Dizzy Sunfist 「One-Man,BARI,Ya-Man」新木場STUDIO COAST
Dizzy Sunfist | 2019.03.29
Dizzy Sunfistの大傑作2ndアルバム『DREAMS NEVER END』レコ発ファイナルが昨年10月12日に赤坂BLITZで開催。ツアー集大成に相応しい史上最強のライブを見せてくれ、いまだに赤坂BLITZ公演の感動と余韻は体に残り続けたままだ。そんな中でバンド結成10周年企画の一つとして、大阪、東京の2カ所でワンマンライブ「One-Man,BARI,Ya-Man」が行われた。その東京公演は自身最大キャパとなる新木場STUDIO COAST。最初に会場名を見たときは少なからず驚いた。ファイナル公演から僅か5カ月で一気に約2倍のキャパに挑戦するのだから。期待と不安が入り交じりながら、今のDizzy Sunfistの上り調子の勢いならば何の問題もない。そう思っていたけれど、いざ蓋を開けてみると、こちらの予想を上回るライブと演出が待っていた!
開演18時9分、SEが流れると、スクリーンに結成時から順を追って当時のライブ写真が流れ、白い紗幕にあやぺた(Vo/G)の姿が影絵のように映され、歌メロが始まるや会場は大興奮に包まれた。それから斜幕が落ちると、「SHOOTING STAR」で本編スタート。足腰の太さと切れ味鋭い演奏で鮮やかなダッシュを決めると、満杯のフロアは早くも沸騰。「We Can!!」を経て、4曲目「FAULTFINDER」の時点で複数のサークル・モッシュができる凄まじい盛り上がりを記録。
「ワンマンライブがやって来ました。やばいって、人多すぎ!1曲目から感動しすぎて・・・ウチらもめちゃくちゃ楽しみにしてきた。人生最大キャパ、手を抜かへんから!」とあやぺたが言うと、エッジ際立つリフがかっこいい「No Answer」、フロアをスカダンス天国に変貌させた「Piece Of Cake」、あやぺたといやま(B/Cho)が交互にヴォーカルを掛け合う「NEVERLAND」とキャラ立ち抜群の楽曲を容赦なく解き放つ。
そう言えば、ショウが始まってから時折小さな子供の声援が耳に飛び込んできた。それを察知したあやぺたが「子供の声を聞かせて!」と呼びかけると、「あやぺたー!」とかわいい声が会場に響き渡る。おそらくDizzyファンの両親(*ファミリー席も設置)に連れて来られたのだろう。こんな場面からもバンド10周年という月日の流れを感じた。「東京で9年前に初めてライブして・・・(満杯のフロアを見て)どうしたらこうなるん?」とあやぺたも目の前の光景がにわかに信じ難い様子だ。
そして、「Life Is A Suspense」ではスクリーンにメンバー3人が精子の被り物で登場してお爺ちゃんお婆ちゃんになるまでの"人生"を表現したMVも同時に流れ、会場はより一層活気づく。その盛り上がりは新木場STUDIO COASTにも伝播したらしく、あやぺたの髪に埃が舞い降りる一幕もあり、「埃を誇りに思おうぜ!」と彼女らしいMCでその場を和ませた。
中盤の「Summer Never Ends」ではメンバーの演奏シーンをスクリーンに映し出して臨場感を高めると、次は「ウチらの青春の曲!」と言った後に笠原健太郎(Northern19)をステージに呼び込む。するとNorthern19の「STAY YOUTH FOREVER」のカバーが飛び出し、笠原はキレキレのギターソロで楽曲の沸点をグッと高めてくれた。観客はもちろんのこと、何よりメンバー3人がキッズのごとくテンションが上がっているようだった。その高揚感を引き継ぐように「Fly To The Moon」では観客総出でジャンプする光景が広がっていく。
「6月にニュー・シングルを出して、またツアーに行く。新曲やってもいいですか?ウチらがみんなを最強にするって曲」とMCすると、一足早く「STRONGER」が炸裂。あやぺたのヴォーカルにいやまのコーラスが大胆に被さるパートもあり、既存曲にはなかった斬新なアプローチを試みている。改めて音源でじっくりと聴きたいと思わせる魅力的なナンバーだった。
