きゃりーぱみゅぱみゅのファーストアルバムが完成!

きゃりーぱみゅぱみゅ | 2012.05.21

EMTG:昨年8月にミニアルバム『もしもし原宿』でデビューしてから、今年1月にシングル「つけまつける」、4月には「CANDY CANDY」と、アーティストとして着実に活動しているきゃりーぱみゅぱみゅさんですが、遂にファーストアルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』が完成しました。まず、お聞きしたいんですが、ファッションの世界から、最近ではTVのバラエティ番組、CMと大活躍されてます。音楽も含め、きゃりーさんの中ではどのようなバランスで活動してるんですか。
きゃりーぱみゅぱみゅ:私が一番やりたいのは音楽なんです。元々音楽が好きで、Perfumeを聴いてたら、お父さんから“これも好きだと思うよ”ってcapsuleを教えてもらったんです。そこから中田ヤスタカさんの音楽の大ファンになって、海外のエレクトロとかも聴いてたんです。なので、こうして中田さんと一緒に音楽を作れるなんて夢のような話ですね。もちろん、ファッションやテレビのお仕事も勉強になることがたくさんあるので好きです
EMTG:なるほど。では、プロデューサーの中田ヤスタカさんと、アルバムはどんなものにしようと考えていたんですか?
きゃりーぱみゅぱみゅ:曲については、毎回中田さんとほんとお話ししてないんですよ。ただ、普段の会話がいつの間にか歌詞になってるってことが多いんです(笑)。アルバムも、こうしようって話は最初には無かったんです。何曲か録ってくうちに、私が“遊園地っぽいですね”っていったら、中田さんがその言葉に寄せてくれたのか、ドキドキワクワクの“きゃりーランド”みたいなアルバムになりましたね
EMTG:確かにいろんな楽曲揃いだし、カラフルでいろんなアトラクションがある遊園地っぽさは感じますね。
きゃりーぱみゅぱみゅ:しかも、ストーリー性があるんですよ。まず「ぱみゅぱみゅレボリューション」で、マーチみたく“きゃりーランド”のゲートをくぐると、明るい曲がたくさん入ってるんです。で、「おやすみ」っていう閉園みたいな切ない曲があって。それで終わりかと思いきや「ちゃんちゃかちゃんちゃん」ってメチャ明るい曲があって“また会おうね”っていうハッピーに終われるんです
EMTG:音に関していえば、ポップなダンスビートの上で、トイピアノとか、キラキラしたきゃりーさんらしい音がたくさん散りばめられてます。
きゃりーぱみゅぱみゅ:いろんな楽器の音がすごく入ってます。アルバムには、今まで使ったことのない音を入れてほしくて、サックスやアコーディオンとか中田さんにおねだりしました(笑)
EMTG:きゃりーさんの、ふんわりとキュートなボーカルがとても印象的ですが、いろんなタイプの楽曲を歌う上でどんなとこに気をつけますか。
きゃりーぱみゅぱみゅ:歌に関しては、“これは元気に”とか“これは切なく”とか、音を聴いたときの感覚で歌っていくんです
EMTG:ちなみに、歌うのが一番難しかったのはどの曲ですか。
きゃりーぱみゅぱみゅ:やっぱり「おやすみ」ですね。テンポがゆったりのワルツで、今まで歌ったことなかったし、ほんとに難しかったんですよ。音程伸ばし方とか、急に上がったり下がったりの中田節のメロディが出てくるので、何度も録り直したんです
EMTG:では、アルバム曲に触れながら話を進めていきましょう。「みんなのうた」はすごくかわいく楽しい雰囲気のナンバーですね。
きゃりーぱみゅぱみゅ:ライブでお客さんと一緒に楽しめる曲があったらってとこからできた曲なんです。“手を叩こう”って歌詞があったり、サウンドもちょっとサンバ調だったり、教育テレビ風の、子供が好きそうな感じの曲になりました(笑)。この歌は、みんな笑顔になれたらいいとか平和な感じもあるし、音楽の力で楽しくなれるっていう素敵な曲ですね
EMTG:「Drinker」は、大人っぽいミディアムテンポの曲で、意外な印象を受けました。
きゃりーぱみゅぱみゅ:アルバムは、いろんなタイプの曲に挑戦したかったんです。歌詞は、私がまだ19歳でお酒飲めないので、酔っぱらった世界を知らないってとこから中田さんが曲を作ったんです。19歳の今しか歌えない“なう”な曲になりましたね(笑)
EMTG:「おねだり44℃」は、ノリのいいサウンドで、学校を休みたいと歌うギャップが面白いです。
きゃりーぱみゅぱみゅ:アルバム通していえることなんですけど、音はカッコいいのに歌詞はちょっとふざけてるんですよ(笑)。これは中田さんと“どうしても学校行きたくないときに体温計をストーブで温めたら44度くらいになっちゃってテンパったことありますよね?”ってふざけた会話をしたことがあって、それが曲になってました(笑)。たぶん誰もがやったことあると思う“ズル休みあるある”な曲です。ちょっとロカビリーな感じで、振り付けもツイストを踊ったりするんですよ。あとライブで“今日は絶対休みたい!”ってみんなでシャウトしたいです(笑)
EMTG:それはいいですね(笑)。「スキすぎてキレそう」はクールで爽快なメロディのビートの効いた、アルバムで唯一のラブソングです。
きゃりーぱみゅぱみゅ:この曲は、実は中田さんと出会って一番最初にレコーディングした曲なんです。「PON PON PON」よりも先に、“試しにとりあえず録ってみようか”って歌ったもので、まさか音源になると思ってなかったですね。まだ歌い方も分からないときだったんですけど、中田さんが誉めてくれました。ツンデレでラブリーな感じでとってもステキなラブソングです
EMTG:「ぎりぎりセーフ」は、原宿が歌詞の舞台になってるポップなナンバーです。
きゃりーぱみゅぱみゅ:琴の音や口笛が入ってたり、歌詞にクレープ出てきたり、かわいくて大好きな曲です。すごく軽やかな曲なので、いつもよりもフワッと歌いました。歌詞の裏話としては、原宿の駅から私の事務所に行くまでの道のりなんですよ(笑)。好きなお店や、気になるものを見つけたら寄り道したくなっちゃうし、すごく私の普段な感じです。あと、原宿に来る人がこれを聴きながら来てくれたら、より楽しくなると思いますね
EMTG:ラストの「ちゃんちゃかちゃんちゃん」は、完全に80’sテクノポップなサウンドですね。
きゃりーぱみゅぱみゅ:明るくて楽しいし、ノリとしては完全にドリフです(笑)。あと、吉幾三さんみたいなラップもポイントです(笑)。終わりだけどまた会いましょうって歌詞なんですけど、ライブでやったら“帰りたくない!”って思いそう(笑)
EMTG:(笑)。さて、きゃりーさんの新たな一面も見れる充実のアルバムとなりましたが、完成して今どんな思いがありますか。
きゃりーぱみゅぱみゅ:ジャケットやブックレットのアイディアは私が考えたんですよ。ブックレット見ながら聴くとほんとに泣いちゃうんです。1年前まではごく普通の女子高生だったのに、この1年でアルバムも出せるアーティストになれたのがうれしくて感動しちゃって
EMTG:それだけ思いの詰まった作品になったと。最後に、『ぱみゅぱみゅレボリューション』を聴いてくれる方へのメッセージをお願いします。
きゃりーぱみゅぱみゅ:きゃりーぱみゅぱみゅの音楽をまだ知らない人もいると思いますが“きゃりーってのはコイツだせ!”って証みたいなアルバムです(笑)。かわいくて楽しい曲ばかりだし、聴いたら必ず元気になれるので、小さい子からお年寄りまで、いろんな人に聴いてほしいです。あと、6月から初の全国ワンマンツアーがあるんです。ワクワクドキドキをテーマに、みなさんが楽しめるようにいろいろ作戦を立てます。非現実的な世界にお招きしたいので、ぜひ来てください!

