【速報】SUPER BEAVER 全国ツアー初日の千葉LOOKをレポ!
SUPER BEAVER | 2016.06.17
6月1日に発売された最新アルバム『27』が、オリコンウィークリーチャート10位にランクインしたSUPER BEAVER。彼らが、6月16日、千葉LOOKにて“『27』Release Tour 2016~27こぶ、ラクダ~」”をスタートさせた。
全国26か所を回る本ツアーは、チケット発売と同時に各地でソールドアウトが続出。特に初日の千葉LOOKは、競争率10倍以上というプレミアライブとなった。
床がうっすら湿っている。開演前からすごい熱気だ。満員の観客は、首から下げたバンドのマフラータオルを握りしめ、開演前から汗をぬぐう。スッと暗くなるフロア。19時5分。SUPER BEAVERがステージに姿を表した。歓声ともに、客席前方の人口密度が一気に上がる。あちこちから飛ぶ声援。黄色い声もあれば、野太い声も多い。渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(Gt)、上杉研太(Ba)が、藤原”28才”広明(Dr)の前に集まる。アイコンタクトをとり、4人が揃って頷く。彼らのライブの開演を告げる、いつものメンバーの光景が、この日はすぐ目の前に在った。
序盤からニューアルバム『27』の収録曲を惜しみなく披露していく。どっしりした世界観が特徴の「27」、渋谷と観客との輪唱のような掛け合いもばっちり決まった「じぶんまかせ」、ハードな「うるさい」やビートでひっぱるスピードチューン「ひとつ」、渋谷がタンバリンを叩きながら歌った「赤を塗って」など、一音一音に100%のエネルギーを込め、新曲たちをフロアに放っていく4人。アルバム『27』のインタビューをした際、詞曲を手掛ける柳沢は、作品を作る時はいつもライブを意識せざるを得ないと言っていたが、それが明確に曲作りに出てきたのが新作だ。そのきっかけは“観客も一緒に歌いたいんじゃないか”という渋谷のひとこと。だから、観客がシンガロング出来るパートを多く作った。
この日、渋谷は何度「歌おう!」と言っただろう。何度「シンガロング!」と右手を大きく回すジェスチャーをしただろう。頭上に拳を振り上げただろう。オープニングから、ほとんどの曲を観客が一緒に歌っていたが、圧巻だったのは「秘密」(アルバム『27』収録)であった。
全身びしょ濡れ。髪から汗を滴らせる渋谷。髪をくしゃくしゃとかきむしる(彼の癖)と、汗が水滴になって飛び散った。渋谷がグイと上半身を客席の最前列に出して叫ぶ。
「もっと聴かせてください、あなたの声。俺の後について、この日、1番のシンガロング!」
観客が渋谷の声の後を、SUPER BEAVERの想いの後を追いかける。♪ ララララ~ オオオオー ♪ もっと来い、もっと来いと、観客を煽るメンバーたち。フロア後方はもちろん、スピーカーの陰になりステージ全体が見えにくいスペースの観客には、わざわざステージ前に出てきて覗き込み、自ら大きく歌ってみせる。
この日、1番のシンガロングが千葉LOOKを揺らした。
ニューアルバム『27』に込められた、彼らの想いが、しっかりした演奏にのり届いた瞬間。それは、観客1人ずつと、がっしり握手しているようだった。メンバー含め、全員が同じ言葉を同じメロディで歌うことで、この日、そこに存在している自分を確認していた。同じ気持ちを共有していると実感しているフロア全体のムードは、渋谷が思わず「本当に一体感、あるね!」と、素の笑顔を見せるほどだった。
「東京流星群」「証明」「ありがとう」など、SUPER BEAVERライブの歴代のキラーチューンも盛り込まれたライブは、2時間弱で幕を閉じた。
アンコールでは、追加公演(11月8日、渋谷クアトロ)も発表。バンド史上初めての追加公演の報告に、観客から大歓声が起こった。
この日、渋谷はMCで何度か「過去最高の1日」と言った。メンバー自身も「初日としては100点」と言い切れるほど、爽快なスタートを切った“『27』Release Tour 2016~27こぶ、ラクダ~」”。追加公演を含み、本数も27本となった本ツアーで、彼らはきっと、毎公演「最高の1日」を重ねていくのだろう。
終演後のメンバー全員の表情が、本ツアーの大成功を既に物語っていた。
さあ、SUPER BEAVERとともに。いつもは言えない想いを声にしよう。あなたがそこに行けば、彼らはいつでも大きな声で一緒に、力いっぱい歌ってくれる。
【取材・文:伊藤亜希】
【撮影:Suzuki Kouhei】
リリース情報
お知らせ
SUPER BEAVER 『 27 』Release Tour 2016 〜27こぶ、ラクダ〜
2016/06/16(木) 千葉LOOK
2016/06/18(土) 横浜F.A.D
2016/06/19(日) 越谷EASY GOINGS
2016/06/24(金) 長崎STUDIO DO!
2016/06/25(土) 熊本Django
2016/06/26(日) 鹿児島SR HALL
2016/07/09(土) 水戸Light House
2016/07/10(日) 宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2
2016/07/13(水) 神戸 太陽と虎
2016/07/14(木) 広島セカンド・クラッチ
2016/07/16(土) 松山サロンキティ
2016/07/17(日) 高知X-pt.
2016/07/18(月/祝) 高松DIME
2016/09/02(金) 静岡Sunash
2016/09/03(土) 京都MUSE
2016/09/10(土) 金沢vanvan V4
2016/09/11(日) 長野J
2016/09/16(金) 高崎club FLEEZ
2016/09/18(日) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
2016/09/22(木/祝) 仙台MACANA
2016/09/24(土) 札幌COLONY
2016/10/08(土) 岡山CRAZY MAMA 2nd room
2016/10/09(日) 福岡BEAT STATION
2016/10/15(土) 名古屋CLUB QUATTRO
2016/10/22(土) 大阪BIGCAT
2016/11/05(土) Zepp DiverCity
2016/11/08(火) 渋谷CLUB QUATTRO
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。