ヤバイTシャツ屋さんの2ndフルアルバム『Galaxy of the Tank-top』は、縦横無尽に暴れ回った衝動作!!

ヤバイTシャツ屋さん | 2018.01.25

 ヤバイTシャツ屋さんが2ndフルアルバム『Galaxy of the Tank-top』を完成! 既にヘビロテ中のリスナーも多いことだろう。今作はメジャーデビュー以降、ライブを積み重ねてきたバンドの演奏力や経験値が楽曲にも反映され、メンバーも言う通り、2ndアルバムらしいバラエティー感を見せた作風に仕上がっている。パンク、ラウド、エモ、フォーク、ダンス・ロックと縦横無尽に暴れ回った衝動作について、メンバー3人にじっくりと話を聞いた。

EMTG:取材日が偶然にも今作の発売日(1月10日)ということで。
しばたありぼぼ(Ba・Vo):昨日がフラゲ日でライブがあったので、そこで4曲初披露したんですよ。意外とノッてくれる人も多くて。
こやまたくや(Gt・Vo):「Tank-top in your heart」、「DANCE ON TANSU」、「眠いオブザイヤー受賞」、「気をつけなはれや」は初めてやったんですよ。
もりもりもと(Dr・Cho):新曲はちゃんと聴きたいという人が多かったですけどね。
EMTG:「DANCE ON TANSU」は曲を知らなくてもライブでノレそうですね。
こやま:その曲はノッてくれてましたね。あと、「Tank-top in your heart」はライブ1曲目にやったけど、すごく盛り上がりました。
EMTG:今作の反応はもう耳に届いてますか?
こやま:エゴサーチが追いついてないです(笑)。でも、「サークルバンドに光を」は評判いいでとか言われて、あっ、そうなんや!って。
EMTG:今作は前作以上に初期衝動が爆発してますね。それに何よりも驚きました。
しばた:うん、前作はもともとあった曲を入れていたから。そういう意味では、今回の方が初期衝動はあるんじゃないですかね。
こやま:前作は決め込んで作ったけど、今回は曲順の並びとかも考えずに曲を作ったんですよ。曲が出来上がってから並べたので、作り方が違いますからね。完成図が見えないまま作った結果、2ndアルバムらしい作品に仕上がったなと。
もりもりもと:最近、歌詞に意味を込めすぎているなと思う瞬間もあったので。(こやまが)逆に意味をなくそうと言っていたこともあったので、それこそ初心というか・・・。
こやま:「ヤバみ」ぐらいから考えることが増えたから。基本的には頭をカラッポにして聴いてほしいけど、ちょっと深読みすると、こういうことを言ってるのかな?という楽しみ方もしてもらいたくて。「Tank-top in your heart」も"Tank-top"という言葉を"Punk Rock"に置き換えたら、意味が出るようにしたり。考えて歌詞を書きすぎた結果、自分自身に腹が立ってきて、その反動で「DANCE ON TANSU」みたいな曲ができたんです。
EMTG:はははは、そんな経緯が。だから、結果的に前作以上の振れ幅になったんですね。
こやま:はい。「DANCE ON TANSU」と「サークルバンドに光を」の歌詞の振れ幅を楽しんでもらいたいですね(笑)。どれもヤバTやと思うけど、意味のない歌詞が好きな人もいるし、メッセージ性のある歌詞が好きな人もいるし、その時々の好きなことをやった曲が集まってますね。
EMTG:話が少し戻りますが、先ほどこやまさんは「2ndアルバムらしい作品」と言ってましたが、それはどういう意味で?
こやま:曲の幅広さや、後半のエモい流れも1stアルバムでやったら重く感じるかもしれないけど、2ndアルバムだったら、すんなり聴いてもらえるかなと。
もりもりもと:サウンド面も1stアルバムと全然違うし。ライブをそれなりにやってきたので、その成長が音にも出てる思います。より自由にやってる感じも2ndアルバムっぽいのかなと。
EMTG:今作は演奏もレベルアップしてますよね。「Tank-top in your heart」から凄まじい勢いで、パンクというより、もはやラウドロック化してますよね?
もりもりもと:それもやりたかったことですからね。
しばた:ここまで振り切ったのは初めてやもんね。
こやま:攻めてますよね。「Tank-top in your heart」は「ハッピーウェディング前ソング」と同時期に発表したんですけど、それには意味があって。「ハッピーウェディング前ソング」はわざと「あつまれ!パーティーピーポー」が好きな人に向けて作ったんですよ。ヤバTはハッピーなことしかできないのかと思われるのが嫌だから、「Tank-top in your heart」も同時期にMVで出したんですよ。
EMTG:「Punk Rockを超えれるか」(「Tank-top in your heart」)という歌詞も力強いですね。
こやま:いろんなものに対して、見とけよ!という気持ちがあるから。それが歌詞に出てると思います。
EMTG:今作で心の奥底にあるメラメラ感や、柔らかいところまで赤裸々に見せるようになりましたね?
こやま:うん、そうですね。いままでやったら照れてできなかったこともやるようにしました。それはヤバTとしての挑戦やったし。「気をつけなはれや」、「サークルバンドに光を」とかを歌うことに否定的な人もいるんちゃうかなと思ったけど、やってみてもいいのかなと。
EMTG:それはバンドに自信が付いてきたから?
こやま:なんやろ、基本的にヘラヘラしてるけど、ヘラヘラしているだけでは長く続けることはできないとわかってるんで。それがアルバムを通して、出たんだと思います。とりあえず、消えるのはダサイじゃないですか。一発屋と思われるは嫌やし。
もりもりもと:それは僕らが一発屋と言われていたからこそだと思います。その悔しさは今もありますからね。
こやま:やってる曲やスタンスは一発屋感があると思うし、ずっとネクストブレイク・アーティストと言われてますからね。いつブレイクするねん!って(笑)。今はどうやったら消えないかを考えながらやってます。
EMTG:そんな思いもあり、このタイミングで真正面から思いや気持ちを伝えようと。「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」、「サークルバンドに光を」の2曲はこの2ndアルバムに収録されていることで、すごく説得力をもって響くなと。最初の頃の気持ちを歌うことで、今や人気も動員も増えているヤバTのやり方は間違ってなかった、と証明しているような楽曲で。
こやま:嬉しいですね。このタイミングじゃないと、歌えない曲かもしれないですね。関わる人が増えると、考えることも多くなりますからね。基本的にシリアスなバンドじゃないし、たまにあるからいいのかなって。ただ、今回もトリッキーなことはやってないし、シンプルですからね。今回はどの曲も初期衝動を大事にしてます。「Universal Serial Bus」もすごい勢いで作りましたからね。
EMTG:その一方で「気をつけなはれや」はエモさ全開だし、すごくいい曲ですね。
こやま:メロコアバンドとしてエモさは出していきたくて。基本、楽しいけど、たまにエモさがあると、楽しさも引き立つかなと。
もりもりもと:「流行りのバンドのボーカルの男みんな声高い」もそうですけど、ヤバTにとってエモさはキーだなと思ってます。こやまさんは元々そういう畑の人で、10-FFETとかを見てきてますからね。
しばた:10-FEETも楽しさとエモさが混在してますからね。
こやま:恥ずかしいから、「ネコ飼いたい」とか歌っていたけど。徐々に照れがなくなって、こういう曲もできるようになったぞ!って。なんか、照れてる方が恥ずかしくなってきたから。
EMTG:なるほど。
こやま:実際に思ってることやから堂々と歌おうと。ほんまに思ってないことは、カッコつけて歌うことができなくて。「とりあえず噛む」とかはロッテのタイアップソングで、すっごくポジティヴな曲を作ってくれと言われて。僕には無理や、恥ずかしいわって。頑張ろうとかちゃんと言われへんと思ったけど、レコーディング当日にその場で書き直して、考えすぎるのはやめようという気持ちを曲にしたら、すごく納得がいったんですよ。
EMTG:「とりあえず噛む」ができたことで、さらに開けた部分があるんですね。では、今年は今作のツアーも控えてますけど、どんな年にしたいですか?
こやま:より多くの人に届けたいですね。あと、学生時代から言ってるんですけど、紅白に出たくて。僕ら、今まで口に出してきた目標はすべて達成しているんで、いつかは紅白に出られるように頑張ります!

