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DISH//、目の前にファンを感じ溜まった想いを大放出した生配信ライブ

DISH// | 2020.06.26

 2月にリリースしたミニアルバム『CIRCLE』を引っ提げて、3月から5月にかけて全国を回る予定だった『DISH// Spring Tour 2020「CIRCLE」』であったが、新型コロナウイルスの影響で、残念ながら全公演が中止。しかし、DISH//のメジャーデビュー7周年記念日・6月19日に生配信ライブが行われた。その模様をレポートする。

 開演時間を迎えて、最初に画面に映し出されたのは、楽屋にいる北村匠海(Vo/Gt)、矢部昌暉(Cho/Gt)、泉大智(Dr)、橘柊生(DJ/Key)の姿であった。「中華といったら?」「酢豚!!」――全員で一斉に叫ぶ恒例の気合入れを行った4人は、通路を通ってステージへ。そして、素早く準備を済ませた彼らが、最初に届けてくれたのは「Get Power」であった。熱いサウンド、臨場感溢れる映像に、早くもワクワクさせられる。続いて、「FLASH BACK」と「I’m FISH//」も届けられた頃には、全国のファンは、すっかり画面に釘付けになっていたはずだ。

 「みんなと物理的には離れているけど、心の距離は近いみたいな感覚で楽しんでいければなと思います。楽しんでますか?」と呼びかけた匠海は、ファンが目の前にいない不思議な感覚を噛み締めつつ、「直接声は返ってこないけど、投げられるだけボールは、たくさん投げていくので!」と力強く宣言。そして、「スマホの中のラブレター」の演奏がスタート。<僕らはいつもオンライン 君とどんなに離れていても 愛は伝わる きっと伝わる>というフレーズは、生配信ライブで受け止めると、独特の味わい深さがあった。その後、「恵比寿物語」と「PM 5:30」も披露されて、一気に醸し出された穏やかなムード。綺麗なメロディにじっくり浸れるひと時となった。

 「生配信ライブが行えて、溜まりに溜まった想いが歌に乗ったりするのを感じてます。“これだけ伝えたいことが、たくさんあったんだ”って実感してます」、「今日、なくなってしまった春ツアーの内容をやってます。ここで放出できて本当によかったです」――中盤のMCで、久しぶりにライブができる喜びを語った匠海。そして、最新作『CIRCLE』への手応えも示しつつ届けられたのは、このミニアルバムに収録されている「SAUNASONG」。匠海が愛してやまないサウナへの想いが、リラックスしたトーンで表現されているこの曲は、DISH//の表現の幅が着々と広がり続けていることを再認識させてくれた。

 新境地のライブパフォーマンスとしてとても驚かせてくれたのが、「星をつかむ者達へ」。横並びとなった4人がパーカッションを叩きながら演奏したこの曲は、目で見て楽しむパフォーマンスとしても抜群に楽しかった。そして、「マジで無理~SUPERムチャブラレターズ~」も、4人のパーカッションプレイがダイナミックに反映された新アレンジ。演奏を終えた後、「腕が疲れた」と言っていた匠海、昌暉、柊生は、ライブでドラムを叩き続けることの大変さを実感したらしい。「すげえ!」と3人に讃えられた大智は、照れくさそうにしていた。

 「This Wonderful World」の後に届けられた新曲「KICK-START」も、嬉しいサプライズであった。ショルダーキーボードを手にした柊生がステージの前方へと飛び出し、ギターを弾きながら踊る匠海、昌暉と一緒に軽快にステップを踏んだ場面は、全国のファンを大いに沸かせたはずだ。そして、「BEAT MONSTER」と「ピーターパンシンドローム」でも、力強いビートを放つ大智に支えられながら、ステージの前方で華麗なパフォーマンスを繰り広げた匠海、昌暉、柊生。演奏、歌、ダンスを絶妙に融合させているDISH//のライブならではの魅力が、目いっぱいに煌めいていた。

