黒木メイサ、2月15日にPOPでソリッドな超大作2ndアルバム『UNLOCKED』をリリース!

黒木メイサ | 2012.02.16

 2月15日に2ndアルバム『UNLOCKED』をリリースする黒木メイサ。ダンスミュージックをベースにしたクールなサウンドと、ストレートで強めなボーカル……という印象が強い彼女だが、今回のアルバムには敢えて“女性の弱さ”など、これまで歌われてこなかった部分にもフォーカス。サウンド面でもアッパーなものだけでなく、しっとり系にも挑戦。文字通り、自ら新しい扉のカギをはずした作品になった。当然、カラを破る試練もあったようだが、そのあたりの心境について、ズバリ語ってもらった。

EMTG:タイトルの『UNLOCKED』なんですが、すごくクールな響きですね。
黒木メイサ:去年10月にツアーがあったんですけど、そのツアーが終わってすぐにアメリカに行ったんですね。で、その時すでにレコード会社のスタッフと、次のアルバムはどういうものにしようかっていうやりとりをしていて。そこでタイトルの候補もいろいろ出ていたんです。その中で“UNLOCKED”っていうワードが出てきたんですね。それが“いいかも!”ってとことからアルバム制作につながったんです。
EMTG:かなり早い段階から準備をされていたんですね。
黒木メイサ:それまでは毒が強い曲も多かったと思うんです(笑)。だから次のアルバムは、明るくて前向きな方向にしたいと思っていて。なので、タイトルを『UNLOCKED』に決めてから、レコーディングする前にまずジャケ写を撮って――。
EMTG:え?レコーディングの前に?
黒木メイサ:そう。イメージ先行で(笑)。
EMTG:すごい。勇気ありますね(笑)。で、結果的にはこれまでになかったドアを開けた作品になったわけですね。
黒木メイサ:アルバムの曲は自然な流れで集まった曲ではあるんですけど、確かに今までだったら選ばないような曲を敢えて選びました。例えばドラムンベースの「S.O.S-ワタシサガサナイデクダサイ-」とか、「Flash Light」みたいな。
自分のイメージと違うようなものに挑戦してみようっていう意識は、今までの中で一番働いていたかもしれないです。
EMTG:新たなものに挑戦するのって、期待もあれば難しさもあったと思います。実際はどうでした?
黒木メイサ:「Flash Light」みたいな優しい曲調の楽曲って、自分でも大好きだし、よく聴いたりもしていたんですけど、いざ自分が歌うとなると、どう表現していいのか……ホントにわからなくて、こっぱずかしくなっちゃったんですよ(苦笑)。レコーディングしてて恥ずかしいって感じたのも初めてだったし。曲を提供してくれた今井大介さんには「こう歌ったら?」とか、アドバイスをもらいながら、ゆっくりゆっくりレコーディングしました。
EMTG:そういう部分って、実は本来メイサさんの中にある要素だけど、今まで出せなかったものなのかもしれないですね。それで、さらけ出すのに抵抗があったとか。
黒木メイサ:そこはあるかもしれないですね。持ってるけど、人に見せられないみたいな(苦笑)。
EMTG:そこのカギを敢えてはずしたって感じですもんね。じゃあ、そういうチャレンジを体験した今回のアルバムが完成して、かなりの達成感を感じるんじゃないですか?
黒木メイサ:あ?、そうですね。これまでもアーティスト活動だけでなく、ドラマに出演させてもらったりしてるんですが、ひとつの作品が終わっても“やり切った感”を感じるってことがなかったんです。もちろん、その時その時は全力でのぞんでいるんですけど。いつもはひとつの仕事が終わっても“よし、次!”“今度は何をしようか”って前に進む気力に変わっていたんです。それが今回『UNLOCKED』の制作が終わってから、初めて“ハァ?ッ……”って(笑)。ホントに全身、脱力し切った感覚になって。
EMTG:まさに燃え尽き症候群(笑)。
黒木メイサ:前回の『MAGAZINE』が完成したあとは“このアルバムでライブがしたい!”とか思えたんですけど、今回は“次……ちょっと考えさせて”って(苦笑)。まわりのスタッフも、私が今までそんな発言をしたことがないからビックリして不安がっているし(笑)。
EMTG:それも、すごく自分を振り返るいいチャンスになったのかもしれないですね。
黒木メイサ:確かに私自身、15歳で上京して役者業を始めて20歳くらいからはアーティスト活動も始めて――。とにかく、振り返らずにやってきたと思うんです。それが『UNLOCKED』を完成させたことで、初めて立ち止まった気がしますね。ちょうどいろんなことを振り返るタイミングだったのかもしれない。
EMTG:ジャケ写を撮影するまでは、ものすごくスピーディーだったのに(笑)。
