美しくソウルフルな歌声で、同世代の女性から圧倒的に支持されるディーヴァ、JAMOSA。３月21日にアルバム２作品を同時リリース！　まずは、これまでさまざまな豪華アーティストと行ってきたコラボレーションの集大成アルバム『BEST OF MY LUV -collabo selection-』。そしてもう１作品は、JAMOSAが１人のボーカリストとして新たなチャレンジをふんだんに詰め込んだオリジナルソロアルバム『TRY』。ボーカリストJAMOSAの“これまで”と“これから”を十二分に堪能できる２作が完成!!

EMTG：まず『BEST OF MY LUV -collabo selection-』ですが、本当にいろんな方たちとコラボレーションされてきましたね。今回収録された11曲はどのように選ばれたんですか？

JAMOSA：今皆さんに聴いていただきたい曲と、あとはバリエーションに溢れた作品にしたかったので、いろんなJAMOSAのカラーを見ていただけるものをセレクトしました。

EMTG：本当に曲ごとにいろんな声色、表情を魅せていますね。

JAMOSA：コラボレーションって、ぶつけ合ったエネルギーの化学反応で何が生まれてくるかわからない楽しさがあるんですね。そういう楽しい思い出がたくさん詰まったアルバムで、ひと言でいうと遊園地のようですね。

EMTG：まさにいろんなアトラクションがある感じですね。中には、コラボで初めてお会いした方もいるんですか？

JAMOSA：知り合って間もないのはナオト・インティライミ君ですね。一方的に惚れていたので（笑）、彼のアートワークを。「トリステーザ」でフィーチャリングできて嬉しかったです。ナオト君は音楽を通して聴いてると、ポジティビティに溢れた太陽のイメージがあったんですね。でも実際は、その×何億くらい本当にハッピーな人でした（笑）。

EMTG：あと例えば、コラボレーションしたことでJAMOSAさんご自身、歌に向かう姿勢が変わった方とかいますか？

JAMOSA：U-KISSのKEVIN君とELI君は、当時まだ日本デビューしてなくて、日本語にチャレンジしてた時期で。日本語詞の「Together」でのレコーディングで、“もう１回！もう１回！”って何度も頑張って、いいものを届けたいっていう彼らの姿勢はすごく影響を受けましたね。

EMTG：さきほど“科学反応が楽しい”とおっしゃってましたけど、特に驚く科学反応があったコラボと言いますと？

JAMOSA：LISAさんとの「You Gotta be」ですね。この曲は90年代、つらかった時期に支えられた１曲なんです。また、LISAさんは、私が12、3歳の頃にm-floを通して知って、それまで洋楽しか聴かなかった私はすごい衝撃を受けた憧れの方なんですよ。そういう意味で、90年代に私が助けられた大好きな曲、そして憧れの大好きなアーティストと一緒にできたことが驚きでした。あと、スタジオで仕上がりをLISAさんと２人で聴いてたときに、“私たちって声すごく似てるわね”って話になって。よく聴いてみると本当に似てたんで嬉しかったです。うまくブレンドしてリンクしたんだと思います。

EMTG：また男性アーティストとのコラボも、新しいJAMOSAさんのカラーを引き出していますね。

JAMOSA：「何かひとつ」は、ニューヨークにいた若旦那さんと、JAY’EDさんと私の3人で一緒にスタジオに集まることが難しくて。４ヶ月間くらい毎週、週一のペースでスカイプしながらレコーディングして作り上げたんですよ。

EMTG：３人で歌った冒頭の“何かひとつでも夢中になれる物を 何かひとつ胸に持ってみろよ”というフレーズ、心に直接バーンと飛び込んできました。

JAMOSA：そこ、実はよく聴くと、息から始まってるんですよ。その息で心を奪えるように心がけました。今回はDVDも付いているんですけど、「何かひとつ」はミュージックビデオでも楽しんでほしいです。

EMTG：そして、オリジナルソロアルバム『TRY』についてですが、もともとどんな構想がありましたか？

JAMOSA：やはり私は、コラボレーションのJAMOSAの印象がすごく強いと思うんですね。それは私の中で誇りに思うし、大切な部分なんですけど。ソロアルバムでは、やっぱ１人のアーティストとして全曲１人で歌い上げる作品を作りたかったんです。そこで自分が今まで歌ったことのないような楽曲にもチャレンジして、音楽的に幅広い仕上がりになったと思います。

