CUBERS、オンラインで日本全国を飛び回った『NET LIVE TOUR』FINAL公演!
CUBERS | 2020.07.30
メジャー1stアルバム『MAJOR OF CUBERS』を引っ提げて行われたツアー『NET LIVE TOUR』。各地を実際に巡りながらライブをすることができない状況ではあるが、「北海道 / 東北公演」「中部 / 群馬 / 山梨 / 栃木 / 茨城公演」「東京 / 神奈川 / 千葉 / 埼玉公演」「関西 / 中国 / 四国 / 九州 / 沖縄公演」――様々な場所でライブをしているという設定(全公演の配信は東京から行われた)の下で配信していたこのツアーのファイナルは、「全世界公演」であった。全世界にCUBERSを届けることをイメージしたこのライブは、どのようなものになるのだろうか? 画面を見つめながら待ちわびていると、SEが鳴り響いて、5人のシルエットを捉えた映像が現れた。そして、1曲目「全然今しかない」がスタート。縦一列だったフォーメーションがすぐに変化して、ステージ全体にTAKA、春斗、綾介、末吉9太郎、優が広がり、伸び伸びと繰り広げられたパフォーマンス。ライトで照らされた5人の姿が、画面を通して観ても眩しい。続いて、「君に願いを」と「神様は忙しい」も届けられたことによって、CUBERSの華やかな魅力を一気に体感することができた。
5人各々の自己紹介の後、「全世界公演に合わせて英語を喋ろう」ということになり、TAKAが照れつつ言った「I love you」。あの瞬間、全世界で黄色い歓声が上がったのではないだろうか? サービス精神に満ちたそんな場面を経て、さらに曲が披露されるのかと思ったのだが……機材トラブルが起こって、配信は一時中断。「ファイナルだから回線もじらしてるんだろうね」(綾介)。「違うよ。TAKAの“I love you”に回線も動揺しちゃったんですよ」(9太郎)というやり取りを挟みつつ配信が再開されて、「妄想ロマンス」がスタートすると、5人のパフォーマンスは、ますます切れ味の良さを帯びた。「Beautiful world」と 「Please call me」のキャッチーなメロディ、ファンキーなサウンドが、とても心地よい。親しみやすさがあると同時に、かっこよさも絶妙に貫かれているCUBERSの音楽、ダンスパフォーマンスが、目いっぱいに開花していた。
ライブの前半が終了したところで、突然始まったムービー。Uber Eatsで届けられた3品の合計金額を予想するメンバーたちの姿が映し出された。「牛すじ フォアグラ&黒トリュフのせ」「ハンバーガー」「シュラスコ」を試食しながら値段を予想して、賑やかにトークを繰り広げた5人。そして、ライブ後半は「Yeah! 僕らは変わらない」からスタート。衣装替えをした彼らのカジュアルな服装が目を引いた。各々が身に纏っている上着やシャツは、左右別々の生地が縫い合わされた形でリメイクされている。よく見ると、「綾介の右半分は、春斗の左半分と同じ柄」など、メンバー同士で生地をシェアしているのがわかる。遊び心に満ちた衣装から5人がスタッフに愛されていることが窺われて、なんだかとても嬉しい気持ちになった。
スタイリッシュなサウンドの「Mr.COOL!!」。バラードにアレンジされた日替わり曲「Wonderland」…… 瑞々しい2曲を堪能したところで、再び迎えたMCタイム。「世界各国の名所を訪れた」という設定の写真が紹介された。「自由の女神の顔が綾介」「スフィンクスとピラミッドの写真の左上にUFOが飛んでいて、拡大してみると9太郎が窓から覗いている」「イースター島のモアイ像と優の顔の像が並んでいて、遥か遠くに春斗の顔の像もある」というような、非常にラフな仕上がり具合のコラージュ写真を見ながら、5人は大いに盛り上がっていた。そして、「WOW」「Bi’Bi’Bi’’」「Chi-Chi-Chi」が立て続けに披露されて、画面を通して伝わってきた爽やかな熱気。会場で大勢のファンと一緒に盛り上がりながら聴きたくなる3曲であった。
「今回のツアーで初披露の「Chi-Chi-Chi」をお届けしましたが、CUBERSで初めてタオルを使う曲となっております」(TAKA)。「みんな、回してくれましたか? タオルを回す振り付けになってるんで、これからライブができるようになったら、一緒に楽しみましょう!」(9太郎)――ふたりのMCを経て、いよいよライブは佳境へ。CUBERSのメジャーデビューを飾った「メジャーボーイ」は、様々な経験を重ねながら一際逞しくなった彼らの姿を噛み締めさせてくれた。そして、本編ラストに届けられたのは「空の上」。《そうさ 同じ夢を叶えたくて》と歌いながら融け合った声が、5人の力強い意志を感じさせてくれた。
アンコールを求める言葉でチャット欄が埋め尽くされたのに応えて、ステージに戻ってきた彼らは、「Listen to Miracle」を披露した後、盛り上がっている視聴者のコメントを読みながら、とても嬉しそうにしていた。そして、「僕たちの想いがたくさん詰まった曲です。5年分の想いを込めてお届けします」という言葉をTAKAが添えた「Fire Dance」と、リラックスした表情で歌う5人の姿が印象的だった「Twilight」でライブは締め括られた。
「無観客でツアーをお届けするのは初めて。みなさんから応援をいただいて、とても力になったんですけど、メンバーからもらうものも多いなと感じました。とても刺激のあるツアーをすることができました。このチームで、これからもいろんなものをお届けしたいので、どうか温かい応援をよろしくお願いします!」――TAKAがメンバーを代表して挨拶。「以上、CUBERSでした!」と、深々と一礼して、ステージを後にした5人は、「ありがとう!」「また会おう!」「楽しかった!」「最高のファイナルだった!」と、想いを言葉にしながら、明るい表情を浮かべていた。目の前に観客はいないものの、彼らの心には、たくさんのファンの気持ちが届いていたのではないだろうか。新鮮な体験がたくさんあったはずの今回の配信ツアーを経て、彼らはさらに輝きを増していくに違いない。
【撮影:牛島康介】
リリース情報
MAJOR OF CUBERS
2020年06月24日
KING RECORDS
02.全然今しかない
03.WOW
04.Yeah! 僕らは変わらない
05.Twilight
06.Beautiful world
07.Please call me
08.Wonderland
09.妄想ロマンス
10.Chi-Chi-Chi
11.Fire Dance
12.空の上
Bonus Track
13.顔面国宝!それなー
セットリスト
「CUBERS NET LIVE TOUR」FINAL公演
2020.07.24
- 01.全然今しかない
- 02.君に願いを
- 03.神様は忙しい
- 04.妄想ロマンス
- 05.Beautiful world
- 06.Please call me
- 07.Yeah! 僕らは変わらない
- 08.Mr.COOL!!
- 09.Wonderland(バラードver.)
- 10.WOW
- 11.Bi’Bi’Bi’
- 12.Chi-Chi-Chi
- 13.メジャーボーイ
- 14.空の上
- EN1.Listen to Miracle
- EN2.Fire Dance
- EN3.Twilight