後半はmoAi(Dr/Cho)の卓越したドラム・ソロを挟み、「Haribo」へ。曲のモチーフになっているカラフルなグミ(*リボンを付けた熊がマスコット)をスクリーンに流し、ポップな曲調を一段と引き立てていた。ほかにも「Red Box」ではツアーで使用していた真っ赤な軽自動車、初のMV曲「New world」ではそのMVを流したりと、趣向を凝らした演出も効果てきめん。
「最初3人で始まったバンドがこんなに多くの人に支えられて、今日辿り着くことができた。心強い仲間です。今日までほんまに続けてきて良かった。もっと幸せにするから、安心して付いてきてくれ!夢を持つことは怖いことじゃない、夢を持つともっと楽しくなる。共に幸せになろうぜ!」とあやぺたが熱く語ると、「The Dream Is Not Dead」を披露。「夢は死なへん」の巨大文字が浮かび上がり、会場の熱気は最高潮に到達。間髪入れずに雄大なスケール感で新境地を切り拓いた「Into The Future」に移ると、新木場STUDIO COASTという大バコを軽く飲み込んでしまう輝きを放出。その光景に感極まっていると、「Honestly」の演奏中には天井から色鮮やかな風船が降り注ぎ、気分はアガる一方だった。
本編を「Someday」で締め括ると、アンコールでは人生で初めて作った曲という「START A」を披露。人懐こいメロディを含有した直球ソングに圧倒され、その勢いのまま「Yahman!」を筆頭にハードコア・ナンバーを連発。気付けば、Wアンコールを含めて全37曲2時間強に及ぶ過去最長のワンマンは幕を閉じた。初めて尽くしの演出盛りだくさんのエンターテイメント性に長けたワンマンを観て、Dizzy Sunfistは一回りも二回りも成長を遂げていることを実感した。10周年を境目に、我々にもっと大きな夢を見せてくれるに違いない。掛け値なしに感動的なショウであった。
開演18時9分、SEが流れると、スクリーンに結成時から順を追って当時のライブ写真が流れ、白い紗幕にあやぺた(Vo/G)の姿が影絵のように映され、歌メロが始まるや会場は大興奮に包まれた。それから斜幕が落ちると、「SHOOTING STAR」で本編スタート。足腰の太さと切れ味鋭い演奏で鮮やかなダッシュを決めると、満杯のフロアは早くも沸騰。「We Can!!」を経て、4曲目「FAULTFINDER」の時点で複数のサークル・モッシュができる凄まじい盛り上がりを記録。
「ワンマンライブがやって来ました。やばいって、人多すぎ!1曲目から感動しすぎて・・・ウチらもめちゃくちゃ楽しみにしてきた。人生最大キャパ、手を抜かへんから!」とあやぺたが言うと、エッジ際立つリフがかっこいい「No Answer」、フロアをスカダンス天国に変貌させた「Piece Of Cake」、あやぺたといやま(B/Cho)が交互にヴォーカルを掛け合う「NEVERLAND」とキャラ立ち抜群の楽曲を容赦なく解き放つ。
そう言えば、ショウが始まってから時折小さな子供の声援が耳に飛び込んできた。それを察知したあやぺたが「子供の声を聞かせて!」と呼びかけると、「あやぺたー!」とかわいい声が会場に響き渡る。おそらくDizzyファンの両親(*ファミリー席も設置)に連れて来られたのだろう。こんな場面からもバンド10周年という月日の流れを感じた。「東京で9年前に初めてライブして・・・(満杯のフロアを見て)どうしたらこうなるん?」とあやぺたも目の前の光景がにわかに信じ難い様子だ。
そして、「Life Is A Suspense」ではスクリーンにメンバー3人が精子の被り物で登場してお爺ちゃんお婆ちゃんになるまでの"人生"を表現したMVも同時に流れ、会場はより一層活気づく。その盛り上がりは新木場STUDIO COASTにも伝播したらしく、あやぺたの髪に埃が舞い降りる一幕もあり、「埃を誇りに思おうぜ!」と彼女らしいMCでその場を和ませた。
中盤の「Summer Never Ends」ではメンバーの演奏シーンをスクリーンに映し出して臨場感を高めると、次は「ウチらの青春の曲!」と言った後に笠原健太郎(Northern19)をステージに呼び込む。するとNorthern19の「STAY YOUTH FOREVER」のカバーが飛び出し、笠原はキレキレのギターソロで楽曲の沸点をグッと高めてくれた。観客はもちろんのこと、何よりメンバー3人がキッズのごとくテンションが上がっているようだった。その高揚感を引き継ぐように「Fly To The Moon」では観客総出でジャンプする光景が広がっていく。
