MCUとLITTLEによるユニット"UL"、KREVAプロデュースのデビューアルバム到着
UL | 2014.03.13
- EMTG:ULのデビューアルバム『ULTRAP』がついに完成しました! まずこのユニットが結成された経緯を教えてもらえますか?
- MCU:おもしろいことが出来るんじゃないかって思って。その前は俺もケン(LITTLE)もソロでやってたんだけど、何か刺激が欲しかったんですよね。そろそろ新しいことがやりたいっていうのもあったし、自然な流れですよね。あと、ふたりでしょっちゅう遊んでたし。
- LITTLE:ははははは。
- MCU:遊び呆けてました(笑)。
- LITTLE:(笑)ユウシくん(MCU)が作ってたプリプロ音源も聴いてましたからね。それはちょっとふざけてる感じというか、「ホントに好きで作ってるんだな」っていう印象もあったし、「こういうことをやれる環境があったらいいな」と思っていて。
- MCU:あとはKREVAからもトラックをもらって、そこからいろいろと模索して。
- EMTG:久々にいっしょに曲を作ってみて、どうでした?
- MCU:うーん、そんなに変わらないですけどね。その前にKREVAのソロの曲(’11年2月にリリースされたシングル「挑め」のカップリング曲「挑め Remix feat. MCU & LITTLE」)で3人でやって、そこでちょっと掴めた感じもあって。
- LITTLE:懐かしいなって思う部分もあるけど、「久々にいっしょにスタジオに入った」ったってことでもないから。
- MCU:安心感はありますけどね。たとえば俺が先に歌詞を書くとするじゃないですか。そのあとでケンが書いたものを読んでも、実際に録ってみる前にOKを出したくなるというか。それくらいの信頼感はあるし、そういう意味ではラクですよね。
- LITTLE:うん。ひとりでリリックを書いていると、どうしても「そこまでは行き切れないな」という部分があるんですよ。でもULの場合は「ここはユウシくんがやってくれるはず」っていうのもあるし、逆に「ユウシくんがこういう歌詞を書くんだったら、俺はこんなことも言えるな」っていうこともあって。このふたりだからこそ成り立つアプローチがあるんですよね。
- EMTG:さっきMCUさんが言ってたように“刺激”もあった?
- MCU:刺激しかないですね! 毎日が刺激的です。
- LITTLE:(笑)それもダメな気がするけどね。何かすごいエロいことやってるみたいじゃない?
- MCU:まあ、そういうことも含めてね(笑)。
- EMTG:(笑)ULの最初の楽曲「By Blow Bye Bye Blow」(無料配信)はゆったりしたグルーヴの春ソング。「はじまりのFlow」というフレーズもULのスタートにぴったりだったし、この曲が150万ダウンロードを記録したことは、大きな手ごたえにつながったんじゃないですか? 楽曲のメッセージがしっかり届いた、というか。
- MCU:そこはあまり意識してないんですよね、俺は。もちろん考えながら作ってるところもあるんだけど、楽曲に関しては「聴き手に委ねたい」っていうのもあるので。ぜんぜん違うふうに受け取ってもらってもいいし、誤解してもらっても構わないっていう。
- LITTLE:ダブルミーニング、トリプルミーニングまで考えることもあるし、いろんな解釈が出来るように作ってありますからね。「あ、そんな取り方をしたんだ。それもいいな」っていうこともあるし。(曲を通して)どこまでいっしょに遊べるか?っていうことですよね。こっちとしてはギミックもいっぱい仕掛けてあるから、あとは好きなように楽しんでもらえれば。
- EMTG:《きっとまだやれる まだまだやれる》(「STEP BY STEP」)、《お前がつきあってくれるんなら/やりたいに決まってる》(夢の中へ)、《君に伝えてない言葉がたくさんある》(「La La Like a Love Song」)など、ストレートなリリックにもグッときました。「いまだからこそ言える」というフレーズも多いんじゃないですか?
