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今夏にデビューを控えたコレサワ、笑顔弾けた “メジャーデビュー前祝”のワンマンライブをレポート!

コレサワ | 2017.06.14

 昨年9月にインディーズからリリースした3枚目のEP『ジエイポップ』で見事なクラウチングポーズを見せていたシンガーソングライターのコレサワが、いよいよスタートを切り、猛烈なスピードで走り出した。ピンクのワンピースを身にまとい、スニーカーを履き、アコギを抱えて走る彼女の背中には様々な思い出の品が見え隠れする。例えばシュシュやピアス、メイク道具やカバン。梅酒のロックやいつかの最終電車。小さな部屋に置いてある時計やドライヤー、ヨレヨレの勝負下着に、別れた彼が置いていったタバコ……。そんな1つ1つの物が語るエピソードに同性である女子は自分の思い出を重ねて胸を痛め、時にはキュンとし、確かなシンパシーを感じながら、前を向いて笑顔で走る彼女の後を追いかけていく--。

 今夏のメジャーデビューが決まったコレサワの“メジャーデビュー前祝”として開催されたワンマンライブ「お祝いさせてあげまショー」。開演時間になると、ソールドアウトした満員の会場で最前列に陣取ったファンに、スタッフが突然、1枚のカンペを手渡し、マイクを向けた。
 「始まりの言葉 今日、僕たち私たちは 夏にデビューが決まったコレサワを お祝いしたくてここに来ました。コレちゃん、こんな素敵な機会を作ってくれてありがとう。いつも可愛いコレちゃんですが 今日もきっと可愛いんだろうなー。それでは ライブ スタートです!」

 男性ファンによる某読み気味のメッセージに場内から大きな拍手と温かい笑い声が沸き起こる中、幕が開き、ハートや星の風船が飾られたステージにピンクのドレスを着たコレサワが登場。ビジュアルはクマのキャラクター「れ子ちゃん」に託し、メディアに顔出しはしていない彼女の素顔が見たいと思ったら、ライブに足を運ぶしかない。忘れたいけど忘れられない思いを、触りたいけど触れない散歩中の犬に重ねた、アップテンポの失恋ソング「わんちゃん」では観客のクラップに合わせて、コレサワのポニーテールが揺れていた。夢を叶えるために大阪から上京した思いを込めた「トーキョー」「シティーガール」を立て続けに披露し、頭を振り、ジャンプしながらパフォーマンスした「バックアップ」では観客全員を躍らせる。初の全国流通盤としてリリースされ、LIVEでは定番となっている「君のバンド」では、大合唱から「おじさんは男子じゃないからね!」と言い放った<男子、女子、おじさん>のコール&レスポンスも飛び出し、「シンデレラ」「悪い夢」「最終電車」と、きっと誰もが自分を投影してしまうような、少し苦目のラブストーリーが綴られていく。この頃にはもう、観衆はいい恋愛短編集を読んでいるような気持ちになり、彼女が目の前で歌う物語に没頭してしまっているはずだ。

 ツアーグッズのタオルで汗を拭きながら、「いっぱい汗をかいたから洗濯しよう」と小芝居っぽいMCからの「洗濯物」、「好きな人の好きなものは私の嫌いなものでした」という語りから始まる名曲「たばこ」。ここで、全員が女子メンバーからなるバンドは一旦はけ、「最初に明るい曲を全部やったから、あとは暗い曲しかない。弾き語りで聞いてください」と語り、「右耳のピアス」「女子諸君」を一人、アコギの弾き語りで切々と歌い上げた。

 再びバンドを呼び込んだ彼女は、メンバー紹介に続き、「よく、メジャーデビューして変わったって言われてるバンドがめっちゃおるやんか。ファンやめるわ、みたいな。そんなん、うちは嫌やから、デビューして良くなったねって言われるように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします」と頭を下げ、「決意表明の曲を歌います」と語り、「これから」を力強く、まっすぐに前を見据えて歌った。そして、「トリセツ」に対するリアルな女子からのアンサーソングのような「あたしを彼女にしたいなら」で本編を締めくくると、まさにこれからの躍進を期待する大歓声と拍手に送られて、ステージを後にした。

