世界は愛に満ちている! 様々な視点による「愛」溢れる2ndアルバムを愛情たっぷりにモン吉が語る!

モン吉 | 2017.12.08

 モン吉から「愛」溢れるニューアルバム、その名も『モン吉2』が届けられた。前作での作品全体に漂っていたマイペース感や安堵感、聴いていての心地良さはそのままに、聴く者の多くに気持ちを同化させてくれる楽曲の増加も特徴的な今作。歌内容での統一感を感じるものの、サウンド的には更にバラエティに富んでいるのも興味深い。
友人愛、地元愛、伴侶への愛、子供への愛等々、内容や状況は様々なれど、各最新鋭のバックトラックに乗り現われるその歌世界は、曲毎それぞれに聴く者の「愛しい人」を思い浮かばせてくれるものばかり。聴いていて、それらを愛でたくなったり、逢いたくなったりさせてくれる。
そんな新作と共にモン吉が、1年4か月ぶりにこのEMTG MUSICに登場! 前作発表以降から現在まで、そして今作についてを愛情たっぷりに語ってくれた。

EMTG:前作から1年4か月ぶりの新作リリースですが、その間もライブの方はけっこうコンスタントに行ってましたね。
モン吉:そうなんです。おかげさまでけっこう楽しくやらせてもらってます。
EMTG:私もソロツアーでのライブを拝見させてもらいましたが、非常に楽しそうに進めているのが印象的でした。
モン吉:ですね。とは言え、もちろん最初は手さぐりでしたよ。やっていくうちに、“出来るんだな…”というのが分かってきて。そこからは、がぜん楽しくなりましたね。
EMTG:お客さんとのコミュニケーションはいかがですか?
モン吉:ファンモン時代はおしゃべりが得意な方がメンバーにいたので(笑)、彼に任せっぱなしでしたからね。でも、今はソロなんで誰も代わりに喋ってくれる人も居なく(笑)。昔と変わらず、出たとこ勝負で毎度ノンプランで挑んでます。
EMTG:私が拝見した際には、各曲に入る前に「次はこういった曲だよ」とか「次の曲は、このような気持ちから生まれた曲なんだ」等、各曲の説明から入っており、より楽曲に感情移入して楽しめました。
モン吉:あの時は最初のライブの方だったこともあり、ポンポン進んじゃうよりは、それらを先に伝えると、また聴こえ方も違うかなと思って、やってましたね。今ではもっと臨機応変になれて。逆に予定ではMCを入れるところも、その場その場の空気感や雰囲気を見ながらカットしたり、違うところに挟んだりして、自分のタイミングで肩肘張らずにしゃべらせてもらってます。
EMTG:ファンモン時代に3人で立っていたのと、ソロになり1人だけでステージに立つのとではやはり違いますか?
モン吉:これはファンモンの頃から変わっていないんですが、相変わらず、お客さんに助けられてるなとは感じます。特に一人になってからは、それを強く感じるんです。自分はぐいぐいライブを引っ張っていくタイプではなく、みんなで盛り上がって一緒に楽しんでいくタイプですからね。選曲もワンマン等の自分のお客さんが中心の時は、自分の作品からの曲を中心に歌いますが、フェスやイベント等、初見の人も多そうな場合は、あえてみなさんが知ってそうな曲。いわゆるファンモンの曲も交えた選曲で臨んでます。
EMTG:その辺りを詳しく。
モン吉:自分がお客さんで観に行った時に、“何だよ、あの曲、今日やらねえじゃねえかよ…”って気持ちになることもあったんで、逆にお客さんが聴きたいであろう曲という目線で、各お客さんの層に応じ、臨機応変に選曲しています。なのでどこもそうですが、自分が歌いたい曲というよりは、自分がお客さんとして観た時のことを考えて各ライブの選曲をしてるんです。
EMTG:ちなみにファンモンの曲も1人で歌われていましたが、3人の曲を1人で歌ってみていかがでした?
モン吉:思ったよりファンちゃん(ファンキー加藤)のリリックが自分の中で覚えていなかったことに歌い始めの頃、気づきました(笑)。途中からは歌い慣れて、今ではすっかり違和感や苦労もなく歌えてます。周りからも「そんなにかけ離れていない」との感想が多いんで、一応、安心してはいますが…。
EMTG:そんなライブを経ての今回の『モン吉2』だったこともあり、てっきりもっと一体感や一緒感、ライブで盛り上がる曲が中心だろうとの予想でしたが、相変わらずいい意味でのマイペースさ溢れる作風でしたね。
モン吉:ライブのことは全く意識しませんでしたね。作っている最中に、「あれっ、これ、ほとんどがラブソングじゃね?」って気づいてからは、「だったら全編ラブソングで行こう!!」と。そこを中心に考えていきました。色々な意味で愛が詰まっているアルバムにしたいな…って。
EMTG:確かに色々なタイプの愛を感じさせる曲ばかりです。
モン吉:ファンモン時代は、「ここでこういった内容の歌が出たから、次は違うことをテーマにしよう」とか、バランスを取っていた部分もありましたからね。コンセプトがないのがコンセプトなグループだったので。今回は作っていて色々な形の愛が浮かんできたので、曲調的にはコンセプトは決めないけど、内容的には愛のことをいっぱい歌ってみたんです。
EMTG:ファンに対して、地元に対して、親友に対して、愛しい人に対して、奥さんやお子さんに向けて等々、様々な愛が描かれているのも今作の大きな特徴ですもんね?