- LITTLE:昔よりも前向きになってるなとは思いますけどね、いまのほうが。斜に構えなくなったというか、「ただヒネくれてる」というのはなくなってきたかもなって。それ(ヒネった表現)が効果的だと思えば意識私的に使うこともあるけど。
- EMTG:以前よりも視野が広がった、と。それはちょっと分かる気がします。最近、女の子なら誰でも可愛く見えてきて……。
- LITTLE:(笑)それはさあ、恋愛できる対象として見なくなったからじゃないですか? 見るものとして愛でてるというか。
- MCU:俺はそこも越えてますからね。女性というか、メスとして捉えてますから。“カナブン”でもイケます(笑)。
- LITTLE:ははははは。でも、許容範囲が広がるってことはあるかもしれないですね。人間関係のなかでも、許せることが増えてくるし。すごく楽器が上手い人ミュージシャンが「ゴールデンボンバー、いいよね」って言ったりとか(笑)。俺たちの世界で言うと、昔は「DJはレコードじゃないとダメ」っていう感じだったんですよ。そこからCDJがアリになって、パソコンのデータでDJするのもアリになって。まあ、単に選択肢が広がったっていうことですけどね。
- EMTG:当然、やれることも増えるわけですよね。
- LITTLE:そうですね。「もっと偏屈にこだわりたい」という気持ちもあるんですけど、歌詞を書いてるときは自然とそうなってると思うし。
- EMTG:「ULTRA-P」をはじめ、気持ちよく上がれるアッパーチューンもたっぷり。思わず口ずさみたくなるようなポップス感も、ULの良さだと思います。
- MCU:そこの境は難しいんですけどね。“売れる”みたいなことは抜きにして、届けるためのキャッチ―さは必要というか。めちゃくちゃコアなことをやったら、何回も聴いてもらわないとわからないかもしれない。だったら、パッと聴いたときに入ってくるようなフレーズがいいなと思うし。そういう言葉の選び方、音の選び方は意識しましたね。
- EMTG:5月17日(土)にはShibuya WWWで初のワンマンライブも決定。どんなライブになりそうですか?
- LITTLE:それをこれから考えるんですけど(笑)、1曲くらい新曲もやりたいなって。
- MCU:またそういうことを……。
- LITTLE:俺もいま口に出すのをためらった(笑)。でも、そういう気持ちはありますね。
- EMTG:『ULTRAP』以降も新しい作品が生まれていきそうですね。
- MCU:LITTLEはソロ(『アカリタイトル1』)も出したばっかりだし、使い果たしたかもしれないけど……。
- LITTLE:そうでもないよ(笑)。
- MCU:(笑)今回とはまた違った感じの曲もやってみたいし。
- LITTLE:さっきも言いましたけど、「ユウシくんがいるから、これが出来る」ということがけっこうあって。そこから広がっていくと思いますね、自然と。
MCU、LITTLEによるユニット“UL”がデビューアルバム『ULTRAP』をリリース!プロデュースはKREVA。さらに熊井吾郎、TSUBOI(アルファ)が参加した本作は、シャープなパンチラインを含むリリック、卓越したフロウ、そして、“ここから新しいスタートを切るんだ”という前向きな意志がひとつになった、きわめて魅力的なヒップホップ・アルバムに仕上がっている。5月17日(土)にはShibuya WWWで初のワンマンライブも決定。ポップかつオーセンティックULのヒップホップをぜひ、気持ちよく体感してほしいと思う。
【取材・文:森朋之】
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ビデオコメント
リリース情報
お知らせ
●MCU
ファミコン発売日
前回も同じだと思うんですけど。毎日、検索しないと1日が始まった感じがしない。ちなみに今日(取材を行った2月28日)は『なんてたって!! ベースボール』の発売日ですよ。
●LITTLE
日本語しかない言葉
「いただきます」「ごちそうさま」みたいなやつ。で、いい感じの言葉があったらユウシ君に話そうかなと思ってた。いい曲になったら良いなと思って。マジメか!?って感じです(笑)。
■ライブ情報
1st ONE MAN in WWW "ULTRAP RELEASE BASH!"
2014/05/17(土)Shibuya WWW
『ULTRAP』リリース記念ミニライブ&サイン会
2014/03/22(土)タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
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神輿ロッカーズ
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