May J.のカバーアルバム第2弾には、聴き手を元気にしてくれる名曲がズラリ!

May J. | 2014.03.26

 伸びやかなボーカルと繊細な表現力を持ち、とにかく歌唱力抜群のMay J.。そんな彼女が、“みんなに届けたい”という思いをこめ、名曲ぞろいのカバーアルバム『Heartful Song Covers』をリリースした。タイトルが示すように、どれもハートに響く曲ばかり。今回は、このアルバムを制作するにあたり、彼女自身が“本当に伝えたい”ことをきいてきた。

EMTG:2nd Cover Album『Heartful Song Covers』はどんな想いで選曲されたんですか?
May J.:私はデビュー当時からずっと、歌を通じて少しでも誰かを元気づけたり、勇気づけたり……明日からがんばるためのパワーになってくれたらいいなっていう想いで歌い続けているんです。もともと前カヴァーアルバム『Summer Ballad Covers』をリリースしようと思ったきっかけは、テレビ番組のカラオケの企画を観てくださっていた方々から“すごく感動した”とか、“その曲のCDを出してほしい”という声をたくさんいただいて。私はシンガーとしてオリジナル曲であってもカヴァー曲であっても常に求めてくださる人に全力で応えたいっていう気持ちがあるので、それで作ったアルバムが『Summer Ballad Covers』だったんです。
EMTG:実際にたくさんの方が聴かれましたが、感想なども届きましたか?
May J.:“すごく元気が出た”というファンレターをたくさんをもらいました。それこそ震災に遭った東北の方なんですけども、震災の後、自分の感情を押さえてしまいなかなか泣くことができなくなってしまったそうなんですね。でも私の歌声を聴いて“あれから初めて涙を流せることができ、前に進んでいくパワーをもらいました”っていうお手紙をいただいたりして。誰かを元気づけられる音楽って本当に素晴らしいなって感じているんですけども。だからこそ今回のカヴァーアルバム『Heartful Song Covers』は、“メッセージ”というものが大切になってくるなと思って、とにかく歌詞を重視して、前向きになれる曲を選曲して作りました。
EMTG:年代もバラバラですが名曲揃いですね。
May J.:やっぱりMay J.の歌声を聴いてくださる方々、あと今回のアルバムを期待してくださる方々って、いろんな世代の方がいらっしゃると思うんですね。実際ライブもそうですけども、子どもからお爺ちゃんお婆ちゃんまでいたりして。その人たちみんなが元気になってもらえるような歌詞の曲を歌いたかったので、世代も考えてセレクトしました。AIさんの「Story」がいちばん新しい曲になるのかな。
EMTG:カヴァーする際のサウンドアレンジにもMay J.さんの意見が反映されているんですか?
May J.:特にツアーのときはフルバンドでやってるので、生っぽさっていうのは全曲に入れたいと思ったんですね。長く聴いていただけるような普遍的なアルバムにしたかったですし、大人の方にも安心して聴いてもらえるクオリティの高いものを作りたいな。例えば「遠く遠く」のオリジナル曲はすごくトロピカルで陽気なアレンジですけど、May J.のバージョンはもっと切なくしたいっていう話をしましたね。
EMTG:「Story」は、May J.さんバージョンでは2番に入る前に間奏がありますね。
May J.:そうですね、間奏を増やしたりもしました。そのときに自分が感じた長さだったんですよね。あと例えばゴスペラーズさんの「永遠に」は、ゴスペラーズさんの曲なので、“1人ゴスペラーズ”と呼ばせてもらってるんですけど、メインボーカルの後ろで12人のMay J.が歌っています(笑)。どの曲もそうですが、オリジナルはオリジナルでものすごくリスペクトしつつ、それをゼロから違う曲にするぐらいの感覚で挑戦しましたね。
EMTG:歌に関してですが、テレビ番組のカラオケ企画で歌うのと、今作のレコーディングするときの違いは意識されましたか?
May J.:気持ちの持っていき方は一緒です。歌うときには常にその歌詞を何十回も読み返して──それがたとえ人の曲であっても自分の曲のように歌うことが必要だと思うんですね。そうじゃないと伝わらない。ただ歌わされているだけだと感動できないと思うんです。だから歌詞を何度も読み返して、“ここの意味は何なんだろう?”“この気持ちは私のあのときの気持ちに似てるな”っていうふうに、自分の過去や感情の引き出しから出して、自分がその歌詞を書いたかのような準備をして歌います。ただ、カラオケで歌うときとレコーディングで歌うときは、“自由”っていう意味ではまったく違いますね。カラオケは決まった音程で歌わなきゃいけないし、あとプレッシャーもあったり(笑)。でもレコーディングは自由だし、音程が外れたほうが逆に聴き心地がよかったりすることもあるし。歌が上手ければ感動する、っていうものではないと思うんです。もちろん上手いほうが聴き心地がいいと思うんですけども、プラス歌い手の人生で感じてきたものがどういうふうに歌に表現されてるか、そこがいちばん重要だなと思っていて。だから私はどんな歌を歌うときにも自分の過去や感情と照らし合わせて、自分に正直に歌うようにしていますね。
EMTG:歌い方のニュアンスもしっかり考えられてレコーディングに臨まれるんですか?
May J.:その曲を歌う前にすごい準備をします。でも家では歌わず、“ここはこういう気持ちで、こういうふうに歌おう”って全部頭の中で考えて行き、レコーディング本番に“歌いたい!!”っていう気持ちがマックスの状況で爆発させるんです。何回か通して歌うんですけど、結局1回目に録ったのがいちばんグッとくるんですよね。あまり歌いこなれていないので考えて歌っていないから。“何回かがんばって歌ったけど、結局、最初のテイクがいいね”っていうところに着地した曲がたくさんありますね(笑)。
EMTG:最後はMay J.さんの歌の上手さがさらに際立つ「Amazing Grace」ですが、本当に伸び伸びかつ感情的に歌われていますね。
May J.:この曲は賛美歌なのでだれもが自由に歌っていい曲ですし、いろんなシーンで歌われる曲なんですね。私も13歳のときから好きでいつも歌ってきたんですけども。今回はピアノの方と同時に“せーの”でレコーディングしたんです。音程とかは気にせず、声が割れてもかすれてもそれが全部味になるなっていう思いで歌いました。本当にライブで歌ってるような感じをCDで表現できたかなと思います。
EMTG:7月から“May J. Tour 2014?Message for Tomorrow?”が開催されますね!
May J.:カヴァー曲とオリジナル曲を織り交ぜながらフルバンドでお届けしようと思っています。バラードがあったり、アップテンポの曲があったり、ダンスを踊ったり……バンドのみんなともすごく仲がいいので息もぴったりですし、来てくださる方に少しでも元気になって、また明日からがんばろうと思ってもらえるようなライブにしたいです。本当にMay J.のそのままをみなさんに感じてもらえたらなって思っていますね。

