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FUNKY MONKEY BABYS、全国アリーナツアー横浜アリーナ公演をレポート!

FUNKY MONKEY BABYS | 2012.03.26

1月28日、静岡・エコバアリーナからスタートした【FUNKY MONKEY BABYS 1st ARENA TOUR 笑って歌ってもりあがァリーナ ?行くぞ日本!!?】。彼ら初のアリーナツアーとなった本ツアーは、全国13カ所で23公演。そのチケットは、全公演分、発売と同時にソールドアウトとなった。
本ツアーのちょうど折り返し地点となったのが、3月10日&11日、横浜アリーナで行われた2DAYSだ。
最新アルバム『ファンキーモンキーベイビーズ 4』収録曲の「アワービート」や「愛の歌」など、アップチューンを中心に、ステージ狭しと駆け回り、超満員の観客のテンションを一気に引き上げた序盤を終え、ライヴは中盤へ向かう。

序盤から一転。
中盤の前半は、バラードやミディアムが続くブロックだ。最新シングルのバラード曲「この世界に生まれたわけ」へ。ステージの背面、そして左右に設置されていた巨大なビジョンに映し出されていた映像の演出も大きく変わる。それまでは、曲のイメージやモチーフをカラフル&ポップにアレンジし、アップのリズムに合わせて、スピーディーに変えていく展開だったが「この世界に?」で大ビジョンに流れたのは、同曲のミュージックビデオだった。松下奈緒が出演しているこのミュージックビデオは、嫁ぐ日の花嫁と父親をフィーチャーしたストーリー仕立て。この映像に、ぴったりとリンクしていく、ファンキー加藤とモン吉の歌声。見守るという優しさを支える強さが、横浜アリーナに響いていく。ファンキー加藤が歌っている間、そのフレーズを一緒に口ずさんでいるモン吉の姿が印象的だった。序盤、ステージを駆ける3人を追いかけ、両手を振り、飛び跳ねていた客席は、時に彼らと一緒に歌いながら、時に両手を胸の前に組みミュージックビデオの映像を見詰めながら、しっかりと楽曲を受けとめていた。続いて「ラブレター」。加藤とモン吉のそれぞれが、ソロで歌いあげる部分が多い、ファンモンの新境地(リリース当時)ともいえる1曲である。ミディアム・バラードの優しいメロディに、会場から拍手が起こった。
続いてMC。ファンキー加藤がマイクをとった。

「ありがとう!横浜、いいね、帰ってきたって感じがします」と言った後、披露したばかりの「この世界に?」の曲紹介。連続ドラマ「早海さんと呼ばれる日」の主題歌になった事に触れた後、この日、会場に観に来ていた主演の松下奈緒さんを紹介した。客席にいた彼女にスポットライトがあたると、場内から大歓声が起こる。ファンモンのマフラータオルを振り、その大声援に応える彼女。騒然となった場内に、ファンキー加藤(先輩)のこんな声が響いた。

「はい、もう、こっち!ちゃんと観たね?だからもう、俺らだけ、観るように!」

 この“すぐ目の前にいる人に話しかけるような、しかも1対1で話しかけているような口調”に、超満員の客席、大爆笑。ひとしきり笑った後は、観客全員、笑いながらも、ピタリとステージの3人にロックオンした。ファンモンのライヴは、他のアーティストに比べて観客との距離が近い、もっと言ってしまえば、ステージと客席の距離を感じさせないのが大きな魅力だ。それは、メンバーの“観客に向かう姿勢”が、他とは異なっているのがひとつの理由である(要するに、観客に向かって、かなり前のめりなんだな)が、前述した加藤の口調は、その姿勢が垣間見られるものだろう。フレンドリーなだけとは違う。観客1人1人に対して、いつも真剣に、真正面で向き合っている。デビュー以降、ずっとそうだ。一過性の真剣勝負ではなく、持続性の真剣勝負。これが、ファンモンならではのスタンスである。そしてこのスタンスは、ライヴ中、観客をひとつにまとめ、ひとつの大きなエネルギーになっていく。

