ソロ活動5週年を迎えた椎名慶治、3年ぶりのフルアルバム『MY LIFE IS MY LIFE』

椎名慶治 | 2015.12.22

 2015年でソロ活動5週年を迎えた椎名慶治。ソロ名義の音源制作やライブ活動はもちろん、コンポーザーとしても活躍するなど、多忙な日々を送る彼が、2016年1月6日に、フルアルバムとしては3年ぶりの『MY LIFE IS MY LIFE』をリリースする。鋭い観察眼で切り取られる日常を、絶妙のポップセンスで包み込む持ち味は相変わらず。誰もが共感を覚えてしまう収録曲達は、どれも改心の出来映えだ。さっそく彼自身に、アルバムに込めた思いや今後のことなどを語っていただくとしよう。

EMTG:アルバム・タイトルの『MY LIFE IS MY LIFE』が、あまりにも椎名慶治さんらしいんですが(笑)、1stソロライブの時のMCで“俺は俺だよ!”と発した言葉とリンクするというのが面白いですね!
椎名慶治:俺、実は覚えてなくて(苦笑)。今回のアルバム資料に書かれた文章を見てビックリして、改めてその時の映像を見直したんですよ。そうしたら言ってました(笑)。“俺は俺だよ~!”って(笑)。
EMTG:その『MY LIFE IS MY LIFE』ですが、フルアルバムとしては3年ぶりだそうで。
椎名:そうなんです。ただ、“3年ぶり”って書かれると、3年間ずっとアルバムを作り続けていたみたいに聞こえるじゃないですか。でも、全然そんなことなくて、メチャメチャ音源出してますからね!
EMTG:わかります(笑)。ミニアルバムもセルフカバーも出してますもんね。とはいえ、フルアルバムと言いますと、やはり重みが違うというか……。
椎名:フルアルバムとなると重たいですよね。ミニアルバムは軽く“ちょっとちょっと聴いて!”っていう感じなんですけど、フルアルバムって、“これ出してダメだったら俺は終わるんじゃないか”みたいな……。
EMTG:終わらないと思いますけど(苦笑)。
椎名:でも、それは1stの『Phase』(=SURFACE名義)を出した時から17年間、ずっと感じてました。だから、今回も同じ気持ちです。しかも、タイトルを考えたのも早い時期だったんですよ。世の中に“アルバムを出しますよ!”って告知する時に『~(仮)』っていうの、ちょっと微妙じゃないですか。だから、アルバムの曲が2、3曲しか揃ってない時期からタイトルを決めてたんです。
EMTG:気が早い(笑)。でも、どんな曲が来てもあのタイトルなら全部ハマる気はしますよね。しかも、相変わらず共感度の高さがすごい! まるで日常を見られているかのような(笑)。
椎名:“よく人を見てるよね”って言われます(苦笑)。でも、そんなにジロジロ見ないですって! たぶん、僕自身に妄想癖があって、ちょっとした多重人格――重たいものじゃないですよ――みたいな部分があるからじゃないかな。歌詞を書く人って、少なからずそういう一面はあると思います。
EMTG:じゃあ、歌詞のほとんどは妄想?
椎名:妄想ですよ。
EMTG:ホントにサラリーマンじゃないかと思うような描写がリアルですけどね(笑)。椎名さんの場合、そういう疲れた日常を笑い飛ばすような歌とラブソングには、多くの人の共感を呼ぶ魅力があると思うんです。そのバランスって、アルバムを作る前に考えたりするんですか?
椎名:そこまで細かくは考えてないですけど、フルアルバムを作る時はスタッフから“どうしても名バラードを1曲入れて欲しい”とは言われます(苦笑)。
EMTG:それが「絵空事に」ですね。
椎名:そうです。でも、これを作る時はすごく悩みました。バラードを作ったのは前のアルバム以来なんで3年ぶりだったし。
EMTG:そうなんですか? 意外です。
椎名:あと、アルバムタイトルと同名の「MY LIFE IS MY LIFE」っていう曲もスタッフから“作って欲しい”と(笑)。きっと言われなかったら、作らなかったでしょうね、こういう曲は。
EMTG:このアルバムの中では、かなりキーになっている2曲なのに。
椎名:そうですよね。重要な曲だし、絶対に大事な2曲だったんですけど。
EMTG:実は曲を聴く前、「MY LIFE IS MY LIFE」は、しっとりした曲と思ったんです。
椎名:結果、ジャジーで濃い曲調になりましたね。曲が固まるまでは大変でした。“これがアナタなんですね?”っていう曲になるわけじゃないですか。クレジットを見ていただくとわかると思うんですが、この曲だけ4人がかりでアレンジしたんです。二転三転、四転五転して……。曲の世界観が固まっていただけに難しくて。だから、この中ではかなり異質な作品になったと思います。
EMTG:パワーのある曲ですよね。椎名さん自身の信念も出ているというか。
椎名:仕上がりにはすごく納得できたし、思い入れのある曲になりましたね。だから、PVはこの曲で作りました。
EMTG:本領発揮な部分で言えば2曲目の「人生スパイス-go for broke-」あたりでしょうか。
椎名:サラリーマンっぽいですよね(苦笑)。特に平社員のサラリーマンの気持ちは何となくわかってるんですよ。でも、自分が40代を迎えて、まわりはぼちぼち中間管理職になってくるのに、僕自身は中間管理職の人の気持ちがわからなくて(苦笑)。でも、そろそろ出世していかないとダメじゃないですか。次の作品ではちょっと階級を上げていくと思いますよ(笑)。
EMTG:あと、ラブソングのカテゴリーでは先ほど少しお話していただいた「絵空事に」以外にも、まだまだ何曲かありまして。「言いたくて言えなかった」がまた切ない内容なんですよねぇ。そして“言いたくて言えない”と“痛くて癒えない”という言葉づかいがまた……さすがだなと!
椎名:またこういう韻の踏み方しちゃったなって思いました(苦笑)。どっちも歌い方は一緒なんですよ。聴くだけだったら同じに聞こえるんですけど、歌詞を見た時に“ああっ!”っていう(笑)。
EMTG:曲もポップですしね。男性がカラオケで歌いやすそうな気がします。好きな女の子相手に(笑)。
椎名:でも、もし男の子がカラオケで「言いたくて言えなかった」を入れたら、女の子はトイレに立った方がいいかも(笑)。その男性に気がなかった場合はね(笑)。
EMTG:「ボクのアトラクション」は、逆にハッピーなラブソングですね。
椎名:これは、間もなく結婚に向かっていくんじゃないかっていうふたりの歌ですね。この曲のアレンジを担当してくださった中西亮輔さんという方は、ジャニーズ系のお仕事をよくされてまして、すごくキャッチーなアレンジをされるんですよ。僕もそういう感じにできないかなって思ってお願いしました。
EMTG:そうだったんですか! 個人的にはジャニーズ系というよりも、すごくセンスのいいポップスのイメージがあります。ジャニーズさんで言うと、SMAPの7枚目の『SMAP 007~Gold Singer~』みたいな。
椎名:あ、僕が一番好きなアルバムです!
EMTG:ポップなのに、参加ミュージシャンがオマー・ハキムとかウィル・リーで度肝抜かれましたよね。言ってみれば、そのテイストに近いオケなのかなぁと。
椎名:それは嬉しいです!
EMTG:歌詞だけでなく、サウンドも楽しめるアルバムですよね。そして! このアルバムをひっさげて2月からツアーがスタートしますが、意気込みは?
椎名:10本以上あるので、僕自身としてはかなり盛りだくさんですね。
EMTG:それと、2月19日には下北沢シェルターで男子限定があるじゃないですか。これ、すごく気になるんですけど(笑)。
椎名:やっぱりそうですよね。前にも同じ会場で男子限定をやったんですけど、今まで出せなかったウップンっていうんですかね、スゴイんですよ、男が(笑)。ここぞとばかりに大声で歌うんです(笑)。それも全曲(笑)。
EMTG:いいですね!
椎名:そうなんです。それでまたやりたくなって(笑)。男は絶対にここに遊びに来るべきですね!

