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全25ヵ所に及ぶ全国ツアーも終盤戦! マイナビBLITZ赤坂公演の模様を余すところなくお届け!

感覚ピエロ | 2019.08.06

 開演前にフロアを覗くと、制服姿の女子学生からSlipknotやSiMのTシャツを着たヘビーロック好きの観客まで詰めかけ、ああ、今日はとんでもなく熱い日になりそうだなという予感がした。いざ蓋を開けてみると、それは120%的中したと言っていい。対バンの面白さは両バンド間に流れるリスペクト込みのバチバチの火花である。この日はその火花が激しく燃え上がり、フロア全体を焼き付くしていた。 感覚ピエロの「5-6th anniversary『LIVE-RATION 2019』~奮い立たせてなんぼでしょ~」は対バンツアー+東名阪ワンマン3公演を含む全25ヵ所に及ぶ内容。その終盤にあたるマイナビBLITZ赤坂公演の対バンは、ミオヤマザキである。なんでも感覚ピエロの横山直弘(Vo/Gt)がいつかの楽屋に押し寄せ、出演してくれるまでここから出ない!と啖呵を切ったそうだ。その熱い思いを受け取り、今日の出演が決まったという。

 ミオヤマザキは2020年1月に横浜アリーナ、感覚ピエロは今年11月に幕張メッセイベントホールでそれぞれ単独公演を控えている。夢を追い続け、切磋琢磨する戦友という両者のポジションにおいても、お互いに惹かれ合うものがあったに違いない。場内が暗転すると、ミオヤマザキは1発目から観客の度肝を抜く。感覚ピエロの「O・P・P・A・I」をカバーする意表突きまくりの攻めでフロアは沸かせた。それ以降は最前列でヘドバンする女性を複数見かけるなど、ヘビーかつアッパーな曲調を容赦なく連打する。ラスト曲「正義の歌」では中指を突き立てたエッジ漲る爆音を解き放ち、ステージに深い爪痕を残して去っていった。

 その熱気に刺激されるように「準備できてるか?赤坂!」と呼びかけ、感覚ピエロは「ARATA - ANATA」で猛烈なスタートダッシュをかける。横山、秋月琢登(Gt)、滝口大樹(Ba)、アキレス健太(Dr)のメンバー4人はグッと思いっきり膝に力を込めた演奏でエンジン全開にぶっ飛ばす。「疑問疑答」に入ると、4人の動きはさらに激しくなり、グルーヴィーなロックサウンドを突きつけ、その迫力に圧倒されるばかり。最初の2曲を聴いただけで、この日に懸ける気迫がビシビシ伝わり、それがフロアにも伝染しているようだった。「LET IT DIE -Wake up-」「Tonight Yeah!Yeah!Yeah!」と進むにつれて、観客の声は大きくなり、熱気は右肩上がりに上昇していった。

 「加速エモーション」をやり終えたあと、「すげえ元気そうですね?とことんブチ上がれる準備はできてるか?」と煽ると、「Japanese-Pop-Music」では観客総出でジャンプする光景が広がり、マイナビBLITZ赤坂は激しく揺れる。ダンサブルな「CRAZY GIRL」に入ると、横山はハンドマイクで2階席まで見渡し、ウォー!ウォー!のコール&レスポンスを図り、一体感の火に油を注ぐ。その流れを引き継ぐように「A BANANA」が始まると、会場のあちこちでタオル回しが繰り広げられ、もはや天井知らずのパーティー感に身を預けるのみ。硬軟併せ持つ楽曲で縦に横にフロアを揺らし、多彩なアプローチで攻める手腕が光っていた。

 「ヒラメ筋、パンパンちゃうんか?」と健太が陽気に声をかけると、秋月は『ロッキー3』主題歌であるSurvivor「Eye Of The Tiger」のフレーズを弾く――いちいち芸が細かくて、笑わずにはいられない。それから「赤坂のお客さんが楽しそうでホッとしてる。ミオのアリーナ、俺も行く。だから、ウチらの幕張メッセにも来て(笑)。『O・P・P・A・I』をステージでやってくれたのはミオだけ。あなたのTシャツをもう少し脱がさなきゃいけない。後半戦、さらに温度を上げる!」と横山は再度煽ると、「CHALLENGER」をプレイ。赤い照明が曲調を引き立て、ラストスパート感が高まっていく。輝かしいエモーションに満ちた「ハルカミライ」、一枚岩となったバンドサウンドを爆発させた「A-Han!!」と畳み掛け、次の「拝啓、いつかの君へ」ではずっと首を振り続ける自分がいた。この曲に入る前に、横山はわざわざ「ミオヤマザキ VS 感覚ピエロ」と口にしていたけれど、「VS感」を燃料にこの一瞬にすべてを注入した勢いが半端ではなく、すべてを飲み込むようなパワーに震えが止まらなかった。