 4人のフリートークが繰り広げられた後、10thシングル「僕たちがやりました」の収録曲として、2017年にあいみょんが提供した「猫」について語った匠海。YouTubeの『THE FIRST TAKE』への出演がきっかけで話題となり『ミュージックステーション』への出演を経て、動画の再生回数の累計が2000万回を超えたことに対する深い感慨が、彼の言葉には満ち溢れていた。「数年前にあいみょんから貰った曲を大切にしながら何年も歌ってきて、今、またさらにたくさんの方々に届いているという事実が……正直、僕ら自身も実感が湧かないんですが、いろんな人から温かい言葉をいただいたり、ありがたいと思う感謝の気持ちでいっぱいです」――そして、届けられた「猫」は、4人の歌声のハーモニー、瑞々しい楽器の音色が、メロディを美しく浮き彫りにしていた。一心に耳を傾けたファンの胸を震わせたに違いない。

 「僕たちがやりました」を皮切りに突入した後半戦は、エネルギッシュなナンバーの連続であった。「おらおら、声を出せ!」と、柊生が生配信を観ているファンを煽りまくった「勝手にMY SOUL」。お立ち台を使って、元気いっぱいに動き回っていた昌暉の姿が微笑ましかった「NOT FLUNKY」。「近所迷惑にならない程度に声を出していきましょう! みんなでひとつになろうぜ!」と匠海が全国のファンに呼びかけて、コール&レスポンスと共に雪崩れ込んだ「愛の導火線」……そして、迎えたMCタイム。自粛期間に自身と向き合ったことでDISH//と音楽をさらに愛するようになり、大切な人々に届けたいという想いを一層強くしたという旨を、匠海が語った。「みんなに届けたい想いがたくさんできて、今日、それを大放出できました。今、すごく清々しく、気持ちよく……でも、やっぱり生で届けたかったなあっていう想いもあります。いつか、僕たちの溢れ出る想いとか、歌とか、音楽だったりを生で届けられる日を、僕らも楽しみにしています。みなさんも楽しみにしていてください」という言葉を添えて、ラストに届けられた「Shape of Love」は、優しさと温かさに満ちていた。

 演奏を終えてからステージ上に並んだメンバーたちは、「あっという間でした!」、「異空間にいる感じがした」、「ぼーっとしちゃう」と言いつつ、興奮冷めやらぬ様子だった。「ちょっと見えてたよね? そういう瞬間あった」――ファンが目の前にいる気がしたという匠海の言葉を聞いて、強く頷いていた昌暉、大智、柊生。そして、「ありがとうございました!」と挨拶をして、メンバーたちは手を振りながらステージを後にした。

 生配信終了後、「DISH//『#HOMEDISH Limited Box』DVD / Blu-ray 完全受注販売決定!」、「今夏、新曲配信リリース決定!」、「8/29(土)『DISH// SUMMER AMUSEMENT ’20』生配信決定!」という情報が、画面上で発表された。DISH//の活動は、夏に向かってどんどん加速していく。今後、発表されるはずの続報と詳細を心待ちにしていよう。

【取材・文:田中 大】

tag一覧 J-POP 配信ライブ 男性ボーカル DISH//

リリース情報

猫 ~THE FIRST TAKE ver.~

猫 ~THE FIRST TAKE ver.~

2020年04月29日

Sony Music Labels Inc.

01.猫 ~THE FIRST TAKE ver.~

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セットリスト

DISH// Spring Tour 2020「CIRCLE」
-Special Studio Version-
2020.06.19

  1. 01.Get Power
  2. 02.FLASH BACK
  3. 03.I’m FISH//
  4. 04.スマホの中のラブレター
  5. 05.恵比寿物語
  6. 06.PM 5:30
  7. 07.SAUNASONG
  8. 08.星をつかむ者達へ
  9. 09.マジで無理~SUPERムチャブラレターズ~
  10. 10.This Wonderful World
  11. 11.KICK-START (新曲)
  12. 12.BEAT MONSTER
  13. 13.ピーターパンシンドローム
  14. 14.猫
  15. 15.僕たちがやりました
  16. 16.勝手にMY SOUL
  17. 17.NOT FLUNKY
  18. 18.愛の導火線
  19. 19.Shape of Love

お知らせ

■ライブ情報

DISH// SUMMER AMUSEMENT ’20
08/29(土)生配信ライブ

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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