EMTG：コラボレーションのJAMOSAさんから入ったリスナーの人は、この『TRY』を聴いたらきっと“あれ、印象が違う？”と思うんじゃないかなって思います。

JAMOSA：そうですね、『TRY』ではより私の女の子らしさがフィーチュアーされてると思うんですね。“意外と女らしいじゃん”って感じていただけるかなと（笑）。

EMTG：はい（笑）。特に「何かひとつ」を“solo ver.”と聴き比べてみるとわかりやすいですよね。その“女性らしさ”と、１曲目の「JUST 1 STEP」から全曲通して、“一歩を踏み出す勇気”みたいなところを感じたんですが。

JAMOSA：そうですね、何事にもチャレンジするのって勇気がいるし、簡単なことじゃない。その目標が果てしなかったりして、辿り着けなくて自分を苦しめたり、否定したり……。1年に1回誕生日をお祝いするように、自分が何かチャレンジして一歩進めたら祝ってあげた方がいいと思うんですよ。例えば10歩中、１歩しか進めないときも、“あと9あるからダメじゃん”って思うんじゃなくて、“一歩進めた、すごいじゃん。良かったね”って。そうやって褒めてあげることで、またもう一歩進めると思うから。私にとってはその一歩が大切で、JUST 1 STEP、たった一歩がすごく大きいステップに繋がるから。

EMTG：確かに自分を褒めてあげることって忘れがちで、“まだまだ！”って先ばかり見て焦る気持ちが強かったりするんですよね。

JAMOSA：そうすると結局悪循環でいろいろ迷っちゃったりするんですよ、私の経験の話ですけど。「JUST 1 STEP」は、このアルバムの中で一番伝えたいことが詰まった曲になってますね。

EMTG：「I KNOW I CAN」はトータルタイム43秒とすごく短い曲ですけど、勇気をもらえる曲ですね。

JAMOSA：自分に言い聞かせてる歌詞でもあって。「JUST 1 STEP」でも“自信なんてないよ”って書いてますけど、本当に自信を無くすときってあるし。また、自信をずっと持ち続けられないときもあるから、I KNOW I CAN、こういう言葉を聞けたらすごく勇気が出るなぁっていうことで、アルバムの真ん中に持ってきました。

EMTG：「100年経っても…」はまたすごく切ないナンバーですね。

JAMOSA：この曲は本当に100年ぐらい歌ってるんじゃないかっていうぐらい（笑）、何度もリライトしてレコーディングしました。より自分の理想に近づけるために。結果、理想を超えたかもしれません（笑）。

EMTG：「明日のうた」は、聴く人に語りかける歌で、本当に自分に歌ってくれてるような印象でした。

JAMOSA：私は、私の歌で少しでも前向きになったり、元気になってほしいという想いで歌ってきてるんですね。そういう意味ではJAMOSAの歌がすべて明日のうた、明日のために歌ってくれてるっていうふうに取ってもらえばいいなっていう気持ちがあって。ポツンポツンと優しく言葉をシンプルに置いていくスタイルで、スーッと言葉が心に入ってくるような作りになってると思います。

EMTG：そしてアルバム最後の「TRY」は、ラストを飾るに相応しい感謝の曲ですね。

JAMOSA：チャレンジって１人ではできない。ファミリーだったり、大切な人だったりがいるからこそ、チャレンジできると思うんですね。そういう自分を支えてくれている人への感謝の気持ちを込めた、最後のメッセージ的な曲です。

EMTGさて、５、６、７月には３ヶ月連続ライブが決定していますね！

JAMOSA：今回の２作を聴いて、“いろんなJAMOSAがいるんだ”って感じてもらえると思うんですけど。ライブでもそう感じてもらいたいなって思って、3公演ともコンセプトが違うんです。まだ内容は言えないんですが（笑）、私はファンとの絆をすごく大切にしてて、さらにその絆の深まるライブにはなると思います。アルバムも是非2枚聴いていただきたいんですけど、ライブも3公演来ていただきたいなと。お忙しい中すいませんが、スケジュールを開けておいてください！（笑）。

【取材・文：牧野りえ】