2016年もやってまいりました、「音×AiR♪JOL原宿でLove Me Do!」。新年一発目、しかも3月のワンマンも迫っているということで、本番前に4人は竹下通りでフライヤー配り。そこで受け取って見に来てくれた子も10人くらいいたそう。ゲストは“歌うま”王座決定戦優勝、M-1準決勝進出の実績を誇るダブルネームと、おなじみの占い芸人ホシノユキだ。音×AiRの4人はミニアルバム『ベスト オブ ハタチ』のジャケットと同じメンバーカラーのストライプのスーツを着てステージに飛び出した。

　ライブ配信アプリ SHOWROOM の不調というトラブルが発覚するも、気にしてはいられない。「純愛バイセコー」で元気に1stステージのスタートだが、今日のお客さんはちょっとおとなしめ。外の寒さのせいもあるのかな？　乙女ほめちぎりソング「乙女ビンビン」では楓が客席に入ってお客さん称賛を敢行。ビートがレゲエになるブレイク部分でメンバー4人を“チャラいやつ”（MASAYA）、“インテリなやつ“（大地）、“調子ええやつ“（楓）とネームドロッピングしていくのだが、竜之介のところで必ず笑いが起きるのには毎回感心する。彼の完成度の高いキメ顔に伺えるいちびり精神に乾杯。振付講座入りの「Love Me Do」でごきげんにフィニッシュした。

　お笑いゲストのダブルネームは♪イェイイェイ、Love Me Do～と歌い上げて登場。さすがの歌唱力だ。横から勝手に入ってくるシリーズは、特徴をつかんでデフォルメする力、ハモりのうまさなど、二人の実力派ぶりがよくわかるネタだった。お客さんの世代的についていけないネタも多かったはずだが、平泉成のものまねが意外にウケていた。

　そして音×AiR再登場。SHOWROOMのカメラがダウンしたためiPadを手に持って撮影するスタッフを気遣い、「楽しむ準備はできてますか？」「みんな音楽は好きですか？」と積極的に語りかけるなど、持ち前のハートフルさで客席も温まってきた。まずは「ダントツ☆YOU」。ワンマンライブの告知では「俺たち4人、人生賭けてバンドやってるんで、遊びに来てください！」とアツく訴え、「愛を唄おう」では客席に入るのみならず椅子に座り込み、「Love Me Do」では「本物の外国人の方がいるので、カタカナ英語を聞かせてやろうぜ」と謎の煽りをみせる。楓の頑張りが目立った2ndステージだった。

　「今日はええ感じやったと思います。後ろのほうで手を振ってくれたりしてる人がもっと前に来てくれるようにせんと」（竜之介）、「これまで出会った人が勢揃いしてくれてたし、声援を返してくれてうれしかったですね。この後ももっともっと出会ってアストロホールに連れていきたいです」（楓）、「安心感がありました。ステージのほうを見てない方もまだまだいるので、もっとこっちを向いてもらって、全体でひとつになりたいです」（MASAYA）、「“人目を気にせずいちゃいちゃしようぜ”みたいな曲書きますわ」（大地）と、だんだん迫ってきたワンマンに向けて4人は気合十分。ダブルネームの二人も「さすが関西出身、お客さんとの接し方がうまい」「一所懸命さが伝わるのがいい」と評していた。

　2月は月1のレギュラー出演以外にもJOL原宿でのステージをガンガン増やしていくとか。情報見逃し厳禁ですよ！

【取材・文：高岡洋詞】
【撮影：Sinpu Tokyo.】