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NIGHTMARE復活公演『NIGHTMARE 20th Anniversary SPECIAL LIVE GIANIZM ~再惡~』

NIGHTMARE | 2020.03.06

 昨年10月14日、Zepp Tokyoで行われたイベントライブ“伊達漢祭”。ここには2016年の11月23日、東京体育館公演をもって活動休止に突入したナイトメアの各メンバーによるソロプロジェクト、TAKE NO BREAK(YOMI)、gremlins(柩)、JAKIGAN MEISTER(咲人)、BULL FIELD(Ni~ya)、LSN(RUKA)が集結。豪華な競演を果たした。ちなみに、“伊達漢祭”のラストでは、ナイトメアとして5人がサプライズで登場。ファンが熱望してきたバンドの復活公演『NIGHTMARE 20th Anniversary SPECIAL LIVE GIANIZM ~再惡~』(2月11日@横浜アリーナ)がアナウンスされ、場内は歓喜に包まれた。

 さて、瞬く間に年も明け、2020年2月11日の公演当日となる。横浜アリーナには早い時間からファンが詰めかけ、再会を喜び合う仲間同士の姿があちこちで見られた。開演時間になると、おなじみのSE「This Is Halloween」が流れ始める。これを聴くのも久しぶりだ。観客は手拍子で応え、メンバーの登場を待つ。その後、照明が暗転すると、ステージ背後の大スクリーンにライブタイトルの“再悪”の文字が浮かび、続いてRUKA(Dr)、Ni~ya(B)、咲人(G)、柩(G)、YOMI(Vo)の画像が次々に映し出されていく。画像が出るタイミングで、メンバーがステージに姿を見せると、それぞれの名前を叫ぶ声で会場の熱量は一気に上がっていった。
 1曲目に選ばれたのは「Awakening.」。バンドの活動休止発表直前にリリースしたシングルであり、その時の思いを封じ込めたような歌詞が印象的だ。“君に届かないとしても 僕は歌い続けるだろう 悪い夢が覚めないことは 決して悪くはないと 祈りを込めて”――。最初にこの曲でライブがスタートしたのは、グッとくる選択だった。2曲目の「Can you do it?」では派手な照明に煽られ、メンバーのテンションも急上昇。YOMIは「ヨコハマ~!」と叫び、観客からアグレッシヴなノリを引き出していく。

 最初のMCではYOMIがまず「ただいま!」と挨拶。会場からは「お帰り~!」の声が響いた。さらに「ナイトメア、帰ってきました。みんな、待っててくれてありがとう! 今日は3年間たまったものを吐き出して帰りたいと思います。俺たちの音楽でお前たちをビショビショにしてやる~!」と宣言。懐かしい4枚目のシングル曲「東京傷年」へ繋げた。アリーナ席の前方ブロックは花道で囲まれており、曲が始まると咲人、柩が花道に飛び出す。アリーナの後方ブロックやスタンド席の観客にも嬉しい距離感だ。その後も本編は人気曲のオンパレード。壮観なヘドバンの海を作り出す「ジャイアニズム碌」や「惰性ブギー」、そしてアニメ『DEATH NOTE』のオープニングテーマとして彼らの名前を世に知らしめた「the WORLD」などなど……。惜しみなくプレイされていくキラーチューンに圧倒されまくる。中盤には「わすれな草」といった泣きのメロディーを盛り込んだ楽曲も聴かせ、繊細さもアピールした。

 もちろん、後半に入っても人気曲の連発は止まらない。「ジャイアニズム天」では火柱が出現する演出で、エンディングに向け観客の感情をさらに煽っていく。YOMIは「来い!」と挑みかかり、咲人、柩も華やかなツインリードでファンを魅了。リズム隊のRUKAはほとんど表情を変えずにリズムを刻み、Ni~yaは男気あるキャラクターで観客を引き付ける。バンドってやっぱりカッコいい……個性豊かな5人のライブを見ていると、素直にそう思えてくる。そして、その思いを確信に変えるのが、メンバーが一丸となってサビのコーラスを歌う「Quints」だ。本編も大詰めのタイミングで演奏されたこの曲は、ファンにとってもバンドにとっても大事なテーマソングだと思う。ハードでキャッチーで、ポジティヴなパワーをもらえる名曲だ。こうして本編はラストの「VERMILION.」にたどり着く。息の合ったパフォーマンスは、活休のブランクを微塵も感じさせなかった。

