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KEYTALKのプレミアムアコースティックライブ 下北沢GARDENをレポート

KEYTALK | 2019.03.28

 KEYTALKが2019年3月19日、下北沢GARDENでプレミアムアコースティックライブを行った。このライブはアコースティック編成で開催され、オーディエンスはステージから近い距離で椅子に座って観るというスタイル。スペシャルなステージの模様はバンドのオフィシャルTwitterで生配信もされた。

「こんばんはKEYTALKです! 今日はいつもと違って、アコースティックな演奏をお届けしたいと思います。配信もあるので、リアクション大きめで楽しんでいきましょうか!」(寺中友将(Vo/Gt))という挨拶とともに最初のナンバー「summer tail」を披露。アコースティックギター、アコースティックベース、カホンによる有機的なアレンジ、ノスタルジックな手触りのメロディが広がり、観客は少しだけ体を揺らしながら、じっくりと耳を傾けている。

 この日のMCもたっぷり。

「お客さんもちょっと緊張しているかも。最終的にはどんどん盛り上がって……モッシュとダイブだけはご遠慮ください(笑)」(首藤義勝(Vo/Ba))
「今日は重大発表もありまして…なんと僕ら、5月15日にニューシングルをリリースします! 曲名はBUBBLE-GUM MAGIC。めちゃくちゃカッコいい曲で、いままででいちばん大人チックに踊れる曲になってます。ぜひ楽しみにしていてほしいですね」(寺中)
「リリース日(5月15日)は巨匠(寺中)の誕生日(5月12日)の3日後なんで、覚えておいてください!」(小野武正(Gt))
 とニューシングルの告知を交えながらトークを展開。さらに「ちょっと懐かしい曲をやります」(寺中)とインディーズ時代の楽曲「color」へ。八木優樹(Dr/Cho)が軽快なグルーヴを生み出し、そのなかで小野のエモーショナルなギターソロ、首藤&寺名のハーモニーが響き渡る。さらにバラードナンバー「茜色」も。郷愁感を誘うような切ないメロディ、“今君に伝えたい これはあなたの歌”というフレーズを寺中が歌い上げると、会場は濃密な感動で包み込まれた。寺中のボーカルをしっかりと支える演奏も素晴らしい。

「沁みました~。めっちゃいいね、茜色のアコースティック。ありがとう!」(八木)
「いや“ありがとう”はおかしいでしょ(笑)。義勝、武正、俺はアコースティックの楽器を持てばアコースティックになるけど、八木ちゃんは大変だよね」(寺中)
「僕、ハコ(カホン)に座ってて、それを叩くと音が出るんですよ」(八木)
 というやりとりを挟み、新たな告知へ。まずは東名阪のワンマンツアーを発表。

そして、寺中から<ユニバーサルミュージック/Virgin Music>への移籍が告げられた。

「移籍というのは、今日ここに来てくれてるお客さん、配信を観てくれてるみんなにはあまり関係がないことかもしれないけど、僕らを支えてくれるスタッフのみなさんとか、新しい出会いがあって、そこからたくさん刺激をもらっていて。全員30代になったこともあって、ここで気合いを入れ直して、もう一度メジャーデビューする気持ちで一生懸命走っていきたいと思うので、みんなもついてきてほしいと思います」と寺中が話すと、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

 さらに「みんなで“これからどうしていこうか?”という話をするなかで、2年後、横浜スタジアムでライブをやるという目標を掲げることにしました」(寺中)と宣言。「5年前は“武道館を目指そう”と話していて、そこからの2年間はすごくいいペースで走れたと思っていて。そのときの気持ちを思い出して、学んだこと、吸収したことを上乗せして、目標を達成したいと思います!」とも。新たな野望を掲げたKEYTALKは、ここから次のフェーズに向かって突き進んでいくことになる、というわけだ。

「最後はハッピーな感じで終わりたいなと。まだ春になったばかりですけど、みんなで夏の幻を作りたいと思います」(寺中)という言葉に導かれたのは、「MABOROSHI SUMMER」。“ワン、ツー、スリー、フォー”という八木のカウントとともにしなやかなビートが走り出し、シャープな手触りをたたえた首藤の歌、感情豊かな寺名のボーカルが気持ち良く絡み合う。“幻 幻 悪い夢から覚めて”というラインに彩りを与える小野ギターソロも絶品。音数を抑えたアコースティック・アレンジによって、KEYTALKの曲の奥深い魅力を実感できたことも、この日のライブの大きな収穫だった。

 ここでライブは終了……と思いきや、「ここで配信は終わりなのですが、せっかく集まっていただたいので、ライブは続けたいと思います!」(寺中)とライブは続行。「あー、肩の荷おりたー」(寺中)といきなりリラックスした雰囲気に。

「義勝、何か言うことないの?」(寺中)
「強いて言えば、お腹がすいた(笑)。モノマネやろうかな」(首藤)
「マジで? 俺も新作(モノマネ)考えようかな」(寺中)
「配信終わったらいきなり饒舌になってる(笑)」(小野)
 というクダけたトークの後は、「次の曲は、ライブでやった回数は4~5回しかない」(小野)と紹介された「その一歩」。タイトルがコールされた瞬間に客席から「おー!」という声が上がったこの曲は、2010年のアルバム「TIMES SQUARE」の収録曲。洗練されたコード進行とメロディライン、生々しいグルーヴをたたえたバンドサウンドからは、このバンドの音楽性の高さが改めて伝わってきた。“だれも見た事無い 向こう側へ”というフレーズも、新たな局面に突入した現在のKEYTALKにぴったりだった。

最後も”横浜スタジアム”の話題。「“ハマスタ”僕も思い出ありますよ。1998年に横浜対中日を見に行って。延長で負けて、泣きました」(八木)「そうなんだ(笑)。でも2年後って、すぐですよ」(小野)「ホントだよね。駆け抜けていかないと」(寺中)とハマスタへの思いを改めて口にした後、最後のナンバーは「アワーワールド」。切なさと解放感を同時に感じさせてくれるこの曲によって、心地よい高揚感とともにライブは終了した。

 この日のライブで発表されたように、5月15日(水)にニューシングル「BUBBLE-GUM MAGIC」をリリース。7月4日/なんばHatch、7月5日/Zepp Nagoya、7月18日/Zepp Tokyoの日程で『東名阪ワンマンツアー』の開催も決定。さらに大きなフィールドに向かって進み始めた2019年のKEYTALKにぜひ注目してほしい。

【取材・文:森朋之】
【撮影:後藤壮太郎】 

tag一覧 ライブ 男性ボーカル KEYTALK

リリース情報

BUBBLE-GUM MAGIC

BUBBLE-GUM MAGIC

2019年05月15日

ユニバーサルミュージック

01.BUBBLE-GUM MAGIC
02.海

お知らせ

■ライブ情報

東名阪ワンマンツアー
07/04(木) なんばHatch
07/05(金) Zepp Nagoya
07/18(木) Zepp Tokyo

KEYTALK 北海道はデッカイドウツアー ~道内堂々巡り~
03/21(木祝) 帯広MEGA STONE
03/23(土) 北見ONION HOLL
03/24(日) 旭川CASINO DRIVE
03/26(火) 小樽GOLD STONE
03/28(木) 函館CLUB COCOA

KEYTALK 熱い熱い思いぶっ放しツアー ~目指せ全国制覇への道~
04/04(木) 甲府CONVICTION
04/06(土) 山形MUSIC昭和Session
04/12(金) 佐賀GEILS
04/14(日) 徳島club GRINDHOUSE
04/17(水) 四日市ROOTS
04/18(木) 和歌山SHELTER

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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