【取材・文:土屋恵介】

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リリース情報

ぱみゅぱみゅレボリューション(初回限定盤)

ぱみゅぱみゅレボリューション(初回限定盤)

2012年05月23日

ワーナーミュージック・ジャパン

ディスク:1
1. ぱみゅぱみゅレボリューション
2. つけまつける
3. PONPONPON
4. みんなのうた
5. きゃりーANAN
6. CANDY CANDY
7. Drinker
8. おねだり44℃
9. スキすぎてキレそう
10. ぎりぎりセーフ
11. おやすみ
12. ちゃんちゃかちゃんちゃん
ディスク:2
1. PONPONPON (MUSIC VIDEO)
2. つけまつける (MUSIC VIDEO)
3. CANDY CANDY (MUSIC VIDEO)
4. PONPONPON (もしもしクアトロ LIVE (SHIBUYA CLUB QUATTRO 2012.2.25))
5. きゃりーANAN (もしもしクアトロ LIVE (SHIBUYA CLUB QUATTRO 2012.2.25))

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お知らせ

■ライブ情報

きゃりーぱみゅぱみゅ"ぱみゅぱみゅレボリューションツアー"
2012/06/02(土)大阪 なんば Hatch
2012/06/08(金)広島 CLUB QUATTRO
2012/06/09(土)名古屋ダイアモンドホール
2012/06/16(水)仙台 MACANA
2012/06/17(木)札幌 Sound Lab mole
2012/06/22(火)福岡 DRUM LOGOS
2012/06/29(火)赤坂BLITZ
【追加公演】
2012/07/01(金)SHIBUYA-AX
2012/07/02(土)SHIBUYA-AX

※その他ライブ情報・詳細はオフィシャルHPをご覧ください。

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