 そして、対バンについて横山は改めて振り返る場面があった。「ミオとの対バン、楽しみすぎて、眠れなかった」と。そんな気持ちの高ぶりも熱を帯びたパフォーマンスに直結していたように思う。

 本編ラストは「ありあまるフェイク」で締め括り、観客の余力を奪い去る猛攻撃でトドメを刺した。しかしまだこれで終わるはずがないことを、ここに集まった多くの観客は知っている。そう、まだあの曲をやっていないからだ。アンコールに応えると、「やり残したことがある。本家やっちゃってもいいですか?日本一でっかい声で!」と言い放ち、「O・P・P・A・I」をここで披露。するとド頭からオイ!オイ!とすさまじい声が上がり、鳴り止まないオッパイ・コールで場内をひとつに束ねる。身も心も全解放させる振り切った曲調に会場も大騒ぎとなり、歓喜のフィナーレを迎えた。

 濃厚過ぎる感覚ピエロのライブを観終え、男気とユーモア、色気とパッションと曲ごとにめくるめく表情を変え、観る者の五感をフル稼働させるステージングに魅了されっぱなしだった。そして、何より沸点をキープし続けるロック衝動は脂が乗りまくっていたことも声を大にして伝えておきたい。11月4日に行われる幕張メッセイベントホールに向けて、バンドの勢いは制御不可能なほど加速している。それを証明するスリリングなライブであった。

【取材・文:荒金良介】
【撮影:ヤマダマサヒロ】

tag一覧 ライブ 感覚ピエロ ミオヤマザキ

リリース情報

全裸

全裸

2019年09月04日

JIJI INC.

01.メリーさん
02.O・P・P・A・I
03.Japanese-Pop-Music
04.D.B
05.A-Han!!
06.拝啓、いつかの君へ
07.会心劇未来
08.加速エモーション
09.ワンナイト・ラヴゲーム
10.等身大アンバランス
11.疑問疑答
12.A BANANA
13.ハルカミライ
14.さよなら人色
15.一瞬も一生もすべて私なんだ
16.ありあまるフェイク

セットリスト

5-6th anniversary
『LIVE - RATION 2019』
~奮い立たせてなんぼでしょ~
2019.7.15@マイナビBLITZ赤坂

ミオヤマザキ
  1. 01.O・P・P・A・I
  2. 02.叫ビ
  3. 03.un-speakable
  4. 04.女子高生
  5. 05.ノイズ
  6. 06.メンヘラ
  7. 07.斉藤さん
  8. 08.CinDie
  9. 09.Que sera, sera
  10. 10.正義の歌
感覚ピエロ
  1. 01.ARATA - ANATA
  2. 02.疑問疑答
  3. 03.LET IT DIE -Wake up-
  4. 04.Tonight Yeah!Yeah!Yeah!
  5. 05.加速エモーション
  6. 06.Japanese-Pop-Music
  7. 07.CRAZY GIRL
  8. 08.A BANANA
  9. 09.CHALLENGER
  10. 10.ハルカミライ
  11. 11.A-Han!!
  12. 12.拝啓、いつかの君へ
  13. 13.ありあまるフェイク
【ENCORE】
  1. 01.O・P・P・A・I

お知らせ

■ライブ情報

感覚ピエロ 5-6th anniversary
『LIVE - RATION 2019 FINAL』
~幕張ヴァージンはあなたのもの~

11/04(月・祝) 幕張メッセ幕張イベントホール



BRADIO 47都道府県TOUR
『IVVII Funky tour』

08/09(金) [埼玉]西川口Hearts
w) BRADIO

rockin’on presents
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019

08/11(日・祝) [茨城]国営ひたち海浜公園

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO
08/17(土) [北海道]石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

PassCode TOUR
「VERSUS PASSCODE 2019」

08/23(金) [東京]渋谷TSUTAYA O-EAST
w) PassCode

ANIMISM#20190828
08/28(水) [大阪]Live House Anima
w) 忘れらんねえよ

Rhythmic Toy World 10周年企画 『10Q』
《Quest4》 ~革命の道化師~

09/14(土) [東京]渋谷CLUB CRAWL
w) Rhythmic Toy World

TOKYO CALLING 2019
09/16(月・祝) [東京]渋谷周辺ライブハウス

MERRY ROCK PARADE 2017
09/21(土) [大阪]大阪城音楽堂

ツレ伝オールナイトフェスティバル
10/05(土) 渋谷TSUTAYA O-EAST

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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