モン吉:同じ愛にしても、ファンモン時代はあえて身近な愛を題材にしたものが多かったので。対して今回は地球規模や大義としての愛もあったり。ホント色々なタイプの愛があるんだと、自分でも改めて気づきました。
EMTG:私の場合、1曲1曲、けっこう特定の人が思い浮かんできたんですが、モン吉さん自身はいかがでした?
モン吉:まさに1曲1曲、あの人に捧ぐ、あれについてとか、特定のものや人を思い浮かべながら書いてました。嘘じゃないリアルなものの方が伝わるだろうというのと、今まで自分のことを好きでいてくれた方々も自分と同じように歳をとって、結婚をしたり子供が出来たりとか、そういったものの方が求められているんじゃないか?というところ、そして、これから僕を知ったり、聴いてくれる人にも共通して実感してもらえる歌がいいだろうと。うんうん、分かる、分かる。私にもそういったことがある、みたいな。その辺りを目指して各曲作っていきました。
EMTG:逆にコンセプトがあるが故、そこに縛られ、歌の内容も限定されてしまうとの懸念はありませんでしたか?
モン吉:それは全く無かったですね。逆に縛りがあった分、見方や視点を変えることでの結びつきや発見もあったので。こんな愛もあるんだ?これも突き詰めると愛だな、とか。だけど今だから書けたし、歌えた曲もありますよ。
EMTG:それは?
モン吉:「Dear Mama」や「茜空」なんて以前は書けなかったでしょうから。昔とはまた違った目線や見えたもの気づいたことがあって、それを歌にすることが出来ましたからね。
EMTG:反面、サウンドは色々なタイプがあって、かなりバラエティに富んでますね。
モン吉:逆にオケ(バックトラック)に関しては、全く縛りなく自由にやらせてもらいました。今回は色々と新しいアレンジャーさんとの出会いもあったんです。それらの方は同世代も多くて。通ってきたものや、その時々で興味を持っていたものが近い方も多かったんです。その分、フィーリングや共通言語もあって、意思の疎通が非常にスピーディーでした。おかげさまで今まで以上に各人トラックは思ったものを具現化して作り上げて下さって。なので実際の制作は早かったですよ。
EMTG:今回はゲストにも興味が涌きます。KICK THE CAN CREWのLITTLEさんに、かりゆし58の前川真悟さんが参加していますね。
モン吉:「愛の花 feat.前川真悟(かりゆし58)」の真悟君はYANAGIMANさんからの紹介でした。「レゲエで行こう!!」というのは即決まりましたね。「琉球の温かい地方の音楽性やメロディと、同じく温かい地方のレゲエを合わせて琉球レゲエにしてみよう!!」って。で、レゲエのコンセプトといったらラブ&ピースや今の平和願うといった類ですから。お互い歌詞をすり合わせたら、ほぼ伝えたいことは一緒だったので、嬉しかったですね。
EMTG:LITTLEさんとは「八王子~地元愛の賛歌~ feat.LITTLE(KICK THE CAN CREW)」を歌ってますが、こちらの方は?
モン吉:もう、地元の大先輩です。知人の紹介で1~2年ぐらい前に一緒にお酒を呑んだことがあって。しかも八王子で(笑)。その時に「一緒に曲をやりたいね」といった話になったんです。で、今回実現したと。直接連絡させてもらったんですが、快諾して下さいました。呑んでいる時から「書くなら2人の共通する街、八王子でしょう!!」って話になってましたから。お互いリアルに地元愛を歌っていて、僕は今でも住んでいる八王子を、LITTLEさんは今は出てしまった八王子を思い返すようなコントラストを持った、いい地元愛溢れる讃歌になったんじゃないかな。
EMTG:「夢の足跡 feat.八王子の愉快な仲間達」にもゲストボーカルが参加してますよね?
モン吉:前作に気を良くして(笑)、今回も地元の愉快な仲間たちに参加してもらいました。別に彼らプロじゃないのに(笑)。実はこの曲、タイトルが「夏の夜空」だったんです(笑)。
EMTG:今回のジャケットの絵、いいですね。元ファンモンのDJケミカル氏の画ですが。特徴を捉えてます(笑)。
モン吉:(笑)。自分からお願いしました。ケミちゃんも即答で快諾してくれて。顔ジャケからはブレないようにしようとは思っていたんですが、また自分の顔で写真というのも面白みがないなって。「絵で行こう」と、周りで絵を描ける人を探したところケミ画伯(笑)のことを想い出したんです。色々なパターンを送ってきてくれて。その中で最もパンチが強いものをと、この絵にしました。背景には宇宙エネルギーを描いてくれたようです(笑)。
EMTG:最後にモン吉さんの2018年への抱負をお聞かせ下さい。
モン吉:今回、締め切りが近くなり慌てて作り始めたこともあり、スタートでエンジンがなかなかかかりにくく、苦労したんです。やはり曲作りもある種、訓練みたいなところがありますからね。コンスタントに作っていないと、感触を取り戻したり、曲作りのコツを改めて掴むまでに、けっこう時間がかかるんです。なので以後は、そう陥らないように曲を作っていきたいなって。それが結果、良い曲が生まれることに繋がっていくでしょうから。

