DOBERMAN INFINITY、待望の2ndアルバム『TERMINAL』リリースインタビュー

DOBERMAN INFINITY | 2016.11.15

 昨年の12月にリリースされた1stフルアルバム『THE LINE』から約1年、待望の2ndアルバム『TERMINAL』がリリースされる。1つのドラマ、1つの人生を感じさせる今作では、“All Round HIP HOP”というオリジナルなジャンルの形成を目指したという彼ら。
 多くの人が、様々な感情を抱き、交差することで起こる出来事や心情をテーマに、この5人でしか生み出すことのできないジャンルで、自分たちにとっての“TERMINAL”を描いた、DOBERMAN INFINITYの『TERMINAL』。
 彼らは12曲で綴られた物語を、どのように描き、どのように組み立てていったのだろう―――?

EMTG:今作『TERMINAL』を作るにあたって、最初に掲げられたテーマはあったんですか?
P-CHO:僕たちは昔から、ジャンルにとらわれることなく幅広く音楽を作ってきたんですが、今回は、自分たちの発信する音楽を“All Round HIP HOP”と名付けようということになりました。僕たちDOBERMAN INFINITYが、もしも“TERMINAL”だとしたら、いろんな国が、人種が集まる1つの“TERMINAL”を描いていけたらなと。SWAYが早い段階で“TERMINAL”というものを提示してくれたんですよ。アルバムにイントロとアウトロを付けるイメージで、「Departure」をイントロにして、アウトロが「Arrival -before 5min-」になれば、より面白い構成になるんじゃないかって。そこからみんなでディスカッションして。「GATES」と「Departure」と「Arrival -before 5min-」というのは、最初から構想にありましたね。
KUBO-C:攻め方が広いなかで、もうちょっと的を絞るというか、追求するというか。より説得力を持たせる感じにしたかったこともあり、“All Round HIP HOP”と名付けたんです。 “今、自分たちがいいなと思っていること”が、それ、という感じなんですよね。
EMTG:インダストリアルなロック要素を含んだ「Departure」もあれば、トロピカルハウス的なノリの「GA GA SUMMER」もあるなかで、「Sorry」「Finally I…」「いつか」の流れでは、歌ものっぽい魅せ方の楽曲が続いていて、歌い方にすごく変化がありますよね。
KAZUKI:どんな歌い方をしても“KAZUKIという声”は変えられないので、意識して歌い方を変えて歌いましたね。いろんな技を出せたというか。いろんな曲調があったからこそできたチャレンジでもあったと思います。
P-CHO:「Finally I…」は、このアルバムの物語を集約してると思いますね。歌詞の世界観もラップチーム4人が、それぞれストーリーを持ち寄って、KAZUKIが歌として伝えたいテーマ性を歌うという、DOBERMAN INFINITYならではの形で届けられていると思います。制作にいちばん時間がかかったんです。作詞もトラックも、細かいところから何度もやり直して調整したので。アルバムの中で、最も重要なメッセージになったと思いますね。
EMTG:「いつか」はDOBERMAN INFINITYがやりそうにない魅せ方だなと。
P-CHO:「いつか」こそが“All Round HIP HOP”なのかなと思いますね。「Sorry」で、KAZUKIがしっかりとR&Bの影響を受けたルーツからのアウトプットを見せて、DOBERMAN INFINITYのKAZUKIとしての歌で表現してると思いますし、「Finally I…」のサウンド面では、僕たちのルーツとなっているR&BやHIP HOPの二面性が1曲の中で表現されていたりするんですけど、「いつか」は、たしかに僕らがやらなさそうな楽曲ですよね。でも、だからこそ、この曲を僕らがやる意味を感じさせられたかなと。この3曲は、自分たちのルーツから自分たちの未来に向かっていると思うんです。
EMTG:そうですね。その流れの前に置かれている「BOW WOW WOW」がまた、歌にもラップにも圧を感じて。すごい対比ですよね。
GS:たしかに。それで圧を感じたのかもしれないですね。また特に「BOW WOW WOW」はHIP HOP感満載ですから(笑)。
KUBO-C:今までも、韻のところや、ポイントポイントでは声をダブルにしてたんですけど、この曲、DOBERMAN INFINITY初レベルでラップをフルで2本にしているので、鳴りが重厚だったんだと思いますね。
EMTG:歌い方も特徴的でしたね。ルーズな感じというか。オールドなスタイルというか。
SWAY:ピタッと合せたラップじゃなくて、本当のHIP HOP的な感覚のラップですね。でも、言ってもらったように、1曲1曲本当に個性的な曲だったりするんですよね。今こそオールドスクールなことを取り入れていくというのも、新しい感覚になるというか。まさに、“All Round HIP HOP”だと思います。
EMTG:初回限定盤には初ワンマンツアーのファイナル映像と5曲のMVが収録された、2枚のDVDも付くんですよね。
KUBO-C:はい。ライブ映像はその瞬間が蘇りますね。来れなかった方には、ぜひ、あの瞬間を観てもらえたらなと、心から思います。5曲のうち2曲は公開されてないMV(「to YOU -Short movie-」・「Do or Die -D.I ver.-」)なので、それも楽しんでもらえたらと。
SWAY:そのうちの1本は、品川庄司の品川(祐)さんに監督していただきまして、中川家のおふたりにも出演していただきました。僕が、“野替愁平”として出演させていただいているショートムービーになっています。こういうルックスなので、今まで恋人役がいる役がこなかったのですが、このムービーでは初めて彼女役もいるので、ドキドキしながら演じることができました(笑)。
KAZUKI:2017年の2月11日からは、このアルバムを引っ提げてのツアーも始まりますので、ぜひ遊びに来ていただけたらと思います。

【取材・文:武市尚子】

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リリース情報

TERMINAL[初回盤]

TERMINAL[初回盤]

2016年11月16日

TOY’S FACTORY

1. GATES
2. Departure
3. PARTY IN THE AIR
4. GA GA SUMMER
5. Treasure
6. YOU GO I GO WE GO
7. BOW WOW WOW
8. Sorry
9. Finally I...
10. いつか  ※ゼビオグループCMソング
11. D.Island feat. m-flo
12. Arrival -before 5min-

(「LIVE TOUR 2016 ”THE LINE” -TO THE NEXT- 幕張メッセFINAL公演 LIVE DVD 全23曲収録」+MV集 全5曲収録)
スペシャルデジパック仕様

お知らせ

■コメント動画


■ライブ情報

DOBERMAN INFINITY LIVE TOUR 2017 “TERMINAL”
2017/02/11(土) 富士市文化会館ロゼシアター
2017/02/17(金) よこすか芸術劇場
2017/02/28(火) 大阪国際会議場グランキューブ大阪 メインホール
2017/03/04(土) 愛知県芸術劇場 大ホール
2017/03/07(火) 大宮ソニックシティ 大ホール
2017/03/16(木) オリンパスホール八王子
2017/03/20(月・祝) 仙台サンプラザホール
2017/03/24(金) ニトリ文化ホール
2017/03/31(金) 倉敷市民会館
2017/04/02(日) なら100年会館 大ホール
2017/04/06(木) 福岡サンパレス

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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