【取材・文:荒金 良介】

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リリース情報

Galaxy of the Tank-top

Galaxy of the Tank-top

2018年01月10日

ユニバーサルミュージック

1.Tank-top in your heart
2.ヤバみ
3.DANCE ON TANSU
4.眠いオブザイヤー受賞
5.気をつけなはれや
6.Universal Serial Bus
7.ハッピーウェディング前ソング
8.ドローン買ったのに
9.ベストジーニスト賞
10.メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
11.とりあえず噛む
12.サークルバンドに光を
13.肩 have a good day -2018 ver.-

お知らせ

■マイ検索ワード

こやまたくや(Gt・Vo)
あと何日 計算
発売日までのカウントダウンをツイッターでやっていたので、あと何日やろ?って調べてたんですよ。

もりもりもと(Dr・Cho)
ステレオ モノラル 違い
「肩 have a good day」を、同期を使ってライブでやろうという計画があって。その音源を作っている最中なんですよ。やったことがないから、うまくできなくて。そもそもステレオ、モノラルの違いって何やろって、その本質を知っておきたくて、調べてました。

しばたありぼぼ(Ba・Vo)
やなみん
梁川奈々美ちゃんというカントリー・ガールズとJuice=Juiceを兼任している子がいて。ハロプロでその子が一番好きなんですよ。今日のやなみんは何をしてるんやろって。やなみんの髪型、セトリ、ライブでどんな動きをしてるとか、ずっと読んでました。


■ライブ情報

ヤバイTシャツ屋さん "Galaxy of the Tank-top” TOUR 2018
01/19(金) 熊本B.9 V1
01/20(土) 福岡DRUM LOGOS
01/21(日) 長崎DRUM Be-7
01/24(水) 新潟GOLDEN PIGS RED
01/28(日) 札幌PENNY LANE24
01/30(火) 金沢EIGHT HALL
01/31(水) 長野CLUB JUNK BOX
02/03(土) 高松MONSTER
02/04(日) 松山W STUDIO RED
02/06(火) 神戸 太陽と虎
02/07(水) 京都MUSE
02/10(土) 大阪・なんばHatch
02/12(月・祝) 名古屋DIAMOND HALL
02/14(水) 静岡・浜松 窓枠
02/16(金) 盛岡Club Change WAVE
02/17(土) 仙台Rensa
02/19(月) 宇都宮HEAVEN’S ROCK
02/20(火) 群馬・高崎club FLEEZ
02/23(金) Zepp Tokyo
02/24(土) Zepp Tokyo

VIVA LA ROCK 2018
05/03(木・祝)〜05(土・祝) ※出演日未定
さいたまスーパーアリーナ

JAPAN JAM 2018
05/04(金・祝)〜06(日) ※出演日未定
蘇我スポーツ公園(千葉市)

METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2018
05/19(土)〜20(日) ※出演日未定
海とのふれあい広場 METROCK大阪特設会場(大阪府堺市)
05/26(土)〜27(日) ※出演日未定
新木場 若洲公園(東京)

百万石音楽祭2018〜ミリオンロックフェスティバル〜
06/02(土)〜06/03(日) ※出演日未定
石川県産業展示館1〜4号館(金沢市)

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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