黒木メイサ:ですね(笑)。正直、ポップなイメージで撮った写真が、この『UNLOCKED』全体のイメージにマッチするかどうか、レコーディング中にも頭をよぎったんですけどね(苦笑)。でも、なるべく考えないようにしました。曲順も、深く考えずに感覚で決めて。いつもなら、曲順のアイデアを出したあとに聴き直すんですけど、それもぜずにスタッフに渡しました(笑)。
EMTG:すごく意味のあるアルバムになったんですね。ちなみに、特にどんな人に聴いてほしいとかありますか?
黒木メイサ:そこは特に意識してはいないんですが、アーティスト活動を始めた3年くらい前って、自分自身がずごく気を張っていたというか。先に役者業もやっていたから、その片手間に音楽をやっていると思われたくなくて、それもあって歌詞の内容もツンツンしたものが多かったと思います。自分で勝手にガードをはっていた部分もあったし。でも、CDをリリースしたあとに聴いてくれた人達が感想を送ってくれたり、2010年に初めてワンマンライブをさせてもらった時に直接お客さんの顔を見れたりした時、すごく素直に“この人達に元気になってほしいな”とか思ったんです。それまでって、どこに向けて音楽を発信していいかわからなかったから。
EMTG:まずは、自分の音楽を聴いてくれる人達に……ということですね。
黒木メイサ:例えばライブをやったりすることで、聴いてくれる人達との距離感を縮めたいですしね。あと、私も同じ女性ががんばっている姿を見て励まされたりすることがあるんです。そういう意味でも、ひとりの女性として、同性である女性に少しでもパワーを与えられたらいいなと思います。
EMTG:なるほど。そういうお話をきくと、ますます『UNLOCKED』を掲げたライブツアーが見たくなりますけどね(笑)。先ほど、しばらく何も考えられない……という発言はありましたが、将来的には実現しそうでしょうか?
黒木メイサ:それこそ、レコーディングも年末だったし、ホントに何も考えられなくて。それに、私っていつも自分の中でビジョンが見えてこないと、反応できないんですよね。ただ、最近チラホラとライブの絵が少しずつ浮かび始めてるんです。まだ実現できるかどうかわからないですけど(笑)。
EMTG:実現して欲しいです!
黒木メイサ:最初のライブが終わったあと、ただ自分ががんばるだけじゃダメだなって実感したんですよ。その日1日、お客さんの時間をいただくわけだから、何かを持って帰ってもらわなきゃ困るなって思って。あと、できることならものすごく細かく全国をまわりたい。
EMTG:密かに期待してます!(笑)。

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 アルバム 女性ボーカル 黒木メイサ

リリース情報

UNLOCKED(初回生産限定盤A)

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UNLOCKED(初回生産限定盤A)

発売日: 2012年02月15日

価格: ¥ 3,619(本体)+税

レーベル: SMR

収録曲

1. Hit the Road
2. Shake it Off
3. Wired Life
4. One More Drama
5. Take Me Away
6. Flash Light
7. Woman’s Worth
8. Breeze Out
9. LAST CODE
10. Happy to be Me
11. PARADE
12. S.O.S-ワタシサガサナイデクダサイ-
13. UPGRADE U!
14. 曖昧で贅沢な欲望

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UNLOCKED(初回生産限定盤B)

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発売日: 2012年02月15日

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1. Hit the Road
2. Shake it Off
3. Wired Life
4. One More Drama
5. Take Me Away
6. Flash Light
7. Woman’s Worth
8. Breeze Out
9. LAST CODE
10. Happy to be Me
11. PARADE
12. S.O.S-ワタシサガサナイデクダサイ-
13. UPGRADE U!
14. 曖昧で贅沢な欲望

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