前へ

次へ

新進K-POPロックバンド、CNBLUEのツアーファイナルを熱烈レポート!!

CNBLUE | 2011.01.27

CNBLUEライブレポート
CNBLUE Zepp Tour 2011~RE-MAINTENANCE ~
2011/01/16@ Zepp Tokyo

 この1年の間に、日本の音楽シーンで一気にその認知度を高めた、韓国の音楽シーン。K-POPという言葉が先導している印象があるが、その実、バンドシーンも盛り上がりを見せている。いよいよ本格的に、日本へ席捲しそうな勢いだ。その中心的バンドのひとつが、CNBLUE。平均年齢19歳、ツインギター&ツインボーカルを有する4ピースバンド。本国・韓国では、2010年のデビュー年に、幾多の賞を受賞するなど、まさに注目株である。そんな彼らは、本国デビュー前に「バンド文化がより根付いている日本で経験を積みたい」と、日本で活動を展開。2009年に半年間来日し、日本国内で100本以上のライヴ出演を目指し、活動した同年8月には、日本でインディーズCDデビューを果たした。年が明けた2011年1月。CNBLUEは、4人の念願だったZeppツアー「CNBLUE Zepp Tour 2011~RE-MAINTENANCE~」を慣行。そのファイナル公演となった、1月16日・Zepp Tokyo。チケットはソールドアウト。フロアは、超満員の観客でびっしりと埋め尽くされた。

 18時15分。会場がスッと暗くなると、客席からワッと歓声があがった。メンバーが順番にステージに姿を表す。それぞれの名を叫ぶ黄色い声が飛び交う。「The Way Part2~Ready N Go~」のイントロでバンドアンサンブルの迫力を印象づけるオープニングの後、跳ねるリズムが印象的な「Let's Go Crazy」へ。こぎみ良いリズムに合わせ、観客全員がクラップでレスポンスする。北欧ポップを思わせるポップス、8ビートのストレートなロック、マージービートの英国ポップス、ジャジーなアプローチ、サイケデリックなミディアムチューン、ラウド系のラップなど、多彩なサウンドを展開しながらも、その軸にあるのは、ポップでメランコリックなメロディー。キャッチーな旋律を会場にいるすべての人の懐に届けるボーカル2人の声質、ボーカル力、さらに歌幅を広げるコーラスワークが、このバンドの魅力、そして実力だろう。

ライヴ中、ずっと会場中に響いていた観客の合唱が、その証拠ではあるまいか。メンバー全員「勉強中です、もっと頑張ります!」と声を揃えた日本語でのMCでは、途中、言葉に詰まる場面もあったが、満員のお客さんのフォローもあって、今のCNBLUEの気持ちとフレッシュさを伝えるには、十分なクオリティであったと思う。

本編最後に、2011年1月9日に発売されたばかりの日本でのサードシングル「RE-MAINTENANCE」収録曲、3曲を続けて披露。最後に演奏されたポジティヴなアップチューン「kimio」は、全日本語詞。♪求められるその喜び 今君に会いに行くよ♪ というラストのワンフレーズは、今回のZepp Tourに対する彼らの想いとリンクしていたのではあるまいか。初めて聴く者の耳にも、しっかり“言葉や歌を残せる”あたりは、今後の彼らの可能性に直結する、バンド最大の強みだろう。

 アンコール。曲の間に、1人ずつマイクをとった。テーマは新年の抱負。

「いろんな国でライヴをしたい。日本でももっとライヴをやりたい」と語ったのはヨンファ(Vo&G)。

「これまでのように僕らが楽しんでやって、皆が聴いて勇気をもらえたり幸せになるといい」とジョンヒョン(Vo&G)。

ベースも日本語ももっとレベルアップしたい」とジョンシン(B)。

ライヴ中、ドラムを叩きながらずっと歌っていたミンヒョク(Dr)は「自分の書いた曲をアルバムに入れたい。ドラムもスキルアップしたい。Zeppツアーをいっぱいしたい」と語った。

ミラーボールの光が会場を照らす中「皆さん、ありがとうございます。感謝の気持ちと新年の希望を込めてニューイヤーの明るいバージョンで」と、最後の最後にCNBLUEが解き放った曲は「a.ri.ga.tou.」。満員の観客から、この日いちばんの大きな拍手が起こった。 

 約3時間、全25曲。4人は、会場全体を見ながら何度も何度も「ありがとうございます」と言葉にし、両手を大きく振り、満面の笑顔を観客に向け、ステージを後にした。こんな言葉を残して。 「また次のライヴで逢いましょう。や・く・そ・く!」

【 取材・文:伊藤亜希 】

tag一覧 韓国 男性ボーカル ライブ CNBLUE

関連記事

リリース情報

RE-MAINTENANCE

RE-MAINTENANCE

2011年01月09日

AI Entertainment Inc.

1.Try again,Smile again
2.Don't say good bye
3.kimio
4.Try again,mile again (Instrumental)

このアルバムを購入

セットリスト

  1. The Way part2~Ready N Go~(イントロのみ)
  2. Let's Go Crazy
  3. Love Revolution
  4. Sweet Holiday
  5. voice
  6. Now or Never
  7. Never too late
  8. The Way part2~Ready N Go~(1 cho)~Drs~Bass~Guiter solo
  9. Black Flower
  10. Just Please
  11. Y,Why...
  12. Lie
  13. The Way part3~eclipse~
  14. Teardrops in the rain
  15. ひとりぼっち
  16. Love
  17. The Way part1~one time~
  18. Try again, Smile again
  19. Don't say good bye
  20. kimio
  21. Encore
  22. DJ+I don't know why
  23. 愛光
  24. High Fly
  25. One of a kind
  26. a.ri.ga.tou.

トップに戻る