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 アルバム 男性ボーカル 椎名慶治

リリース情報

[配信]lollin’ lollin’

[配信]lollin’ lollin’

発売日: 2020年02月12日

価格: ¥ 250(本体)+税

レーベル: No Big Deal Records

収録曲

01.lollin’ lollin’

ビデオコメント

リリース情報

MY LIFE IS MY LIFE

MY LIFE IS MY LIFE

2016年01月06日

High Wind

1. HIGH & HIGH
2. 人生スパイス-go for broke-(Horn Mix)
3. 言いたくて言えなかった
4. ボクのアトラクション
5. フラストレーションNo.5
6. キミノモンスター☆
7. MY LIFE IS MY LIFE
8. 絵空事に
9. ささくれ
10. ウェザーリポート
11. シャクシャク

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お知らせ

■ライブ情報

Yoshiharu Shiina Special Acoustic Live「40 -for LOVE-」
2015/12/30(水)東京グローブ座

Yoshiharu Shiina LIVE 2016「MY LIFE IS MY LIFE」
2016/02/11(木・祝)福岡・福岡DRUM SON
2016/02/12(金)岡山・岡山CRAZYMAMA 2nd Room
2016/02/14(日)大阪・梅田CLUB QUATTRO
2016/02/19(金)東京・下北沢シェルター
         ※男性限定ライブ
2016/02/20(土)埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3
2016/02/27(土)愛知・名古屋CLUB QUATTRO
2016/03/04(金)福島・郡山Hip Shot Japan
2016/03/05(土)宮城・仙台MACANA
2016/03/13(日)茨城・水戸LIGHT HOUSE
2016/03/20(日)静岡・沼津Quars
2016/03/25(金)北海道・札幌COLONY
2016/04/02(土)東京・TSUTAYA O-EAST

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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