CNBLUE、初のアリーナツアー「CNBLUE Arena Tour 2012~COME ON!!!~」をレポート!
CNBLUE | 2012.11.14
初のアリーナツアー「CNBLUE Arena Tour 2012~COME ON!!!~」を行ったCNBLUEが10月20、21日のさいたまスーパーアリーナでファイナルを迎えた。日本でのメジャー1stアルバム『CODE NAME BLUE』を掲げてのツアーでもあっただけに、新曲もタップリ披露。ボリューム満点の内容となった(取材日は2日目の10月21日)。
ライブはまず爆音でスタート。その勢いにのって、8月にリリースしたシングル「Come on」がプレイされる。ヘヴィーなギターリフで始まる曲に、場内は一気に煽られていく。2曲目は「Get Away」。テンポのいいアッパーチューンに、オーディエンスはタオルを振り回して応える。3曲目の「Just Please」を終えたところで、ヨンファが口を開いた。
「今日は最後まで盛り上がりましょう!」
そう、この日はツアー最終日。盛り上がからなければ始まらない。4曲目は「直感」。ファンにはおなじみのテンポのいいナンバー。続いて切ないフレーズとハネるリズムが独特の雰囲気を持つ「Hey You」へ。もちろん『CODE NAMEBLUE』の収録曲以外にも幅広い選曲で彼らの音楽性が楽しめる。最新のCNBLUEから、ライブで親しまれてきた曲まで、違和感なくプレイされていく。ツインボーカルのヨンファとジョンヒョンも、曲のパートごとに個性の異なるボーカルでメリハリをきかせる。熱唱型のヨンファは、グイグイ観客を引き込んでいくし、ジョンヒョンの声はクリアで時に甘い。このマッチングは絶妙だ。
中盤では、しっとりしたバラード「Rain of Blessing」、そしてヨンファピアノの弾き語りで感情たっぷりに歌う「feeling」を聴かせ、熱く盛り上がった空気をなごませる。「feeling」はヨンファが初めてピアノで作ったという楽曲だけに、弾き語りでの演奏にはグッとさせられた。クールダウンさせたあとは、「Have a good night」や「Wake up」など、ノリのいい曲達をならべ、再び場内を熱狂へと導く。この緩急のライブ運びも堂々としたもの。アッパーなブロックで盛り上がったあと、「Blue Sky」では、メンバー全員がソロでボーカルをとりながら、ひとりずつ花道の先に伸びる客席中央のミニステージへ移動。もちろん、いつもはドラムセットから離れないミンヒョクも、ラップ・パートが多いベースのジョンシンも堂々とした歌声を披露。メンバー全員が歌えるのは彼らの強みでもある。そこからは、各メンバーがアコースティックアレンジで、アドリブ風にツアーの思い出(ご当地グルメの食べ物!)をフィーチャーした歌で観客を沸かせた。だが、その後は優しく聴かせる「Teardrops in the Rain」を披露。またまた、別な表情をみせつける。後半は「Now or Never」から「withme」、日本での2ndメジャーシングル「Where you are」など、熱いロックチューンを連発。本編ラストは「Time is over」だったが、ステージの背景には次第に少なくなっていく時間が映し出され、曲終わりでキッチリ00:00:00の表示となる演出が粋だった。
そしてアンコール。ヨンファが「今さらですけど、みんなで今日は最後まで命かけましょう!」と一喝し、日本での思い出深いデビュー曲「In My Head」につなげる。2曲以降は「Love Girl」や「Love Revolution」など、キャッチーな名曲が続き、「kimio」では合唱も起こり、場内の一体感は最高潮に。曲の途中でジョンヒョンは「みなさん、すごいですよ! マジでヤバイですよこれ!」と、感動しきり。「kimio」が、すさまじく盛り上がって終了し、本来ならここでアンコールも終了予定だった。しかし、なりやまぬ声援にメンバーが「やろうやろう!」と再び定位置へ。
そして飛び出したのが「ノンネゲパネッソ」。放送中のドラマ『オレのことスキでしょ。』のテーマソングでおなじみの楽曲。そして最後の最後はやはりこの曲「a.ri.ga.tou.」。ファンへの感謝をこめて歌われるこの暖かいバラードは、彼らが長いこと大事にしているナンバーだ。最後の最後に飛び出した予想外のアンコールまで全26曲、メンバー4人が今のCNBLUEを出し尽くしてくれた。
「これからもライブ会場で会いましょう!」
ヨンファがステージ上から宣言し、彼らの初アリーナツアーは幕を閉じた。MCでは無邪気な一面をのぞかせる彼らだが、この規模の大きいツアーを逞しくまわってくれたのだという事実が、照明のついた大きな会場を見てこみあげてくる。いやいや、まだまだ先は長い。次のライブ、そして音源ではさらにパワーアップした姿を見せてほしいと思った。
【取材・文:海江敦士】
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リリース情報
CODE NAME BLUE(初回盤)
2012年08月29日
ワーナーミュージック・ジャパン
2.In My Head
3.Where you are
4.Time is over
5.Have a good night
6.Wake up
7.No more
8.These days
9.Blue Sky
10.Mr.KIA (Know It All)
11.with me
12.Get Away
13.Come on
14.Where you are (English version) [* BONUS TRACK]
Disc-2
1.Time is over (Music Video)
2.Time is over (Special Feature)