなさんとクラップをしながら一緒に踊って盛り上がっている光景が浮かびます。ライヴを大切にしていて、ライヴによって鍛えられてきたサイサイにとって、パーティーチューンとはどのような存在でしょうか？　楽しく盛り上がれるパーティーチューンを生み出し続けることに関して、特別な情熱があると感じているのですが。

すぅ：サイサイのライブは会場にいるファン全体が盛り上げて、その空気がサイサイらしさなので、この一体感を感じにライブに来てもらいたいです！嫌なことを忘れられる非日常的な空間です。

EMTG：間奏のクラップがとても楽しいです。ここの部分は曲を何度も聴きながらじっくり予習してライヴに参加して欲しいのではないでしょうか？　（演奏しながらクラップすることは出来ないわけですから、この曲はお客さんのクラップが加わってこそ完成、成立するのだと思います）

すぅ：少し難しいので何度も聴いてもらえると嬉しいです。LIVEでみんなで一緒にクラップをするのがとても楽しみな曲。LIVEならではのアレンジをするかもしれないし、クラップのリズムがLIVEによって変わる可能性が あるかも…！！！

EMTG：みなさんは現在、ツアー中です。初の日本武道館公演を経て臨んでいる今回のツアーで感じている手応えとはどのようなものですか？　バンドとして成長出来ていると感じる瞬間も、度々あるのではないでしょうか？

すぅ：毎回、ライブが本当に楽しいです！お客さんと繋がれてる感じがします。

EMTG：今回のツアーは台湾公演、香港公演も予定されていますが、そこへ向けての意気込みをお願いします。

すぅ：とても楽しみです！サイサイの音楽は掛け声やフリ付けもあるので言葉がわからなくてもみんなで一緒に楽しめると思います。台湾・香港ファミリーのみんなは日本語がすごく上手で前に香港でLIVEした時にも日本語でたくさん話しかけてくれたので、私たちも言葉を頑張って覚えていきたいと思います！

EMTG：今後、欧米なども含め、さらに海外へサイサイの音楽を届けたいという想いもありますか？

すぅ：もちろんあります！サイサイの音楽は国境も年代もこえる、「万国共通」だと思ってます。言葉の壁をこえてサイサイにしかできないライブを感じてもらいたいです！

EMTG：8月25日に新木場STUDIO COASTで行われる『サイサイフェス2015』も、ファンのみなさんが楽しみにしていると思います。昨年もバラエティに富んだアーティストが出演しましたが、今年はどのようなものになりそうですか？　ネタバレにならない範囲で何かお話出来ることがありましたらお願いします。

すぅ：去年よりも熱いイベントになるようにいろんなことをパワーアップさせています！個人的にはグッズも力を入れたので楽しみにしていてください！

EMTG：では最後に。今回のシングルに関して、今後のサイサイに関して何か他に言っておきたいことがありましたらお願いします。

メンバー全員：ハピマリとclap!!!で、すごくPOPでHAPPYな1枚になりました。これを聴いてくれた人たちに幸せが訪れますように！

【質問作成・文：田中大】