【取材・文:池田スカオ和宏】

tag一覧 アルバム 男性ボーカル モン吉

リリース情報

モン吉2

モン吉2

2017年12月13日

ドリーミュージック

1. RINNE
2. 愛の花 feat.前川真悟(かりゆし58)
3. HAPPY
4. 八王子〜地元愛の賛歌〜 feat.LITTLE(KICK THE CAN CREW)
5. EVERYDAY
6. 夢の足跡 feat.八王子の愉快な仲間達
7. ONE DAY
8. Dear Mama
9. サヨナラ涙
10. 空唄
11. 茜空

このアルバムを購入

お知らせ

■マイ検索ワード

BnB
最近海外旅行をする際は、ほぼホテルではなくBnB(ベッド&ブレックファスト)に泊まっています。
いわゆる日本で言う「民泊」みたいなところで。行く前に事前に調べて予約しておくんです。安いし、自炊が出来るので好きなものが食べられるし。あとはなんたって気が楽(笑)。
まさにそこが自分の家感覚で過ごせますからね。スーパーで食材を買って自分たちで作って楽しんでます。
これから日本もオリンピックに向けて、もっともっとこういった宿が増えるんじゃないかな。ホント旅行好きには、オススメです。


■ライブ情報

「モン吉2」リリース記念ミニライブ&握手会
2017/12/13(水) 18:30~
東京 渋谷マルイ 9F屋上 特設会場
2017/12/17(日) 15:00~
茨城県・イオンモール土浦 1F 花火のひろば

BackpackFESTA
2017/12/23(土) 札幌道新ホール
2017/12/28(木) てだこホール

猿旅2018
2018/01/21(日) 名古屋 ell.FITS ALL
2018/02/12(月・祝) 渋谷 CLUB QUATTRO
2018/03/03(土) 十三GABU

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る