BIGBANGのリーダーで、現在“G-DRAGON 2013 WORLD TOUR : ONE OF A KIND”と銘打ったワールドツアー中のG-DRAGON。ソロ活動でも注目を集めている彼が、そのワールドツアーの一環としてジャパンドームツアーを展開中だ。彼にとっては日本初となるソロツアーだが、全国4都市のドームコンサートというスケールは圧巻。世界規格のパワーを存分に証明したと言えるだろう。ライブの制作チームにも、2009年に行う予定だったマイケル・ジャクソンの“THIS IS IT”ツアーの振りつけと助演出の担当者、トラヴィス・ペインをはじめ、早々たる人材が参加。演出面におけるクオリティの高さも印象的だった。
　初日は4月6日の福岡 ヤフオク!ドームから。関東では4月20、21日の2日間にわたり、西武ドームで行われ、トータル8万人を動員した。2日目の4月21日、ライブに足を運んでみると、過ごしやすい季節のはずが、この時期としてはかなり肌寒い曇り空。それでも会場にはぞくぞくと観客がつめかけ、広い会場はカラフルなファッションのファンで埋め尽くされた。ファッションリーダーとしても知られるG-DRAGONだけに、会場内はファッションスナップが撮れそうなほど、オシャレなファンの姿が目立つ。そして、ライブもまた実にファッショナブルな内容だった。G-DRAGONは何度もエッジーな衣装に着替え、ビジュアル面でも完全に圧倒。
　MCでは「久しぶり！　みんな元気だった？　いっぱい遊ぶ準備できましたか？」と、流ちょうな日本語で語りかけ、場内をわかせた。そして、昨年リリースしたミニアルバム『ONE OF A KIND』からの曲を中心に、最新音源の「ミチGO」や「HEARTBREAKER」「ONE OF A KIND」「THAT ××」、さらに「CRAYON」などのソロナンバーからBIGBANG大ヒット曲「FANTASTIC BABY」を織り交ぜて、アンコール含む全20曲を熱演。徹底したエンターテイナーぶりを見せつけた。
　さらに「ソロコンサートは日本で初めてだったのですが、皆さんと楽しむことができて本当に嬉しいです！　8月（14日）には僕の新しいアルバムを発売する予定なので、これからも応援よろしくお願いします！　皆さんを信じてます！　絶対だよ！」と、今後の予定も発表。ソロアーティストとしてまだまだ攻めの姿勢をうかがわせてくれた。日本でのツアーは6月1日、2日のナゴヤドーム公演がファイナルとなる。とはいえ、ワールドツアーはまだまだ海外でも続いていく。G-DRAGONのパワーは今後もさらに拡大するのは間違いなさそうだ。

【取材・文：海江敦士】