「6月にニュー・シングルを出して、またツアーに行く。新曲やってもいいですか?ウチらがみんなを最強にするって曲」とMCすると、一足早く「STRONGER」が炸裂。あやぺたのヴォーカルにいやまのコーラスが大胆に被さるパートもあり、既存曲にはなかった斬新なアプローチを試みている。改めて音源でじっくりと聴きたいと思わせる魅力的なナンバーだった。
後半はmoAi(Dr/Cho)の卓越したドラム・ソロを挟み、「Haribo」へ。曲のモチーフになっているカラフルなグミ(*リボンを付けた熊がマスコット)をスクリーンに流し、ポップな曲調を一段と引き立てていた。ほかにも「Red Box」ではツアーで使用していた真っ赤な軽自動車、初のMV曲「New world」ではそのMVを流したりと、趣向を凝らした演出も効果てきめん。
「最初3人で始まったバンドがこんなに多くの人に支えられて、今日辿り着くことができた。心強い仲間です。今日までほんまに続けてきて良かった。もっと幸せにするから、安心して付いてきてくれ!夢を持つことは怖いことじゃない、夢を持つともっと楽しくなる。共に幸せになろうぜ!」とあやぺたが熱く語ると、「The Dream Is Not Dead」を披露。「夢は死なへん」の巨大文字が浮かび上がり、会場の熱気は最高潮に到達。間髪入れずに雄大なスケール感で新境地を切り拓いた「Into The Future」に移ると、新木場STUDIO COASTという大バコを軽く飲み込んでしまう輝きを放出。その光景に感極まっていると、「Honestly」の演奏中には天井から色鮮やかな風船が降り注ぎ、気分はアガる一方だった。
本編を「Someday」で締め括ると、アンコールでは人生で初めて作った曲という「START A」を披露。人懐こいメロディを含有した直球ソングに圧倒され、その勢いのまま「Yahman!」を筆頭にハードコア・ナンバーを連発。気付けば、Wアンコールを含めて全37曲2時間強に及ぶ過去最長のワンマンは幕を閉じた。初めて尽くしの演出盛りだくさんのエンターテイメント性に長けたワンマンを観て、Dizzy Sunfistは一回りも二回りも成長を遂げていることを実感した。10周年を境目に、我々にもっと大きな夢を見せてくれるに違いない。掛け値なしに感動的なショウであった。
【取材・文:荒金良介】
【撮影:JON...】
リリース情報
STRONGER
2019年06月05日
CAFFEINE BOMB RECORDS
詳細後日発表
セットリスト
10th Anniversary One Man Live
『One-Man,BARI,Ya-Man』
2019.3.16@新木場STUDIO COAST
- 01.SHOOTING STAR
- 02.We Can!!
- 03.The Magic Word
- 04.FAULTFINDER
- 05.Dizzy Beat
- 06.No Answer
- 07.Raise your fist,Raise your voice
- 08.Piece Of Cake
- 09.Genius
- 10.NEVERLAND
- 11.Life Is A Suspense
- 12.MY SWEET DOG
- 13.Joking
- 14.No One Knows
- 15.Hope Is Like The Sun
- 16.Summer Never Ends
- 17.STAY YOUTH FOREVER
- 18.Fly To The Moon
- 19.STRONGER
- 20.SUPERHERO
- 21.Your Choice
- 22.REGRET
- Dr SOLO
- 23.Haribo
- 24.SULLEY
- 25.Sunrise
- 26.Red Box
- 27.New world
- 28.The Dream Is Not Dead
- 29.Into The Future
- 30.Honestly
- 31.Tonight,Tonight,Tonight
- 32.Someday
- EN-1.Start A
- EN-2.Yahman!
