Saku、メジャー第二弾4曲入りe.p.『Girls & Boys e.p.』リリース!
Saku | 2015.08.21
- EMTG:「Girl & Boys」って、自主企画イベントのタイトルと同じですね。
- Saku:そうなんです。イベントの『Girl & Boys』は、周りにいる素敵なアーティストと一緒にシーンを盛り上げたいという趣旨で去年の11月から始めたんですけど。そのタイトルで曲を書いてみたいということも考えていました。
- EMTG:どんなイメージを軸に、曲を膨らませていきました?
- Saku:考えていたのはまず、パーティーとかライヴ帰りの寂しさです。私もソロで活動しているので、ライヴが終わった後は1人で帰るんです。そういう時に感じる寂しさみたいなのが、この曲を作る上での出発点になっています。
- EMTG:楽しい時間はずっと続くわけではないですけど、そんなところにも人生の機微がある……という感覚も伝わってきます。いつか終わるからこそ、楽しい時間を思いっきり楽しもうとする姿も感じますし。
- Saku:ありがとうございます。私は夏が一番好きな季節なんですけど、いろんな楽しいことがある8月のドキドキする気持ちがずっと続いたらいいのになと毎年考えるんです。そういう部分も、この曲に表れていると思います。
- EMTG:歌詞も良いですね。例えば《始発待ちのプラットホームが好き》っていうフレーズが印象的です。
- Saku:あの風景って、「実際には朝が近づいているのに、夜が続いている感じがする」というような独特な雰囲気なんですよね。そういうイメージをここには詰めました。
- EMTG:既にライヴで演奏していますが、どのような手応えを感じています?
- Saku:みんなで盛り上がれるのが楽しいです。今までで一番キャッチーな曲ができたと思っているので、今後もどんどんやっていきたいです。サウンドに関しては、『FIGHT LIKE A GIRL』に通じるものがあるんですけど、よりポップなメロディだと思います。ミュージックビデオで振り付けをやっているんですけど、その踊りもライヴでみなさんと一緒にやりたいですね。だからみなさん、予習してライヴに来てください……とか言いつつ、私自身もちゃんと覚えないといけないんですけど(笑)。
- EMTG:(笑)Sakuさんはアコースティックギターの弾き語りと、エレキギターのバンドサウンド、両方の表現スタイルがありますけど、これは後者ですね。
- Saku:はい。弾いていて楽しいです。リフはレコーディングでちょっと苦戦したんですけど(笑)。アコギとエレキは、それぞれに面白さがあるんですよね。先日のワンマンライヴではシンセサイザーを弾いたり、楽器を弾かないでハンドマイクで歌うのにも挑戦したんです。これからもいろんなスタイルでSakuというものを発信したいです。
- EMTG:ライヴのスタイルに関しては、ピカピカ電飾がきらめくグッズを先日のワンマンでいろいろ使っていたのが面白かったんですけど。
- Saku:「光るグッズ」は、いろいろ自分で探しました。私、小さい頃から光るものがすごく好きだったんですよ。この前もディズニーランドで、新たな光るグッズを入手しました(笑)。ディズニーシーは行っていたんですけど、ディズニーランドに行くのは中学生の頃以来で。エレクトリカルパレードを見たのは久しぶりだったんですけど、感動して泣いてしまいました。私、エレクトリカルパレードみたいな人生を歩みたいと思っているんですよ(笑)。
- EMTG:素敵な夢だと思います(笑)。渋谷のワンマンの時は終演後、物販に立っていらっしゃったじゃないですか。華麗なポスター巻きを披露していたのも印象的でした。さすが現役のタワーレコードのスタッフだなと。
- Saku:ポスター巻きは、タワーレコードで培った技なんですよ。ああいう形でみなさんにお見せすることができて、よかったです(笑)。
- EMTG:(笑)では、他の曲のお話に移りましょう。「オレンジ畑でつかまえて」は、おしゃれなサウンドですね。
- Saku:私、ロジャー・ニコルズ(アメリカのミュージシャン。渋谷系に多大な影響を与えた)とかも好きなんです。「こういう感じの音を自分の曲にも入れてみたいな」と前から思っていたんですけど、形にすることができました。あと、この曲に関しては、「“オレンジ”っていう言葉ってキャッチーだな」となんとなく考えたことも出発点になっていまして。だから「オレンジの木の下で本を読んでいる」みたいなことをイメージして作っていきました。
- EMTG:この曲、海外の映画の主題歌っぽい雰囲気も感じます。Sakuさん、映画もお好きですよね。「Lost In Translation」も同タイトルの映画からインスパイアされて生まれた曲ですし。
- Saku:ソフィア・コッポラ監督のあの映画、大好きなんです。映画も私の曲作りのインスピレーションの1つなんですよね。
- EMTG:映画のサウンドトラックも好きですか?
