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「World Wideなバンドになります。これは本気です」 CNBLUEのツアー初日、熱気溢れる日本武道館での誓い

CNBLUE | 2017.06.24

「最近COLDPLAYのライブを見て、Chris Martinに僕たちのCDを渡しました。僕たちも全世界いきましょう。みなさん、待っててください。World Wideなバンドになります。これは本気です。そして、また武道館で会いましょう」。熱気溢れる超満員の日本武道館を見渡して、改めてそう誓ってみせたヨンファ(Vo・Gt)。韓国出身、日本の路上ライブからスタートして、韓国初のワールドツアーを行なうグループへと上り詰めていった4人組のロックバンド・CNBLUEが、再び世界の頂を本気で目指す。そんなバンドのプライドを見た日本ツアーだった。

韓国発売のアルバム『7℃N』、日本のニューシングル「SHAKE」を引っさげて東京・日本武道館を皮切りに東名阪を2days公演で回るアリーナツアー「CNBLUE SPRING LIVE 2017 ~ Shake! Shake!」を開催していたCNBLUEが、先日、大阪城ホールで本ツアーのフィナーレを迎えた。1日目は縦ノリ重視の<Upside down>、2日目は横ノリの重視の<Leftside right>と銘打ち、CN史上初の試みとして2日間でセットリストを大幅に入れ替えるというライブに挑んだこのツアーから、5月17日の日本武道館公演“DAY1 Upside down”のレポートをお届けする。

ツアー初日にも関わらず、CNBLUEが今できること、その最大限のパワーを注ぎ込んで作り上げた彼らの気合い、気持ちみなぎる熱狂のステージがそこにはあった。場内に入ると、アリーナには彼らが大好きなセンターステージが設置してある。まずはフロントアクトとして事務所の後輩であるダンスボーカルグループ、SF9が登場。日本デビュー曲「Fanfare」などのパフォーマンスで会場を“Shake!Shake!” 場内の空気がいい感じでほぐれたところでCNのメンバーが花道を歩いてステージへ。ライブは日本初披露となる韓国最新曲「Between Us」で幕を開けた。

見るからに声の調子も機嫌もよさそうなヨンファが冒頭から360度全開のステージを全力で走り回ると、武道館にライブハウスのような熱気が巻き起こる。ブルーのレーザーが走り「Radio」へ突入するとオーディエンスはシンガロングを響かせ、ブレイクで音玉が爆発するとヨンファは勢いよくアリーナ席へ乱入。ファンの目の前まで近寄って客席を“SHAKE”していく。レーザーがカラフルに輝く「Puzzle」、そしてCN最強のキラーチューン「I’m sorry」とつなぐと、ライブは4曲目にしてクライマックスへ到達。“ミッチョッソ”“フゥフゥ”の大合唱が武道館に響くなか、ミンヒョク(Dr)とジョンシン(Ba)のリズム隊が生むグルーヴが体を熱く“SHAKE”。間奏でジョンヒョン(Gu・Vo)がエモーショナルなギターソロを弾くと同時に、ヨンファが全身全霊を込めたハイトーンシャウトを放っていく。そうして、曲が終わる頃にはミンヒョクのスティックが折れるなど、初っ端からフルスロットルの演奏を続けてきたメンバーはすでに汗だく状態。

のっけから、いつもにも増してエネルギッシュ、明らかにテンション高めのCN。今回のライブにかける彼らの熱い意気込みが伝わってくる。それには理由があった。「CNBLUEのライブはセトリ(セットリスト)がいつも一緒だとみなさんに言われているようなので、今回はやる曲もアレンジもガラッと変えてきました」とジョンヒョンがいってファンを驚かせた後は、続けてヨンファが「僕らにとってもそれは新しい挑戦でしたから、今回はデビューしてから一番練習してきました。そうしたら昔よりもドキドキして、最初からテンションが上がってしまって僕もビックリ(微笑)」とお茶目な表情を浮かべながら説明を付け加えた。

この後も彼らは新しい挑戦を見せてファンを驚かせ、体だけではなく心も“SHAKE”していく。まずはミンヒョクが体の向きを変えてエレドラを叩きだしたと思ったら、ライブ初披露曲「When I was young」が始まり、ヨンファがキーボードを弾く「Domino」はアレンジを加えてより洗練された曲に、毎回炎の演出で盛り上がる定番曲「In My Head 」は、もはや原曲パターンはサビぐらいしか残っていないほど大胆なアレンジを施すなど、曲が始まるたびに客席からは「おぉー!?」と感嘆の声が上がっていく。