 アンコールの手拍子に応えて登場してきたのはまたもやスタッフ。カンペを手渡された女子二人組は声を揃えて、「コレサワ、メジャーデビュー前祝いワンマン 『お祝いさせてあげまショー』 あっという間に終わってしまいました。コレちゃん、今日は私たちに お祝いさせてくれてありがとう。ちょっと上から目線な今回のタイトルも コレちゃんらしくてとてもいいと思います。私たちはこれからもずっとコレサワを応援します、拍手 それでは最後に、メンバーを呼び込みたいと思います」と読み上げ、コレサワは「天使で~す」と言いながら再登壇。そこでメジャーデビュー日と1stアルバムのリリースとタイトル、初のワンマンツアーの開催を発表。「うちの今ある才能を全部出したアルバムができました」という言葉に、「おめでとう!」という声が飛び交う中、自身の生き様を綴った「SSW」をチャーミングな歌声で弾けるようにパフォーマンスし、前祝いの幕は閉じた。

 今、現実世界に心友と呼べる人はいないけど、親友のような音楽と出会いたいと願っている全ての女子には、これからメジャーデビューするコレサワをおすすめしたい。彼女の魔法のような言葉、歌、声は、いつでも味方になってくれて、辛いことがあった時も、何も言わずとも心の深い部分で分かり合える、親友のような存在になってくれるのではないかと思う。

【取材・文:永堀 アツオ】
【撮影:小坂茂雄】

tag一覧 ライブ コレサワ

リリース情報

コレカラー

コレカラー

2017年08月09日

日本クラウン

1.SSW
2.死ぬこと以外かすり傷
3.君のバンド
4.あたしを彼女にしたいなら
5.たばこ
6.失恋ソングを歌ったあとに
7.お姉ちゃんにだけ部屋があったことまだ恨んでるのかな
8.君とインドカレー
9.阪急電車と2DK
10.女子諸君
11.24歳
12.これから

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セットリスト

【お祝いさせてあげまショー】
2017.6.1@Star lounge

  1. 01.わんちゃん
  2. 02.トーキョー
  3. 03.シティーガール
  4. 04.バックアップ
  5. 05.君のバンド
  6. 06.お姉ちゃんにだけ部屋があったことまだ恨んでるのかな
  7. 07.シンデレラ
  8. 08.悪い夢
  9. 09.最終電車
  10. 10.洗濯物
  11. 11.たばこ
  12. 12.右耳のピアス
  13. 13.女子諸君
  14. 14.これから
  15. 15.あたしを彼女にしたいなら
 ENCORE
  1. EC.SSW

お知らせ

■ライブ情報

コレサワ ワンマンツアー 2017 君の街にいくカラー ~ぼっち編~
10/28(土) 札幌musica hall cafe
11/03(fri)新潟ブルーカフェ
11/04(土) 仙台コーヒー
11/11(土) 浜松窓枠Cafe AOZORA
11/12(日) someno kyoto
11/17(金) 広島Live Juke

コレサワ ワンマンツアー 2017 君の街にいくカラー ~仲間編~
12/06(水) 福岡 Queblick
12/08(金) 名古屋ell.SIZE
12/09(土) アメリカ村 FANJ twice
12/14(木) 渋谷WWW
12/15(金) 渋谷WWW

LIVEHOLIC 2nd Anniversary series Vol.18
06/27(火) 下北沢LIVEHOLIC

「ふたりの距離」発売記念 Softly 1st Tour ~0mm~
06/30(金) 仙台enn 2nd

中村千尋Presents 私の好きな人 vol.5
07/01(土) shibuya gee-ge

太陽 ROCK FEST 2017
08/23(水) 服部緑地野外音楽堂


※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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