【取材・文:牧野りえ】

tag一覧 アルバム 女性ボーカル May J.

ビデオコメント

リリース情報

Heartful Song Covers [CD+DVD]

Heartful Song Covers [CD+DVD]

2014年03月26日

rhythm zone

1. 手紙 〜拝啓 十五の君へ〜
2. Believe
3. キラキラ
4. 元気を出して
5. Story
6. 花 〜すべての人の心に花を〜
7. 生きてこそ
8. やさしさに包まれたなら
9. Let It Go 〜ありのままで〜 [Heartful ver.]
10. 永遠に
11. I Believe [Japanese Version] feat. V.I (from BIGBANG)
12. 遠く遠く
13. Amazing Grace

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お知らせ

■マイ検索ワード

子宮頸がん
「子宮頸がん予防啓発プロジェクト Hellosmile Live 2014 Spring」に出演させてもらうんですけど、“子宮頸がん”についてあまり詳しく知らなかったので検索しました。若い人たちもたくさん来てくださると思うんですけど、私みたいに知識がなく、現実味のない方って多いと思うんです。知らないっていうことがいちばん怖いことだなと思ってて。このイベントに来てくださる方に少しでも子宮頸がんについて知っていただいて、最終的に検査に行ってもらえたらいいなって思っていますね。


■ライブ情報

May J. Tour 2014 〜Message for Tomorrow〜
2014/07/05(土)Zepp Sapporo
2014/07/12(土)BLUE LIVE HIROSHIMA
2014/07/13(日)高松オリーブホール
2014/07/16(水)Zepp Nagoya
2014/07/17(木)Zepp Namba
2014/07/19(土)Zepp Fukuoka
2014/07/21(月)仙台市民会館
2014/07/27(日)新潟LOTS
2014/07/30(水)Zepp Tokyo
2014/08/03(日)埼玉県・行田市産業文化会館
2014/08/07(木)茨城県・取手市民会館
2014/08/19(火)三重県・四日市市文化会館第1ホール
2014/08/21(木)兵庫県・和田山ジュピターホール
2014/08/22(金)滋賀県立文化産業交流会館
2014/09/05(金)愛知県・幸田町民会館 さくらホール
2014/09/07(日)福島県・棚倉町文化センター(倉美館)
2014/09/15(月)千葉県南総文化ホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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