新曲も披露された約1年ぶりのライブイベント「LIVE EVENT 2019」
山崎大輝 | 2019.08.07
2017年にテレビ朝日で放送された「宇宙戦隊キュウレンジャー」のナーガ・レー/ヘビツカイシルバー役をはじめ、数々のドラマや舞台で活躍中の山崎大輝が、7月30日、東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREでライブイベントを開催した。”Taiki”名義としては約1年ぶりということで、昼夜2回行われた公演のチケットはどちらも早々に完売。ざっくばらんなトークの魅力に加え、今回は自身が詞曲を手がけた新曲も披露されるなど、音楽面でのさらなる成長を感じさせてくれる内容となっていた。
本番さながらの迫力で行われた公開リハーサルを終え、囲み取材では「1年待っていてくださったたくさんの方に満足していただけるよう、頑張りたいと思います!!」とアツく語っていたTaiki。いざ昼公演がスタートし、勢いよくステージに飛び出してきた彼のテンションは、その意気込みをはるかに上回るほどだ。1年前のライブイベントでも一緒にステージを作り上げたバンドメンバーとともに、まずはオリジナル曲である「Imagenerations」をエネルギッシュに。続けて披露された「ミエナイモノ」はエモーショナルなミディアムチューンで、メリハリの効いた流れを作っていく。ところが最初のMCではいきなり「実はお腹をこわして数日前まで寝込んでたんですよ。心当たりがあるのは鶏肉。ちょっとまだ赤かったんだよね(笑)」という、笑っていいのか悪いのかわからなくなるようなカミングアウトで会場を沸かすTaiki(笑)。先ほどまでいい意味で保たれていた緊張感が解け、ステージと客席との距離が一気に近くなったところで最初の新曲を披露。本番直前に決めたというタイトルは「現実逃避」で、Taiki自身が作詞を手がけたものだ。ため息ばかりで生きづらい毎日だけど、せめてこの瞬間だけは心を解放して歌おうーー。音楽を通してみんなとひとつになれる、まさにこのライブというものにスポットを当てた1曲だ。またこの日はカバー曲も披露され、平井堅の「Fake star」とYUIの「SUMMER SONG」、そしてなんと自身が出演した舞台「『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~memory of marionnette~」から「Memoire Antique」を歌唱。思いがけない選曲に、客席からは喜びに満ちたどよめきが起こっていた。ピッタリ息の合ったコール&レスポンスで盛り上がる「Heigh-Ho」で本編を終えると、アンコールではさらなるサプライズが。もう1曲用意されていた新曲「vivid sky」は、Taiki自身が初めて作詞・作曲を手がけたもの。まだまだやれる、もっと行ける! 自分自身をも奮い立たせるようなメッセージが込められた、エッジィかつエモーショナルなロックチューンに仕上がっていた。
以前のようなトーク&ライブといった形ではなく、しっかりと楽曲を聴かせるこういったスタイルの単独公演は初めてということだが、開演前に語ってくれた「これからもたくさん曲を作って、どんどん次のステップを踏んで先に進んでいきたい」という言葉どおりの気迫もしっかり伝わってきた本公演。山崎大輝として積み上げてきたもの、Taikiとしてこれから吸収していくものがどんなふうにクロスしながら昇華していくのか、今後がますます楽しみになるようなライブイベントだった。
【取材・文:山田邦子】
【撮影:岡本麻衣(ODD JOB LTD.)】
セットリスト
Taiki LIVE EVENT 2019
2019.7.30@Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
- 1. Imagenerations
- 2. ミエナイモノ
- 3. 現実逃避(新曲)
- 4. Fake star(カバー曲)
- 5. Memoire Antique(カバー曲)
- 6. SUMMER SONG(カバー曲)
- 7. Height-Ho 【ENCORE】
- 1. vivid sky(新曲)
- 2. Imagenerations