この日の横浜アリーナもそうだった。
この日のライヴは、『ファンキーモンキーベイビーズ 4』の収録曲はもちろん、ヒットシングルや、ライヴならではの定番曲を網羅したセットリストだった。これは、現状でのファンモンのベストセレクトといえる内容だったと思う。さらに、近年の彼らのライヴでお馴染のCGなどを効果的に使ったVJ的なアプローチ、その場の観客の表情を映し出す映像演出、DJケミカルのキャラクターを全面にフィーチャ―したお祭り騒ぎのオープニング、加藤の次へのきっかけになる台詞のような曲紹介、メンバー3人のMC……と、ファンモンのライヴを構成する要素が、どれもすべてバージョンアップし、エンターテインメントとして、とてもよくまとまっていたと思う。前述したセットリストも含め、本ツアーは、ある意味、このグループの現ライヴ・スタイルの集大成と言ってもいいだろう。しかしながら、この日のライヴからは、彼らのネクストもまた、強く感じられたのである。

それは、エンターテイナーとしての、アプローチのバリエーションが増えた事だ。アップチューンのバリエーション然り。バラードのアプローチ然り。MC(特にモン吉とDJケミカル)然り。数えればもっと出てくるだろう。しかしながら、私が最も顕著に感じたのは、ファンキー加藤とモン吉のボーカルが、格段に進歩した事である。これまで、特にライブでは“トラックとボーカル”が、セパレートして響く感じが否めなかった。打ち込みトラックの低音と歌、しかもアリーナやホールという、サウンド面で、バランスがとりにくい部分も影響していたのかもしれない。しかし今回のライヴでは、そこが解消され、ライヴ全編を通して、気がつけば、加藤とモン吉の声が、すぐ目の前にあるような感覚だった。そしてボーカルが前面に出た分、彼らの歌のバリエーションをしっかりと体感する事ができたのだ。特に、ニューアルバム『ファンキーモンキーベイビーズ4』以降の楽曲に、強く感じる事ができた。

私の中で、この感覚が、今、予感に変わる。
ファンモンは、自分達の頭の中にあった“楽曲の幅”を、音源とパフォーマンスの両方で表現できるようになってきているのではなかろうか。
そして、予感は、期待に変わっていく。
たぶん、これからの方がもっと、彼らは面白い。
 この秋、3人は、横浜スタジアム&京セラドーム大阪のステージに立つ。

 

【取材・文:伊藤亜希】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル FUNKY MONKEY BABYS

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リリース情報

この世界に生まれたわけ(初回生産限定盤)

この世界に生まれたわけ(初回生産限定盤)

2012年02月15日

Dreamusic

01.この世界に生まれたわけ
02.この世界に生まれたわけ(instrumental)

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お知らせ

■ライブ情報
『FUNKY MONKEY BABYS 1st ARENA TOUR 笑って歌ってもりあがァリーナ ~行くぞ日本!!~』
2012/03/03(土)サンドーム福井
2012/03/04(日)サンドーム福井
2012/03/10(土)横浜アリーナ
2012/03/11(日)横浜アリーナ
2012/03/19(月)大阪城ホール
2012/03/20(火)大阪城ホール
2012/03/31(土)愛媛県武道館
2012/04/01(日)愛媛県武道館
2012/04/07(土)真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
2012/04/13(金)岡山市総合文化体育館
2012/04/14(土)岡山市総合文化体育館
2012/04/21(土)さいたまスーパーアリーナ
2012/04/22(日)さいたまスーパーアリーナ
2012/05/03(木)仙台セキスイハイムスーパーアリーナ
2012/05/04(金/祝)仙台セキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ21)

おまえ達との道~in横浜スタジアム~
2012/09/08(土)横浜スタジアム
2012/09/09(日)横浜スタジアム
おまえ達との道~in京セラドーム大阪~
2012/09/29(土)京セラドーム大阪
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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