- EN-3.Half & Half
- EN-4.119
- EN-5.FIST BUMP
お知らせ
■ライブ情報
Dizzy Sunfist“STRONGER”Tour 2019
06/08(土) [神奈川] Yokohama Bay Hall
06/10(月) [宮城] 仙台MACANA
06/27(木) [埼玉] HEAVEN’S ROCK さいたま新都心VJ-3
07/09(火) [大阪] 十三FANDANGO
07/17(水) [東京] 町田CLASSIX
07/18(木) [岐阜] 柳ヶ瀬 Ants
07/23(火) [香川] 高松DIME
07/24(水) [兵庫] 神戸太陽と虎
08/01(木) [山口] 周南RISE
08/03(土) [熊本] 熊本Drum B.9 V2
08/04(日) [鹿児島] 鹿児島SR HALL
08/06(火) [京都] 京都MUSE
08/07(水) [静岡] 浜松窓枠
08/09(金) [千葉] 柏PALOOZA
08/14(水) [石川] 金沢EIGHT HALL
09/07(土) [北海道] 旭川CASINO DRIVE
09/08(日) [北海道] 札幌PENNY LANE24
09/23(月) [広島] 広島CLUB QUATTRO
09/26(木) [福岡] 福岡BEAT STATION
09/28(土) [愛媛] 松山WstudioRED
09/29(日) [岡山] 倉敷REDBOX
10/05(土) [岩手] KLUB COUNTER ACTION 宮古
10/06(日) [宮城] 石巻 BLUE RESISTANCE
10/10(木) [茨城] mito LIGHT HOUSE
10/12(土) [新潟] 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
10/14(月) [秋田] 秋田Club SWINDLE
10/16(水) [東京] 渋谷 TSUTAYA O-EAST
10/18(金) [愛知] 名古屋DIAMOND HALL
10/20(日) [大阪] 大阪味園ユニバース
※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
Dizzy Sunfist“STRONGER”Tour 2019
06/08(土) [神奈川] Yokohama Bay Hall
06/10(月) [宮城] 仙台MACANA
06/27(木) [埼玉] HEAVEN’S ROCK さいたま新都心VJ-3
07/09(火) [大阪] 十三FANDANGO
07/17(水) [東京] 町田CLASSIX
07/18(木) [岐阜] 柳ヶ瀬 Ants
07/23(火) [香川] 高松DIME
07/24(水) [兵庫] 神戸太陽と虎
08/01(木) [山口] 周南RISE
08/03(土) [熊本] 熊本Drum B.9 V2
08/04(日) [鹿児島] 鹿児島SR HALL
08/06(火) [京都] 京都MUSE
08/07(水) [静岡] 浜松窓枠
08/09(金) [千葉] 柏PALOOZA
08/14(水) [石川] 金沢EIGHT HALL
09/07(土) [北海道] 旭川CASINO DRIVE
09/08(日) [北海道] 札幌PENNY LANE24
09/23(月) [広島] 広島CLUB QUATTRO
09/26(木) [福岡] 福岡BEAT STATION
09/28(土) [愛媛] 松山WstudioRED
09/29(日) [岡山] 倉敷REDBOX
10/05(土) [岩手] KLUB COUNTER ACTION 宮古
10/06(日) [宮城] 石巻 BLUE RESISTANCE
10/10(木) [茨城] mito LIGHT HOUSE
10/12(土) [新潟] 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
10/14(月) [秋田] 秋田Club SWINDLE
10/16(水) [東京] 渋谷 TSUTAYA O-EAST
10/18(金) [愛知] 名古屋DIAMOND HALL
10/20(日) [大阪] 大阪味園ユニバース
※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。