謎に包まれていたSWANKY OCEAN ACOUSTIX、夏の始まりを感じるデビュー作完成!

SWANKY OCEAN ACOUSTIX | 2016.05.06

 blink-182やSUM41に通じる爽快なポップ・パンクを鳴らすSWANKY DANK。彼ら4人が新しく立ち上げたアコースティック・プロジェクトがSWANKY OCEAN ACOUSTIXだ。その名の通り、アコギを主軸に据え、ウクレレ、鉄琴、ストリングスなど最低限の楽器を用い、「歌」と「メロディ」の良さを最大限に押し出したデビュー作『THE OCEAN』を完成! 暑くなるこれからのシーズンにピッタリの清涼感溢れる楽曲の裏側には、彼らの真摯な思いが込められていた。KOHDY(Vo)、YUONE(G, Cho)、TACO(G, Ukulele)の3人に直撃!

EMTG:まず今年の『PUNK SPRING 2016』でSWANKY OCEAN ACOUSTIXとしてライヴをやった感触から聞かせてもらえますか?
KOHDY:SWANKY DANKもまだ出演したことがないのに・・・SWANKY OCEAN ACOUSTIXにヴァージンを捧げました(笑)。感触は良かったと思います。今年からアコースティックステージができて、そこでやれたことが大きいですね。
TACO:そこまでガチガチにもならず、気持ち良かったです。
YUONE:アコースティックでもパンクができるんだぞ!ってことを見せられたかなと。でもライヴ中はKOHDYにビール一気させられたから、あまり集中できなくて(笑)。
KOHDY:もう、『PUNK SPRING』に出れて嬉しいから、おまえ行っとけ!って。まあ、次はSWANKY DANKで出るように頑張りたいですね。
EMTG:わかりました。そして、SWANKY OCEAN ACOUSTIXのデビュー作が完成しました。そもそもアコースティックというアイデアはどこから?
KOHDY:SWANKY DANKでも基本的に曲作りはアコースティックで、メロディ先行で作るんですよ。それでSWANKY DANKではできないけど、アコースティックだったらできそうな曲ができたから。今のタイミングでやってみる?って。
YUONE:KOHDYと2人だけでアコースティックでカヴァー曲をやったこともあるから。自然とこのプロジェクトに入れたんですよ。
EMTG:TACOさんは?
TACO:バンドでもアコースティックライヴをやってたし、もっと歌を活かせる楽曲、アレンジがあるんじゃないかと。
YUONE:正直言うと、レコーディングのときにも楽器は何を入れようとか、全く見えてなくて。レコーディングしながら、あれいいんじゃない?みたいな形で試していたんですよ。鉄琴も単体より、ギターと一緒に鳴らした方がいいとか、アレンジ面でも発見はありましたね。
EMTG:そんな行き当たりばったりで進んだとは想像つかなかったです。
全員:はははは。
YUONE:ほんと行き当たりばったりで、歌とメロディしかなかったから。
TACO:録りながら、これが欲しい、あれが欲しいって感じで。いろいろ入れすぎて、一度グチャッとなったんですよ。結局、アコースティックじゃなくなって。ただのポップスじゃんって。
KOHDY:だから、一度まっさらな状態に戻して、レコーディングに挑みました。
YUONE:曲はシンプルに戻しました。そのためにはしっかりした歌とアレンジが必要ですからね。ちなみに「After」、「River」という曲は俺が10年前に作ったものなんですよ。バンドサウンドに合わないから、いつか出したいなと。
EMTG:10年前だと、SWANKY DANKをやる前ですよね?
YUONE:前身バンドの頃に作ったもので、ライヴではやっていたけど、音源にはなってなかったから。
KOHDY:当時はINCUBUSに憧れていたから、それっぽい雰囲気の曲を作ろうと。
EMTG:作品だと、『MORNING VIEW』ですか?
KOHDY:そうです! 
YUONE:その名残は今もあって、ポップパンクをやってるけど、そこにエモさが入るのはINCUBUS、HOOBASTANKの影響が大きくて。
KOHDY:知らない間にSWANKY DANKの話になってる。
全員:はははは。
YUONE:壮大なロックテイストをやっていたときの曲ですね。SWANKY DANKではできないけど、アコースティックならやれるんじゃないって。
EMTG:歌もの、アコースティックで影響を受けた音楽は?
KOHDY:最初はWANDSを聴いて、それから洋楽のLINKIN PARK、INCUBUS、SUM41を聴いて・・・特化してこのシーンだけを聴くというのはなく、いい音楽は聴きまくってました。
EMTG:そこはSWANKY DANKと共通していると。
YUONE:そうですね。同じ人間がやってますからね(笑)。
KOHDY:ただ、夏っぽい曲とは意識を変えたかもしれない。夏というコンセプトがすでにありましたからね。
