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LAMP IN TERREN、恵比寿リキッドワンマンセミファイナル終了!

LAMP IN TERREN | 2016.10.18

 LAMP IN TERRENが、10月15日にワンマンツアー「GREEN CARAVAN TOUR」の追加公演を東京・恵比寿LIQUIDROOMで行った。

 ときにまっすぐな誠実さを、ときに息を呑むような切迫感を感じさせる松本大(Vo&G)の声を中心に、ロックバンドとしてスケールの大きな歌心を鳴らしてきた彼ら。バンドにとっても過去最大規模のワンマン公演となったこの日は、「今日は節目のライブになりました」と松本がMCでも語っていたとおり、バンドにとって大切な一幕を刻んだステージとなった。

 鳥がさえずる声をSEに4人がステージに現れると、まずは松本がアカペラで「キャラバン」の一節を歌い上げる。その歌声だけで一気に場を掌握すると、1曲目「林檎の理」へ。川口大喜(Dr)が力強いビートを叩き出し、中原健仁(B)が低音をしっかりと支える。大屋真太郎(G)のギターが浮遊感を醸し出す。続けて「ランデヴー」「Grieveman」とパワフルで熱量高い曲をプレイし、ツアーやフェス出演を経て成長したアンサンブルを見せる。オーディエンスも、拳を突き上げ、声を合わせ、その熱に応える。

 中盤のピークになったのは会場限定販売のシングルに収録された「heartbeat」「pellucid」の2曲だ。「heartbeat」は、その名の通り心臓の音を思わせるようなビートから始まる一曲。川口の叩き出す四つ打ちのリズムが楽曲をドライブさせ、ひんやりとしたギターの音色と伸びやかなハイトーンのメロディーでドラマティックな世界観に惹き込んでいく。

 そして「pellucid」は、この日10月15日に公開された映画『何者』の劇中歌として提供した曲のセルフカバーだ。映画の中では菅田将暉が演じる大学生バンドが歌う一曲だが、LAMP IN TERRENの中でも「青さ」を感じさせる一曲。松本のMCによると、引っ込み思案で、周囲にも心も閉ざして、学校にもなかなか行かなかった高校時代のことを思い出しながら書いたと

 中盤のピークになったのは会場限定販売のシングルに収録された「heartbeat」「pellucid」の2曲だ。「heartbeat」は、その名の通り心臓の音を思わせるようなビートから始まる一曲。川口の叩き出す四つ打ちのリズムが楽曲をドライブさせ、ひんやりとしたギターの音色と伸びやかなハイトーンのメロディーでドラマティックな世界観に惹き込んでいく。

 そして「pellucid」は、この日10月15日に公開された映画『何者』の劇中歌として提供した曲のセルフカバーだ。映画の中では菅田将暉が演じる大学生バンドが歌う一曲だが、LAMP IN TERRENの中でも「青さ」を感じさせる一曲。松本のMCによると、引っ込み思案で、周囲にも心も閉ざして、学校にもなかなか行かなかった高校時代のことを思い出しながら書いたという。オーディエンスもじっくりと聴き入っていた。

 後半は「メイ」「緑閃光」とバンドの重要曲を続けて披露し、さらには「ここから急にかっ飛ばしていくけど、ついて来れますか!?」とアップテンポな「ワンダーランド」を披露し、クライマックスに向けて加速していく。そして終盤のハイライトは5月にリリースした両A面シングル「innocence」「キャラバン」の2曲だ。疾走感の塊のようなアンサンブルに松本の噛み付くような歌声が響く「innocence」はバンドにとっての新境地。この日も緊迫感とエッジの鋭さを示していた。そしてツアータイトルにもなった「キャラバン」は、バンドの進んでいく旅を象徴するようなナンバー。大きな包容力で4人とオーディエンスを繋ぐような一曲だ。「魔法の様な唄を唄って 目映い今日を色付けていく」という一節は、この日最も大きな合唱を巻き起こしていた。

 ただ、この日の序盤では演奏をやり直すなど、いくつかのトラブルも見られた。松本は終わった後に「悔しかった気持ちも大きい」と語っていた。ひょっとしたらバンドにとって100点満点の完璧なパフォーマンスではなかったのかもしれない。が、逆に、松本の歌声からはマイナスを吹き飛ばすような、がむしゃらな気迫が伝わってきた。歌声も、ところどころで、がなるような唸り声になっていた。そういうところに、胸を鷲掴みにするLAMP IN TERRENのロックが持つ「力」も感じられた。

 道程は、さらなる先に続いている。ツアーファイナルを23日に地元・長崎行った後11月からは新たに2マンツアーを行い、同19日には、さらに大きな会場である赤坂BLITZでのワンマン公演が決まっている。新曲も沢山生まれているようだ。「次は新しい扉を開ける日になると思ってます」と松本は告げた。

 LAMP IN TERRENというバンドが持つ可能性は、まだまだ大きく育っていく。そんな予感が余韻として残る一夜だった。

【photo: Tetsuya Yamakawa】

tag一覧 LAMP IN TERREN

リリース情報

heartbeat[会場限定シングル]

heartbeat[会場限定シングル]

2016年10月08日

A-Sketch

01:heartbeat
02:pellucid (10/15全国公開映画『何者』劇中挿入歌提供楽曲)

お知らせ

■ライブ情報

LAMP IN TERREN ワンマンライブ2016「GREEN CARAVAN TOUR」ファイナル
10月23日(日)長崎 DRUM Be-7

LAMP IN TERREN「TOUR“11”L.A.P」
11月01日(火)熊本DRUM B.9 V2 w/SAKANAMON
11月02日(水)福岡DRUM SON w/SAKANAMON
11月04日(金)京都磔磔 w/ヒトリエ
11月05日(土)神戸太陽と虎 w/ヒトリエ
11月06日(日)高松DIME w/Ivy to Fraudulent Game
11月08日(火)金沢vanvanV4 w/SHE’S
11月09日(水)新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE w/SHE’S
11月10日(木)宇都宮Heaven’s Rock w/SHE’S
11月11日(金)秋田club SWINDLE w/cinema staff
11月12日(土)福島club SONIC iwaki w/cinema staff
11月19日(土)赤坂BLITZ <ワンマン>

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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