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ONIGAWARA 1stワンマンツアー2017~新春初ONI詣~Shibuya O-WEST

ONIGAWARA | 2017.01.31

 背景に投影されている赤い鳥居のグラフィック。ステージの中央には木製の酒樽が鎮座していて、何か特別なことが起きそうなムード満点だったShibuya O-WEST。スタート時間となり、お正月ムード満点の「春の海」が鳴り響くと、羽織袴姿の竹内サティフォ(Vocal, Guitar, Programming)と斉藤伸也(Vocal, GAYA, Programming)が、厳かな表情でしずしずと登場した。「みなさまのさらなる成功と健康を願いまして、鏡開きをしたいと思います」と言い、木槌を手にした竹内と斉藤。「せーの、よいしょ!」というかけ声と共に酒樽の蓋を打ち割ると、「俺たちが正月を終わらせに来たぜ!」と、1曲目「O・SHOW・GA・TSU」を歌い始めた。ペンライトを振りながら盛り上がるガワラー(ONIGAWARAのファンの愛称)の熱気がすごい。曲の途中で書初めも行われ、「成功」(斉藤)、「恋」(竹内)という毛筆による文字を掲げた2人。片時も目を離せない場面だらけの賑やかなオープニングだった。

 2人がポーズを決めてガワラーが写真撮影をする場面も盛り込まれていた「シャッターチャンス’93」。ガワラーが一斉に拳を掲げて歓声を上げ続けた「ONIGAWARA SUPER STAR」。3人のキッズダンサー『Ohnny’s Jr.』も加わり、明るいダンスパフォーマンスが繰り広げられた「エビバディOK?」……強力なナンバーを連発してから迎えた最初のインターバル。「着たり脱いだりできるの。すごくない?」と言いつつオリジナルグッズのTシャツなどを紹介したり、先ほどの書初めについて語ったりした後も、とっておきのナンバーが、さらに連発された。爽やかな大合唱を誘った「アリス」。獅子舞に扮した斉藤が華麗に舞い踊った「チョコレイトをちょうだい」。レーザービームで背景に描かれた打ち上げ花火と共に締め括られたのが、とても美しかった「夏フェスなんて大嫌い!!なんちゃって」……甘酸っぱいメロディの曲をじっくり届けた後、竹内と斉藤は一旦ステージから姿を消した。

 大型スクリーンに流れ始めたVTR……3月、1stミニアルバム『欲望』。6月、1st ペンライト・シングル『タンクトップは似合わない』。9月、1st インスタントカメラ・シングル『シャッターチャンス’93』。11月、1st 写真集シングル『GATTEN承知之助?We can do it!!?』……精力的なリリースとユニークなアイディアの連続で駆け抜けた2016年の活動を、様々な写真と共に振り返った後、「共犯者であるガワラー諸君、ついてきてくれてありがとう。2017年もONIGAWARAをよろしくお願い致します」という文字が浮かび上がり、大きな歓声が上がった。そして、再びステージに戻ってきた2人が届けてくれたのは、新曲「僕の恋人」。軽やかにステップを踏みながら歌った彼らの姿が実にラブリーだった。

「まったりしてんじゃないの? 駄目よ、そんなんじゃ」、どことなく女性っぽい口調で喋り始めた斉藤に対して「お前の中のオネエが出てる(笑)」とツッコミを入れた竹内、すると、「徐々にスライドしてく可能性ある」とすかさず返した斉藤……絶妙なテンポで交わされるトークが冴え渡り、ガワラーは笑い転げていた。そんな場面を経て、話題は3月22日にリリースされる1stフルアルバム『ヒットチャートをねらえ!』についてへ。「今日、先行予約を会場でできるんですけど、素敵なポスターがついてきます」と竹内が言い、「このポスター、いいだろ? これほどトイレに似合うポスターがありますか? これほど中学生の部屋の天井に似合うポスターがありますか?」と、ポスターを高々と掲げて示した斉藤。そして、今回のワンマンライブのチケットが即日完売したことも喜び合った後に披露されたのは、Ohnny’s Jr.の3人と一緒に竹内と斉藤が実に楽しそうに踊っていた「ポップミュージックは僕のもの」。“SUPER J-POP UNIT”というコンセプトを掲げて活動しているONIGAWARAのポップミュージックに対する深い愛情を感じるナンバーだった。