この後、フロントのメンバーが花道の先端に用意された椅子に腰掛け、アコースティックセットで始まったのは、まさかここで聴けるとは思いもしなかった「Angel」。こちらも初披露曲で、可愛らしい告白ソングを歌いながらヨンファはジョンヒョンの間奏のギターフレーズに合わせて即興でフェイクまで入れ、絶好調ぶりをアピール。曲中ファンのコールやハートマークが飛び交う「Love Girl」で明るくキュートなCNを見せた後の「Sweet holiday」はニューアレンジ! シンプルに見せかけてからのファンキーグルーヴへと滑り込んでいくスリリングな展開でファンを音で魅了していくところなど、本当にシビれた。各々のテクニックで音楽ファンを唸らせるCNの懐の深さが、本ツアーでは大爆発。

終盤、全ての花道の先端まで走っていって「楽しいですか? 本当に?」と確認して周り、テンションが高いのは自分だけではないと分かったヨンファは「知ってる日本語全部いいます!」といって“牛丼”“トンカツ”“天丼”など食べ物の名前ばかりを連発して嬉しさを表現。その嬉しさを共有するように(?)次は4人で「日本語しりとり」を独自のルールで始めるとファンは大喜び。“一般人”に続けて“ジングルベル”とジョンシンがいうと、ヨンファがキーボードで「ジングルベル」を弾いてしりとりを締め、初披露曲「It’s you」へ。これで洒落たムードを作りあげてからの「Foxy」、「Coffee Shop」、「Cinderella」という横ノリ人気曲連打には会場中が歌い踊って“SHAKE!SHAKE!”で武道館を揺らし、彼らに応えていく。そうして本編ラストに初披露曲「SHAKE」が始まると、花道にダンサーがカップルで登場。MVの“SHAKE!”ダンスをダンサーと一緒にファンも楽しく踊って最後を締めくくった。

「Catch Me」で幕を開けたアンコール。ヨンファが冒頭に書いた言葉を伝えた後、この日最後にみんなと約束した世界のナンバー1を取るまで俺たちはいくからという気持ちを込め「Glory days」を届けたCNBLUE。
今後日本では8月9日にヨンファの2ndソロアルバム「Summer Calling」の発売が決定。さらにJUNG YONG HWA JAPANCONCERT 2017 "Summer Calling"も決定。
ミンヒョク、さらにはジョンシン初のソロファンミーティングも控えている彼らは、世界のトップを目指して現在アジアツアーを開催中。こちらも見逃せない。

【取材・文:東條祥恵】
【撮影:田中聖太郎】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル 韓国 CNBLUE

リリース情報

[ジョン・ヨンファ from CNBLUE] JAPAN 2nd SOLO ALBUM 「Summer Calling」

[ジョン・ヨンファ from CNBLUE] JAPAN 2nd SOLO ALBUM 「Summer Calling」

2017年08月09日

ワーナーミュージック・ジャパン

CD
日本オリジナル楽曲「Summer Dream」ほか

DVD
01 「Summer Dream」 -Music Video-
02 「Summer Dream」 -SPECIAL FEATURE-

リリース情報

SHAKE[初回盤A]

SHAKE[初回盤A]

2017年05月01日

ワーナーミュージック・ジャパン

CD:SHAKE 他2曲収録
DVD:“SHAKE”Music Video & Making Movie
「5th ANNIVERSARY ARENA TOUR 2016 -Our Glory Days- @NIPPONGAISHI HALL」
Multi Angle 1.Royal Rumble 2.Face to face

セットリスト

CNBLUE SPRING LIVE 2017 ~ Shake! Shake! ~ 2017.05.17@日本武道館

  1. 01.Between Us
  2. 02.Radio
  3. 03.Puzzle
  4. 04.I’m Sorry
  5. 05.When I was young
  6. 06.Supernova
  7. 07.Domino
  8. 08.In My Head
  9. 09.Blind Love
  10. 10.Angel
  11. 11.Love Girl
  12. 12.Sweet holiday
  13. 13.LOVE
  14. 14.It’s you
  15. 15.Foxy
  16. 16.Coffee Shop
  17. 17.Cinderella
  18. 18.SHAKE
ENCORE
  1. EN 1.Catch Me
  2. EN 2.Face to Face
  3. EN 3.YOU’RE SO FINE
  4. EN 4.Glory days

お知らせ

■ライブ情報

JUNG YONG HWA JAPAN CONCERT 2017 "Summer Calling"
08/22(火) 大阪フェスティバルホール
08/23(水) 大阪フェスティバルホール
08/29(火) パシフィコ横浜国立大ホール
08/30(水) パシフィコ横浜国立大ホール
08/31(木) パシフィコ横浜国立大ホール

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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