四国・愛媛発のメロディックパンクバンドLONGMAN、勝負作となる2nd Full Album 『SO YOUNG』をリリース!

LONGMAN | 2016.10.31

 ボーカル&ベースのSAWA YORIKI、ギター&ボーカルのHIROYA HIRAI、ドラム&コーラスのYUKI HORIKAWAからなるLONGMAN(ロングマン)。四国・愛媛発のメロディックパンクバンドだ。
疾走感や爽快感、開放感溢れるエッジの効いたポップパンクなサウンドの上、声質の違う男女ツインボーカルがバリエーション豊かに広がる音楽性も特徴的な彼らが、この度2ndフルアルバム『SO YOUNG』を発表した。
より日本語詞の比重やシンガロング率、そして溢れんばかりの笑顔が広がりそうなフロアの光景が浮かんでくる楽曲が詰まった今作は、これまで以上に様々な要素を取り込み、音作りにこだわりながらも、いい意味でサクッと気軽に聴ける作品内容も印象的だ。
これまで以上に幅広い層に受け入れられるポテンシャルを多分に有した今作についてを中心に、見るからに仲良しそうな3人にインタビュー。終始笑いが絶えない会話の中、作品やバンドについてのキチンとしたアイデンティティを含め、数々の頼もしい話を訊くことが出来た。