 アンコールでは、メンバー同士のぶっちゃけたトークが展開する。露出度の高い咲人の衣装をネタに「お腹見せてあげて!」とYOMI。引き締まった咲人のお腹がスクリーンにアップになると、場内からは嬌声がわき起こった。Ni~yaは「よぉ! ただいま! 帰ってきたぜ! 続けてこられたのは皆さんのおかげです!」とファンに感謝を伝え、無口なRUKAはYOMIに促されて、「よろしくお願いします」とシンプルに挨拶。柩は、尊敬するhideがライブをした同じ会場のステージに立てたことに大いに感動した様子。hideが横浜アリーナを“横アリハマーナ!”と呼んだことを受け、天に届くような大きな声で「横アリハマーナ!」と叫んだ。

 和やかなトークをはさんで始まったアンコールだったが、なんとここで新曲「GIANIZM:RE惡T」をお披露目。最新型のナイトメア・サウンドを響かせた。もちろん、新曲のあとは「My name is “SCUM”」など、激しい曲を3曲ぶつけ、フロアを揺らせていく。1回目のアンコールを終えた時点で、バンドは全く疲れていないようだ。元気が余っているのはファンも同じで、ダブルアンコールを要求。2回目のアンコールでは、名曲「Star[K]night」と「自傷」をプレイ。これらの曲を望んできたファンの要望にキッチリ応えて、復活ライブを締めくくった。前回(2016年に東京体育館で行われた活休ライブ)との大きな違いは、今の彼らには“次”のライブが控えているということ。また彼らのライブに行けるのが、どれだけ幸せなことか……改めてそう感じたファンも多かったに違いない。というわけでバンドは2月22日から大阪を皮切りにFC限定ツアー、そして全国ツアーとなるNIGHTMARE TOUR 2020 を行う(ファイナルは7月16日の新木場SUTUDIO COAST)。この3年間で個々のスキルを磨いてきたメンバーによる新生ナイトメアが、どんな景色を見せてくれるのだろうか。彼らの復活は、このところ停滞がささやかれているヴィジュアルシーンに大きな刺激を与えてくれるに違いない。

【取材・文:海江敦士】
【撮影:宮脇進(PROGRESS-M)】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル NIGHTMARE

リリース情報

Awakening.

Awakening.

2020年03月23日

HPQ

01.Awakening.
02.Twelve
03.VISUAL-KEI IS NOT DEAD, CUZ THEY’RE UNDEAD

セットリスト

NIGHTMARE 20th Anniversary
SPECIAL LIVE GIANIZM ~再惡~
2020.02.11@ 横浜アリーナ

  1. 01.Awakening.
  2. 02.Can you do it?
  3. 03.ASSaulter
  4. 04.東京傷年
  5. 05.ジャイアニズム碌
  6. 06.MASQUERADE
  7. 07.惰性ブギー
  8. 08.the WORLD
  9. 09.Lost in Blue
  10. 10.わすれな草
  11. 11.Cherish
  12. 12.HATE
  13. 13.dogma
  14. 14.DIRTY
  15. 15.mimic
  16. 16.ジャイアニズム究
  17. 17.ジャイアニズム天
  18. 18.Quints
  19. 19.VERMILION
【ENCORE】
  1. EN1.ジャイアニズム:RE惡T
  2. EN2.My name is "SCUM"
  3. EN3.ジャイアニズム死
  4. EN4.極東乱心天国
【W ENCORE】
  1. WEN1.Star[K]night
  2. WEN2.自傷

お知らせ

■ライブ情報

NIGHTMARE FC LIMITED LIVE 2020
03/20(金/祝)東京・STUDIO COAST

NIGHTMARE BIRTHDAY LIVE 2020
・RUKA BIRTHDAY LIVE
06/9(火)KT Zepp Yokohama
・Ni~ya BIRTHDAY LIVE
06/23(火)川崎 CLUB CITTA’
・咲人 BIRTHDAY LIVE
06/29(月)Zepp DiverCity(TOKYO)
・YOMI BIRTHDAY LIVE
07/14(火)仙台 GIGS

NIGHTMARE TOUR 2020
05/17(日)仙台 CLUB JUNK BOX
05/19(火)札幌 cube garden
05/20(水)札幌 cube garden
05/29(金)大阪 BIG CAT
05/31(日)岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
06/05(金)福岡 DRUM LOGOS
06/07(日)広島 BLUELIVE HIROSIMA
06/13(土)長野 CLUB JUNK BOX
06/14(日)金沢 Eight Hall
06/20(土)高松 オリーブホール
06/21(日)松山 サロンキティ
06/25(木)名古屋 Zepp Nagoya
07/16(木)東京 STUDIO COAST

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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