YUONE:みんなでキャンプしたり、オーシャンビューを眺めながらやったら、こうなるよって。
EMTG:MV「Silver lining」はまさにそういう内容ですね。そのイメージはどこから出てきたんですか?
YUONE:SWANKY DANKで合宿に行くとみんなで結構飲むんですよ。で、適当にアコギを弾いて、Jポップの歌本とか見ながら、歌うんですよ。この曲を海辺でやったら気持ちいいだろうなって。
EMTG:どんな曲を歌うんですか?
YUONE:長渕剛、スピッツとかですね。
KOHDY:SWANKY DANKの曲もやりますからね(笑)。
YUONE:メンバーみんな歌うのが好きなんですよ。人の音楽を聴くときも、まず歌を聴きますからね。今回も歌が一番届けばいいなと。
EMTG:今作の曲作りは夏をイメージして?
KOHDY:夏が始まりそうなイメージですね。
EMTG:自分たちが思う夏のイメージって?
KOHDY:焚き火、海、シャンパン、女・・・そんな感じですかね。
EMTG:歌詞や曲調はビーチで酔っぱらって、脳天気なパーティーみたいな空気は希薄ですよね?
KOHDY:SWANKY DANKでも基本前向きな歌詞が多いし、今回も前向きな気持ちで書いているんですよ。確かにパーティーという感じはないかも。もう少しマジメというか、アコースティックは歌詞が耳に入ってくるし、チャラけるのは良くないなと。
YUONE:ただ騒ぐだけじゃなく、曲を聴いたときに爽やかな気持ちになってほしくて。そこはSWANKY DANKと分けて考えたから、パーティーっぽさはないかもしれない。
EMTG:焚き火の周りでどんちゃん騒ぎというより、焚き火を見つめながら、自分の心と対話しているような曲調だなと。
YUONE:日本語の歌詞が多いので、そこが大きいですね。伝えたいという気持ちが強くなったのかなと。
KOHDY:SWANKY DANKの歌詞は基本的にYUICHIが書いてるんですけど、今回は俺も「Silver lining」、「Breeze」で歌詞を書いたんですよ。その2曲とも前だけを見て進んでほしいという内容で、昔も今も伝えたいことは変わらないんだなと。
YUONE:SWANKY DANKの最初のアルバムは歌詞を2人で書いてるんですよ。だから、SWANKY DANKの原点みたいな歌詞を久々に見ました(笑)。
EMTG:KOHDYさんはなぜ今回歌詞を書こうと?
KOHDY:自分の心から出てくる言葉を歌わないと、ウソになるというか。感情が入らないんじゃないかと思って、それで復活しました。
EMTG:TACOさんは2人の歌詞、歌声についてどう思います?
TACO:アコースティックにしたことで声がクリアに聴こえるし、リズム感もすごくいいなと。KOHDYの声は艶っぽいから、レコーディングしながら感動しました。
YUONE:息づかいまで聴こえてくるから、それはSWANKY DANKでも活かせるんじゃないかと。
EMTG:今作を通して、やはりメロディが圧倒的に美しいですね。クラシック、教会音楽に通じる深淵なムードも感じました。
KOHDY:R&Bとか、ブラックミュージックもそうだけど、クリスマス系の音楽も大好きですね。
YUONE:教会音楽で言うと、クリスマスのミサで歌うような曲は好きですね。あと、映画『ホーム・アローン』が好きで、あれにもそういう音楽がたくさん出てくるから。そこが出てるのかもしれないですね。
EMTG:なるほど。最後に今作は聴き手にどんな風に感じてほしいと思ってます?
KOHDY:通勤途中に聴いたり、生活の一部になるような音楽になってくれたらなと。何気ないときに聴いてほしくて。
YUONE:それはすごく思いますね。カーテン開けながら、掃除しているときに流れている曲みたいな。いつまでも思い出に残るような曲になってほしい。
TACO:アレンジ面では明るさをイメージしたから、聴いて幸せな気持ちになってくれたら嬉しいですね。

【取材・文:荒金良介】

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ビデオコメント

リリース情報

THE OCEAN

THE OCEAN

2016年05月04日

Three Star Records

1. Silver lining
2. Breeze
3. Mamorihoshi
4. After
5. River
6. 水平線

お知らせ

■ライブ情報

SWANKY OCEAN ACOUSTIX 『THE OCEAN』Release party
2016/05/27(金)渋谷TSUTAYA O-nest

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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