EMTG:男女混合の3ピースバンドは他にも多くありますが、その中でも女性がボーカル&ベースというスタイルは、あまり類を見ないような…。
YORIKI:確かにあまり他にはない形態かも…。と言う私も、実はこのLONGMANに入ってからなんですよ、ベースを始めたのは。
HIRAI:強引にやらせちゃいました(笑)。以前はお互い違ったバンドをやっていたんですけど、次は、<男女ツインボーカルの3ピースバンドを組みたい!>と思っていたもので。SAWA(YORIKI)ちゃんのその歌声に惚れて、「掛け持ちでもいいんで、一緒にバンドやりません?」って誘ったんです。
EMTG:ちなみにYORIKIさんは以前のバンドでのパートは?
YORIKI:ギター&ボーカルでした。なので、ベースにコンバートした当初は、むっちゃ大変で (笑)。最初2回断りましたから。最終的には押しに負けちゃって(笑)。
HIRAI:僕、基本、リズム音痴なんで、リズム隊は厳しいだろうと(笑)。で、ベースもSAWAちゃんにお願いしました。いかんせんスキップすら上手く出来ませんからね、僕。
EMTG:それにしてもベース初心者にいきなり歌も兼用でやらせるのは...。
HIRAI:3ピースにこだわっていたところもあったんです。3ピースってバンドの最少人数じゃないですか。出せる音数にも制限があるんで、その中で最大限のことをやらなくちゃいけない。そのシャープさにも憧れてましたね。あと、立ち位置的に3人平等なところも。ドラムも(フロアから)見えやすいじゃないですか。
HORIKAWA:ずっと一緒にやってきたけど、そのドラムが見えやすいって話は初めて聞いたなぁ(笑)。
EMTG:では、HORIKAWAさんは、この中では一番最後に加入を?
HORIKAWA:ですね。最初はサポートで入りました。で、1年間叩いて正式メンバーに。元々僕、X JAPAN等のメタル系が好きだったんです。逆にメロコアとかをほとんど知らなくて。デモテープをもらった時に、音楽性はさておき、メッチャメロディが良くて。”このバンドに入ったらおもろいことが出来るかも...”と。なので、このバンドに入ってからなんです、色々とメロコアのバンドを聴き出したのは。
EMTG:当初はどんな音楽性を目指していたんですか?
HIRAI:他にはない男女ツインボーカルスタイルですね。あとは割と同じ形態でもストイックなスタイルのバンドが多い中、僕らは逆に楽しく明るくやっていこうと。
EMTG:LONGMANの歌の特徴として、英語詞と日本語詞の有機的な融合もありますが。
HIRAI:最初から英語詞と日本語詞の混合的なスタイルでしたね。いいとこ取り出来るじゃないですか、これだと。メロディによっては、日本語だとダサく聴こえちゃうところも回避できるし。日本語詞だとわりとクサく響いたり、照れたり赤面しちゃうメッセージでも、英語だと割とさらっとメロディに乗せて歌えたりしますからね。それもあって、英語の方が比較的ストレートな表現かもしれないです。
EMTG:何か歌詞に統一して込めてられている思い等があったりは?
HIRAI:作詞作曲は全て僕が担当しているんですが、元気な人はより元気になってもらい、そうじゃない人でも、その人に寄り添えるような歌でありたいなと。で、前作のアルバムは、英語詞に逃げすぎたところもあったんで、今回はけっこう日本語詞も比重を高めにしたんです。
EMTG:分かります。私も一聴して日本語詞の比率のアップを感じました。ところで今作の目指していたところは?
HIRAI:僕らもこれで3作目なので、ここが勝負になる、そんな気概を持って、渾身の一枚を目指しました。それこそ、”これが遺作になってもかまわない!!”ぐらいの作品を作ってやろうと。
YORIKI:「このアルバムでガーンとブレイクしよう!」的な話は、作る前からも色々としてたよね。
HORIKAWA:その理想通りのアルバムが出来ましたね。全体的にも単調に感じる作品にはしたくなくて。サクッと聴けるんだけど、これまでにはないぐらい、今作では色々なところで色々なことをやってますから。よく「3枚目までが勝負!!」なんて言うじゃないですか。そういった意味で今作は、思いっきり自分たちの勝負作でもあります。  
EMTG:分かります。今まで以上に広がりとポテンシャルを擁した作風ですもんね。
HIRAI:ありがとうございます。”広い人が分かりやすいように”は、けっこう意識した部分で。自分たちらしさを表しつつ、初めて接した方にも分かりやすい、そんな作品を目指しました。
HORIKAWA:それもありつつ、これまで以上にフレキシブルになったところもあるんじゃないかな。今回も、”どうせレコーディングで変化していくだろう”と、構成だけ覚えて、あとはスタジオで臨機応変に叩きましたから。いわゆるノープランってやつで(笑)。おかげさまで、いい意味で楽曲に合わせたり、寄り添えるドラムが叩けたかなと。まっ、自分で最初にイメージしていたものから、ガラッと変わったドラムパターンも多かったけど。全ては結果オーライです(笑)。
YORIKI:私の場合も実際のライヴでは弾きながら歌わなくちゃならないので、そこも考えながらアレンジしていきました。一度理想のアレンジで歌ってみて、実際のライヴでは再現が無理そうと思ったら、演奏側を微調整していく感じで。より歌を中心にアレンジをしていきました。
HORIKAWA:そうそう。歌を邪魔しない演奏を今回はより気をつけましたね。
HIRAI:凄いものを作りたい反面、ライヴで全然再現できない作品も嫌だったんで、その辺りのさじ加減は苦労したかな。とは言え、今回は今まで以上にギターも重ねて、より作品ならではさも出してますけど。その辺りは、CDはCDの良さを、ライヴではライヴならではの良さを双方で出せばいいかなって。
EMTG:あとは、音へのこだわりが更に増した印象を受けました。
HIRAI:そこに気づいてもらえて嬉しいです。音にはむっちゃこだわりましたから。と言うのも、前作は完全にエンジニアさんにお任せで作ったんです。自分たちも理想の音というものが、まだ見えてなかったし、あっても具体的に、それらを言葉で伝えられませんでしたからね。だけど今作は、あれから色々と分かったり、見えたりしてきたぶん、割と口を出させてもらいました(笑)。
EMTG:今比べて聴き返すと、前作が非常に幼く聴こえました。
YORIKI:私たちも同じ印象を持ちました。
HIRAI:特に今回は男女ボーカルのユニゾンの比率や割合にこだわりましたからね。そのちょっとの差で全然曲の印象や雰囲気も変わったりしたし。その絶妙具合には特にこだわったし、そこが一番大きい差かも。なんか自分たちの武器や可能性に改めて気づかされた感じでした。
EMTG:そんな中、個人的には「Slowly」の転調が耳を惹きました。
HIRAI:メロコアではあまりやらないパターンですからね、サビだけの転調は。いわゆるJ-POP的というか。今作では、そういった90年代のJ-POP的なアレンジも他で取り入れたところもあります。
EMTG:最後に。今後のLONGMANの野望を聞かせて下さい。
HIRAI:これはもう結成当初から言っていることなんですが、ずっと長くこのバンドを続けていきたいですね。その為には人気も保ち続けなくちゃいけないし、いいライヴをし続けて、お客さんを惹き込み続けなくちゃならないなと。バンド自体のクオリティも日々上げて行きますから。
YORIKI:夢は地元愛媛の武道館でのワンマン凱旋公演ですね。5000人規模なんですが、愛媛という土地柄、結構著名なアーティストさんでも動員に苦戦する会場で。そこで満員の中、是非プレイしたいです。
HORIKAWA:目指すは好きな音楽でごはんを食べていくことで。大変でしょうが、この3人なら絶対に達成できると思うんです。
HIRAI:で、その先鞭付けにも今作はピッタリかなと。これまで以上に幅の広い人が愉しめるし、自分たちの成長ぶりも感じてもらえるでしょうからね。是非この作品を聴いて、今後の自分たちの活躍を楽しみにしてもらいたいです。

【取材・文:池田スカオ和宏】

tag一覧 アルバム 女性ボーカル 男性ボーカル LONGMAN

リリース情報

SO YOUNG

SO YOUNG

2016年11月02日

VION

1.Opening
2.Will
3.Back Home
4.Realize
5.Never end
6.Slowly
7.Someday
8.Take a look at myself
9.BEER !
10.Beautiful World

お知らせ

■コメント動画


■ライブ情報

新居浜高専国領祭
2016/11/6(日) 新居浜高専第一体育館内ステージ

2Man Shows Tour 2016
2016/11/10(木) 神戸VARIT.

GOLD MUSIC PARK -vanvanV4
2016/11/12(土) 金沢EIGHT HALL&MANIER

2016/12/3(土) 高松DIME
2016/12/9(金) 下北沢CLUB 251
2017/1/17(火) 愛媛W studio RED

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る