ファンキー加藤 全国3rdホールツアー『希望のWooh oh TOUR』がついに開幕!
ファンキー加藤 | 2018.11.07
『全日本フリーライブツアー~超原点回帰~』を3月からスタートさせ、32都道県33公演を行ったファンキー加藤。彼の次の一歩となる全国3rdホールツアー『希望のWooh oh TOUR』が、10月13日・埼玉・戸田市文化会館からスタートした。満員御礼となった2公演目となる10月25日・東京・中野サンプラザの模様をレポートするが、今後もこのツアーはまだまだ続くので、具体的なセットリストの紹介や、演出の詳細の描写は控えさせていただく。ファンキー加藤の多彩な魅力にあふれた盛りだくさんの内容となっているので、観に行く予定の人は大いに期待していてほしい。
では、早速、ネタバレをしない範囲で当日の様子をお伝えしつつ、ライブを楽しむ上で大切なポイントとなると思われる部分もいろいろ紹介するとしよう。まず、ファンには既にお馴染みだろうが、開演前から大いにワクワクさせてくれるのが、ファンキー加藤のライブだ。色々な仕掛けが用意されているので、少し早めに会場入りして雰囲気から楽しむことをオススメしたい。そして、応援団に扮したマネージャーによる準備体操「ファンキー応援団体操」で観客が身体を温めた後に、華麗なSEが鳴り響いてライブ本編はスタートする。序盤から全力で歌い続ける彼の気迫は、いつもものすごい。中野サンプラザ公演でも、2階席の一番奥の席にいる観客にまで全力で歌声を届けていた。フラフラになってしゃがみこみ、酸素吸引をして息を整える背中に向かって観客が「がんばれー!」と声援を送るのは、インターバルでの微笑ましい恒例の風景となっている。そんな声に精一杯に応えながら、ユーモアと力強さに満ちたMCを繰り広げてくれるのも、毎回、楽しみなところだ。「平日の一番疲れの溜まる木曜日! 全国各地からようそこお越しくださいました! あなたの疲れを、あなたの悲しみを、あなたの切なさを吹き飛ばすためにこのステージに立ちました。最後までしっかりと! ……ゼエゼエゼエゼエ~(突然、息も絶え絶えとなり観客は大爆笑)。俺が一番疲れてる木曜日(笑)。だからみんなから元気をもらいたい! 行けますか?」――この日のライブでも最初のインターバルで観客を沸かせた後、様々な曲が届けられていった。
最新シングルのタイトル曲「希望のWooh」が披露されたというのは、ツアータイトルからも窺われると思うので、ここで紹介しても差し支えないだろう。歌う直前の「みんなの笑顔が何よりも幸せ。失望の中にいた俺に光を与えてくれたみんな。これはみんながいてくれたからできた歌なんだ」というMCは、とてもグッとくるものがあった。その他、今年の3月にリリースされたアルバム『今日の詩』の収録曲はもちろん、代表曲の数々やFUNKY MONKEY BABYSのナンバーも盛り込まれていたセットリストは、あの場にいた全観客にとって堪らない内容だったはず。今回のツアーの各公演のために用意しているだという日替わり曲も、観客を大喜びさせていた。そして、遊び心に満ちた歌詞がリスナーの妄想を果てしなく掻き立てている問題作(笑)、「急性ラブコール中毒 Solo ver.」が、予想していたものの遥か上を行くものとなっていたことにも触れておくとしよう。ライブ会場でしか見られない衝撃映像がスクリーンで流れる中、ライブを支えている頼もしいメンバー・田中隼人とバカムスコ翔がファンキー加藤とパラパラを踊る姿は、強烈なインパクトであった。
先述の「希望のWooh」もまさにそうだが、ファンキー加藤はMCを通じても観客にたくさんのメッセージを届ける。中野サンプラザ公演で印象的だったものを、もうひとつ紹介しておく。『全日本フリーライブツアー~超原点回帰~』を改めて振り返った彼は、じっくりと想いを語ってくれた。「何より嬉しかったのは、みなさんの生まれ育った街、場所に行けたということ。そのことによって、みなさんと友だちみたいな感覚で接することができたのが嬉しかったんですよ。今まで気づけなかったみなさんの悲しいこと、苦しいことを感じました。俺も落ち込むことがあるんだけど、自分だけじゃないということを再確認できた旅でした。みんなが大きな希望をくれました。新しい未来をくれて、本当にありがとうございます!」――この言葉を会場に集まった2200人の観客が噛み締めながら突入したライブの終盤は、とても感動的なものとなっていた。
今回のツアーは、ファンキー加藤にとって30代最後のツアーであると同時に、40代最初のツアーでもある。そのことに対する感慨も、彼は中野サンプラザ公演の中で語っていた。彼は今後、全国各地のファンと心をしっかり交わし合い、全力で歌いながら、たくさんのかけがえのないエネルギーを吸収するのだと思う。12月29日・宮城・仙台サンプラザホール公演を迎えるまで、素晴らしい空間がたくさん生まれていくはずだ。
【取材・文:田中 大】
【撮影:堂園博之】
※掲載写真は、埼玉・戸田市文化会館のものも含まれます
リリース情報
希望のWooh
2018年09月26日
ドリーミュージック
2.40
3.ラフソング
お知らせ
全国3rdホールツアー「希望のWooh oh TOUR」
11/10(土)岡山市民会館
11/17(土)鯖江市文化センター
11/28(水)名古屋国際会議場 センチュリーホール
12/07(金)札幌市教育文化会館(大ホール)
12/21(金)福岡市民会館(大ホール)
12/23(日)サンポートホール高松(大ホール)
12/29(土)仙台サンプラザホール
※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。