ミオヤマザキ集中連載第３回AL『choice』から「斉藤さん」、対談ワードはイケナイ恋!ほか3曲を徹底解析！

ミオヤマザキ | 2017.10.24

ふくりゅう（音楽コンシェルジュ）vs編集U子（EMTG）でミオヤマザキ最新アルバム「choice」を徹底解析。3週連続のスペシャル企画、第3回！今回で最終回となります。
ミオヤマザキを愛してやまない編集U子の体験談とふくりゅう氏でLINE対談し、歌詞を解体します。内容はすべて独断と偏見ですのでご容赦ください。

さらに…ミオヤマザキ本人の独占セルフライナーノーツも掲載！！
発売前に先行で公開されている歌詞と一緒に見ながら、ぜひお楽しみください！！

【プロフィール】

	■ふくりゅう（音楽コンシェルジュ）： Yahoo!ニュース、J-WAVE、Spotifyなどで書いたり喋ったり選曲したり呑んでます。保健体育科、フェンシング部出身のミオラー。キリン一番搾りを愛するビール党。
	■編集U子（EMTG MUSIC） EMTG MUSIC 編集、企画。バツイチ 33 歳、元バンドマンの嫁。ライブハウスかフェスでほぼ毎日お酒を飲んでいる人です。好きなお酒はカティーサーク。

Track.10【斉藤さん】
対談キーワード：イケナイ恋

編集U子

“ひどい男”ほどモテるという間違った方程式を、早く正さないといけないですね。

ふくりゅう

まぁ、でもその“ひどさ”が魅力になっちゃうワケでしょ？　中毒性の高い“飴と鞭”的な。

編集U子

歌詞の1番で「嫌いなれたら楽なのに」、最後の方で「これでめっちゃ幸せだもん」がせつないですよね。わかるなぁ……。

ふくりゅう

U子さんはそっち側か……。それにしても畳み掛けていく歌詞の魅力、ミオヤマザキらしさだよね。ていうか、タイトルなんで「斉藤さん」なんだろう？　謎。

編集U子

トレンディエンジェルとは関係なさそうですよね？　謎ですね。

【ゆかったーのライナーノーツ】
いつもミオヤマザキの応援、ありがとうございます！
ミオヤマザキのスタッフをしております、ゆかったーです。

ここでぶっちゃけますと、私、苗字斉藤っていうんです。
ミオさんに「ゆかったーの歌できたよ」って突然言われて。

なんか「出会えてよかったー」的な曲だと思ったんです、正直。
で、ホントここだけの話、嬉しくて泣きそうになって。。。

…

……

歌詞を見て、ビックリ、唖然です。

なんていうか、外から私を見たらこういう風に見えてるんですかね？
この世で初めての私の歌ができて嬉しい反面、とても複雑です。

ミオヤマザキ STAFF ゆかったー

歌詞はこちら

Track.11【アーティスト】
対談キーワード：共依存

編集U子

「私にはあなたが必要なんだよ」というワードに、ぎゅっと気持ちが詰め込まれていますね。

ふくりゅう

この曲すごいなぁ。過去曲「山崎美央」、「バンドマン」に続いて、アーティストとオーディエンスの関係性に踏み込んでるね。

編集U子

私はミオヤマザキさんを尊敬しているのでどんなことも受け入れる体制が整っているけど、聴く人によって「アーティスト像」は違うから、作品が思い通りに伝わらないことも多々あることかと思います。

ふくりゅう

歌詞にもあるけど「真っ暗闇のライト無しの迷路を抜けた人だけが売れる」って真言だねぇ。アルバム『choice』は、ほんと名盤だと思うのでさらに広がってほしいね。

【ミオヤマザキのセルフライナーノーツ】
友達にはなりたくないし彼氏なんて論外だし、なのに恋人より長時間一緒にいて、嫌いじゃないけど好きではない。

総理大臣、大統領はマヂ凄い。
何が本当で何が嘘だか、何を信じて生きてるのか。
私はこの位置でマヂで精一杯。

だって人間です、ほら皆同じ人間です。

何の為？誰の為？
こうして歌うことになんかの意味はあるの？

きっと、みんな誰かの為にしか生きれないのかもしれない。

歌詞はこちら

Track.12【最愛】
対談キーワード：愛の矛盾

編集U子

愛することと、憎むことって、一つの感情の集合体の中に生息していると思います。だから愛が足りなくなると、心のバランスが崩れて相手を憎んでしまう。

ふくりゅう

ちょっとしたことでボタンのかけ違いが生まれることもあるよね。MVで“好きだから死んでください”という境地まで描いていてすごい曲だなと。純愛であり最愛。

編集U子

歪んだ愛情表現と思いきや、それぐらいの覚悟がないと、本当の幸せは手にできないのかもしれません。

ふくりゅう

ギターロックとしても王道で、ポピュラリティを持ち合わせてますよね。
RADWIMPS「前前前世」に続く、究極のラブソングだと思うなぁ。

【ミオヤマザキのセルフライナーノーツ】
リード曲です。

以上。

歌詞はこちら

Track.13【愛されたいよ。】
対談キーワード：愛の脆さ

編集U子

愛の不確実性についてです。結局いまは愛していても、心変わりをしてしまう恐怖心ってありますね。本当のことを伝えて、関係が崩れてしまうのが怖い。

ふくりゅう

ミオヤマザキが歌い続けている作品のテーマでもあるよね。

編集U子

尊い曲です（涙）。

ふくりゅう

もうイントロのピアノから泣ける。究極のバラードだね。いやぁすごいアルバムになったな。

【ミオヤマザキのセルフライナーノーツ】
今回のアルバムの最後の曲に満場一致で決まった曲です。
なんか特に難しく考えて悩んで書いたイメージではなくって気がついたらノートに書き記してた言葉だった。っていうか。
サウンドプロデューサーのnishi-kenさんともtakaとも曲のイメージを相談しながら、"全てを包み込みたい”みたいな印象をずっと持ってました。
大きいスピーカーでホールで聴いているかのように聴いてもいいし、イヤフォンで耳の近くで小さく聴いてもいい。

聴きながら、刺激的なこのアルバム振り返って、
この曲が終わった後に、心に“何か”が芽生えたらいいなって。

歌詞はこちら

総論

ふくりゅう：
はい、というわけで3回にわたってミオヤマザキ、最高傑作アルバム『choice』の歌詞の魅力について編集部のU子さんとLINE対談してまいりました。心の奥底に潜む感情を浮き彫りにしていく言葉＝歌詞の魅力。言葉とサウンドが溶け合い、心に染み渡っていく開かれた音楽のチカラ。改めて、ミオヤマザキのすごさを思い知らされたトークとなりました。ちなみに、ミオヤマザキに引っ張られ今回のトーク内容はかなり赤裸々な内容となりましたが、EMTG編集部U子さんは実はおっとりとしたキュートな子なのであります。怒られないように、ちょっとだけフォローしておこう（笑）。

編集U子：
ふくりゅうさんとのLINE対談、楽しんでいただけたでしょうか。曲を自分の体験談に重ね、解析することで、私も自分を解放することが出来ました（笑）。ミオヤマザキの楽曲は人によって感じ方は様々だと思いますが、全年齢的にも女性が共感できる部分は多々あるのではないでしょうか。人間の大きなテーマである「愛」の究極のカタチがチョイスされたこのアルバムがたくさんの人に届き、幸せになる人が増えてくれたら私も嬉しいです。広い心で最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

▼第1回（Track.1～Track5まで）の解体新書はこちら！
▼第2回（Track.6～Track9まで）の解体新書はこちら！

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