KEYTALK、赤い公園、ゲスの極み乙女。が「J-WAVEの日」に集結!!
J-WAVE LIVE 813 | 2014.08.20
KEYTALK、赤い公園、ゲスの極み乙女。という、音楽シーンの未来を担う3組が一堂に会したスペシャルなライブが開催された。
ラジオ局「J-WAVE」の周波数(81.3Mhz)にちなんだ「J-WAVEの日」の8月13日(水)。会場のZepp DiverCity TOKYOには2400人のオーディエンスが集結。この日のMCをつとめた藤田琢己(『TOKYO REAL-EYES』ナビゲーター)も驚くほど、開演前からかなりの熱気があふれる状況だ。
高まる期待の中、まず一組目に登場したのはKEYTALK。Tシャツにハーフパンツ姿の4人は、SEに乗せてステージに現れると一通りダンスを披露。1曲目「PASSION」から小野武正(G)はステージ狭しと走り回ってオーディエンスを激しく煽る。
「まだまだここを熱くできるヤツは手を挙げろ!」
そう呼びかけて「MABOROSHI SUMMER」へ。曲の途中でテンポとグルーヴが変わる、アイディアに満ちたギターロック。寺中友将(Vo/G)と首藤義勝(Vo/B)がメロディラインをわけあいサビでハモる曲構成も、強いフックを持っている。そのまま「MURASAKI」から「B型」と息もつかせぬ勢いで立て続けに披露。四つ打ちのダンスロックのスタイルが武器の彼らだが、歌謡性を感じさせるメロディも大きな魅力だ。男らしく迫力のある首藤義勝の歌声、甘く伸びやかな寺中友将の歌声というバランスもいい。「B型」ではキメの部分で「サポーテッド・バイ・コニカミノルタ!」と声を合わせてこの日のスポンサーを告げたりする遊び心も見せる。
MCではそのKONICA MINOLTAによる立体コピーシステム「PartnerVision bizhub 361」で作られた出演バンド全メンバーの3D手形の話題に触れ、「みんな入り口の手形、見た?」と語りかけたり、ゲスの極み乙女。の(川谷)絵音くんの手が大きいことを語ったり、フレンドリーな雰囲気。ちなみに来場者には出演者のサイン入りの手形がランダムに配布された)。
終盤は「まだまだ踊れるよな! 両手を挙げて、拳を握って、ダブルピース!」とコール&レスポンスから、「パラレルワールド」へ。そして「トラベリング」「太陽系リフレイン」でフィニッシュ。全力疾走の迫力にハイブリッドな歌で惹きつけるパフォーマンスを見せてくれた。
続いての登場は赤い公園だ。徳永英明「壊れかけのRadio」を登場SEに、白いドレスを身にまとった佐藤千明以下4人がステージに現れると、まずは「今更」を披露。「よっしゃ、準備運動終わり!」と、「のぞき穴」の攻撃的なサウンドを繰り広げる。藤本ひかり(B)が髪を振り乱してベースをプレイ、「はてな」「ずっと」と、ロック濃度の高い楽曲を連発。
MCでは佐藤千明が「口をきいてくれない高3の弟がいるんだけど、こないだ自転車を借りようと思ってチャリキー見たら、ゲスの極み乙女。のキーホルダーがついてました(笑)」と明かしたり、藤本がメンバーをウチワであおごうとするも邪魔者扱いされたりして、トーク中の4人は演奏中のスリリングな緊迫感とは打って変わっての和やかなムード。
後半は、「風は知ってる」や「塊」など赤い公園ならではの轟音が渦巻く不穏でポップな世界にオーディエンスを巻き込んでいく。「私たちは?」「絶対的な関係!」と観客に叫ばせてのファストチューン「絶対的な関係」で盛り上がりのピークを包むと、「サイダー」の弾けるようなメロディでフロアを沸かせる。ラストはインディーズ時代からの大事な曲「ふやける」。雪崩のような轟音、すさまじい迫力のシャウトでオーディエンスを圧倒していた。
この日のMCでも明らかにしていたが、9月24日にはセカンドアルバム『猛烈リトミック』がリリースされる。アルバムにはKREVAもフィーチャリング参加しているよう。期待大だ。
そして、この日のラストに登場したのはゲスの極み乙女。。一曲目「パラレルスペック」からとてつもない盛り上がり。今年春のメジャーデビュー以降、爆発的に人気を高めているバンドの勢いを実感させる。ギターとピアノとベースが絡み合うアンサンブルはかなりテクニカルだが、サビのメロディが強烈にポップな吸引力を持っているのだ。しかも、川谷絵音(Vo/G)、ちゃんMARI(Key)、休日課長(Ba)、ほな・いこか(Dr)という4人のキャラクターも抜群。「ホワイトワルツ」では「ゲス! ゲス!」とコール、「今からゲスの4箇条を教えてやるわ」とほな・いこかが語るお馴染みの展開も。
「パラリラパラリラ~とかやってみたいんですけど」と川谷絵音が煽った「アソビ」に、「ドレスを?」「脱げ!」とコールが巻き起こった「ドレスを脱げ」と、メンバーとオーディエンスが一体になって盛り上がるゲスのステージ。変幻自在の曲調をロデオのように乗りこなす演奏にキャッチーなメロディで、どんどん場を掌握していく。
そして盛り上がりのピークになったのが、シングルとしてリリースされたばかりの「猟奇的なキスを私にして」。あっという間に感じるほどのパフォーマンスを繰り広げ、ラストの「キラーボール」は、フロアの全員が汗まみれになって踊るアンセムになっていた。そして、アンコールに応えて登場した4人は「餅を投げようと思って」と、「餅ガール」を披露。メンバーがフロアに餅を投げ入れ、狂騒の中、ハッピーな終幕を迎えた。
こうして、KEYTALK、赤い公園、ゲスの極み乙女。が集ったこの日のライブ「J-WAVE LIVE 813 supported by KONICA MINOLTA」は幕を閉じた。それぞれ番組やコーナーを持っているなどJ-WAVEにゆかりのあるバンドなのだが、それだけでなく、一筋縄ではいかない音楽的なポテンシャルとセンス、そして人懐っこいキャラクターを持った3組だということを痛感した一夜だった。
この日のライヴの模様は8月24日22:00~22:54の『J-WAVE SELECTION KONICA MINOLTA J-WAVE LIVE 813 SPECIAL』にてオンエアされる。こちらもぜひチェックしてみてほしい。
【取材・文:柴 那典】
リリース情報
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セットリスト
J-WAVE LIVE 813
supported by KONICA MINOLTA
2014.8.13@Zepp DiverCity TOKYO
<KEYTALK>
- PASSION
- バミューダアンドロメダ
- MABOROSHI SUMMER
- MURASAKI
- B型
- BEAM
- パラレル
- トラベリング
- 太陽系リフレイン
<赤い公園>
- 今更
- のぞき穴
- はてな
- ずっと
- 風が知ってる
- 塊
- 絶対的な関係
- サイダー
- カウンター
- ふやける
<ゲスの極み乙女。>
- パラレルスペック
- ホワイトワルツ
- アソビ
- ドレスを脱げ
- 猟奇的なキスを私にして
- ユレルカレル
- キラーボール
- 餅ガール