- Saku:好きです。最近だと『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』っていう、ベル・アンド・セバスチャン(イギリスのロックバンド。スチュアート・マードックはメンバーの1人)のスチュアートが監督した映画があって。サントラも良かったので、すぐ買いました。
- EMTG:いろんな音楽が好きなところが、今回の1枚にも出ていますね。「Moonrise Picnic」も、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(イギリスのロックバンド)とか好きなんだろうなというのを感じました。
- Saku:これはもともと別のタイトル、歌詞の曲だったんですけど、今回のシングルのために新しく歌詞をつけました。サウンドも新しいアレンジです。アコースティックギターの弾き語りとプロデューサーの野村陽一郎さんの打ち込みを入れたデモをカジヒデキさんにお渡ししたら、「マイブラっぽいね」っておっしゃっていました。
- EMTG:この曲、ヘッドフォンをして聴くと気持ちいいです。音像に浸れますから。
- Saku:爆音で聴くのもオススメです。私の曲の中では、一番世界観に浸る気持ちよさがある曲だと思います。吉田仁さんとか、いろんなみなさんのお力を借りて、こういうサウンドを作ることができたのも嬉しいです。
- EMTG:楽器に関してはカジさん、SISTERJETのWATARU.Sさん、Analogfishの斉藤州一郎さんとレコーディングしたんですね。
- Saku:はい。ご活躍されているみなさんのいろんな要素が詰まっている曲であります。1日目が楽器録りで2日目が歌録りだったんですけど、カジさんは2日目も来てくださって。カジさんらしいコーラスラインを考えてくれて嬉しかったです。
- EMTG:Sakuさんの現場は、音楽が大好きなみなさんの情熱にあふれているんですね。
- Saku:皆さんが楽しんで関わってくださっているのが、私も本当に嬉しくて。そういう熱量を、聴いてくださる方々にもっともっと伝えられたらいいなと思っています。
- EMTG:4曲目のWeezer(アメリカのロックバンド)のカバー「Only In Dreams」からも、参加している皆さんの音楽愛を感じましたよ。この曲を選んだ理由は?
- Saku:前作のレコーディングをした時、スケジュールが結構慌ただしくて、息抜きに行き帰りの電車でWeezerばっかり聴いていたんですよ。「私をアッパーに、元気にさせておくれ」とか思いながら(笑)。Weezerの曲はライヴで「My Name Is Jonas」のカバーをやったことがあるんですけど、今回は「Only In Dreams」にチャレンジしてみました。
- EMTG:すごくカッコいいサウンドです。展開がスリリングなんですよね。
- Saku:ありがとうございます。WATARU.Sさんと一緒にクリックを聴かないフリーテンポで、「せーの!」で録り始めたんです。アウトロはカジさんとアイコンタクトをとりながら弾いています。そういう空気感も新鮮でした。
- EMTG:ファーストアルバム『FIGHT LIKE A GIRL』では、ザ・キュアーの「BOYS DON’T CRY」をやりましたよね。カバーは今後も続くんですか?
- Saku:やっていきたいですね。男性の歌っている曲をカバーすることによって、いろいろ広がる部分もあると思いますので。
- EMTG:さて。今作の4曲について語って頂きましたが、良い1枚になりましたね。今後の活動に関しては、どのようなことを考えています?
- Saku:ライヴもさらに頑張っていきたいです。1つ1つのライヴを大事にしながら、さらに一体感を作っていきたいので。
- EMTG:「光るグッズ」も、今後さらにパワーアップするんでしょうか?
- Saku:増えていくと思います(笑)。
メジャーでの第2作となる3rdミニアルバム『Girls & Boys e.p.』。タイトル曲「Girls & Boy」は、疾走感にあふれたギターロック。キャッチーなメロディを力強く鳴り響かせるこの曲は、今後のライヴで盛り上がること間違いなし。そして、他の曲も多彩なテイストが楽しい。彼女流のソフトロックとも言うべき仕上がりの「オレンジ畑でつかまえて」。シューゲイザー的なサウンドのエッセンスが香る「Moonrise Picnic」。Weezerのカバー「Only In Dreams」。様々な音楽が大好きなSakuらしい1枚となっている。今作について彼女に語ってもらった。
【取材・文:田中 大】
リリース情報
グッバイベイビー
発売日: 2019年02月27日
価格: ¥ 250(本体)+税
レーベル: TEEDA
収録曲
01.グッバイベイビー
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リリース情報
お知らせ
■マイ検索ワード
ゆめかわいい
ファンシーだったり、ガーリーな女の子の世界観、そういった女の子のかわいいが詰まったことを「ゆめかわいい」というそうです。私も最近知ったんですけど。検索すると、ファンシーなかわいいものがいっぱい出てくるのでチェックしてみてください。
■ライブ情報
Girls & Boys vol.3 in OSAKA
2015/08/25(火)心斎橋Pangea
Girls & Boys vol.4
2015/08/28(金)渋谷MilkyWay
「よか音」Presents Fukuoka Beat Advance Nights vol.4
2015/09/10(木)大名Brick
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
ゆめかわいい
ファンシーだったり、ガーリーな女の子の世界観、そういった女の子のかわいいが詰まったことを「ゆめかわいい」というそうです。私も最近知ったんですけど。検索すると、ファンシーなかわいいものがいっぱい出てくるのでチェックしてみてください。
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2015/08/28(金)渋谷MilkyWay
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