 竹内によるエモーショナルなギターイントロと共にスタートし、熱いダンスタイムとなった「タンクトップは似合わない」。ガワラーも全力で踊り、爽やかな一体感を生んだ「GATTEN承知之助~We can do it!!~」……圧倒的な盛り上がりと共に本編は終了したが、「サティフォ! 伸也! ONIGAWARA!」というアンコールを求める力強い声が湧き起った。それに応えてステージに戻ってきた2人の表情が実に嬉しそう。「水飲んでる姿もかっこいいよ~」という声がガワラーからかかり、「お前らだけだよ。かっこいいって言ってくれるのは(笑)」と返した斉藤の表情がほころんでいた。

 アンコールでまず披露されたのは、3月にリリースされるアルバムに収録される「ヒットチャートをねらえ!」。陽気なディスコ調のサウンドが、とても気持ちいい。竹内のギターソロもバッチリ決まり、力強い喝采を浴びていた。そして、激しいコール&レスポンスが交わされた「Eじゃん」を歌い終えると、2人はステージを後にしたが、まだまだ帰りたくないガワラーの間から手拍子が起こった。

「ありがとう! 持つべきものはガワラーですよ。お前ら、心強いなあ」(斉藤)。「いいアルバムができたので、1人でも多くの方に予約して頂きたい(笑)」(竹内)。ダブルアンコールを求められたことを喜び、ニューアルバムへの強い自信を滲ませた彼らがラストに届けたのは「ボーイフレンドになりたいっ!」。Ohnny’s Jr.も合流して踊り、ガワラーも完全燃焼を目指して歓声を上げて続けていた。歌い終えると、Ohnny’s Jr.と繋ぎ合った手を掲げて挨拶をした竹内と斉藤。「休み明けの青年に戻ります!」と言い、マイクを床に置いて去って行った彼らを見送ったのは、すさまじい拍手と歓声。ONIGAWARAが、ここからさらに大躍進を遂げることを強く確信させられる素晴らしいライブだった。

【取材・文:田中 大】
【撮影:nishinaga "saicho" isao】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル ONIGAWARA

リリース情報

1st 写真集シングル「GATTEN承知之助〜We can do it!!〜」

1st 写真集シングル「GATTEN承知之助〜We can do it!!〜」

2016年12月07日

LASTRUM

1. GATTEN承知之助〜We can do it!!〜
2. O・SHOW・GA・TSU
(写真集+楽曲ダウンロードカード付き)

セットリスト

ONIGAWARA 1stワンマンツアー2017~新春初ONI詣~
2017.1.21@渋谷O-WEST

  1. 01. O・SHOW・GA・TSU
  2. 02. シャッターチャンス’93
  3. 03. ONIGAWARA SUPER STAR
  4. 04. エビバディOK?
  5. 05. アリス
  6. 06. チョコレイトをちょうだい
  7. 07. 夏フェスなんて大嫌い!!なんちゃって
  8. 08. 僕の恋人
  9. 09. ポップミュージックは僕のもの
  10. 10. タンクトップは似合わない
  11. 11. GATTEN承知之助~We can do it!!~
<アンコール>
  1. 12. ヒットチャートをねらえ!
  2. 13. Eじゃん
<ダブルアンコール>
  1. 14. ボーイフレンドになりたいっ!

お知らせ

■ライブ情報

Shibuya Quattro Royal Straight Push supported by MEETIA
2017/02/25(土) SHIBUYA CLUB QUATTRO

HAPPY JACK2017
2017/03/18(土) - 19(日)
熊本B.9 V1・V2・V3、Django、ぺいあのPLUS’

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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