ONIGAWARA が本領を発揮! 1stオ二アルバム『GAWARA!』に迫るインタビュー!

ONIGAWARA | 2018.06.11

 「スーパーJ-POP」を標榜し活動しているONIGAWARA。斉藤伸也(Vo/GAYA/Prog)と竹内サティフォ(Vo/G/Prog)によるユニットだ。80~90年代のJ-POPを彷彿とさせるポップでキャッチ―でキラキラとしたサウンドや黄金的メロディを基軸に、現代ならではのエッセンスとリリックの融合も特徴的な彼らの音楽性。ユーザー参加型のライブや聴く者を楽しく元気にさせる楽曲群は、常に接した者をポジティブな気持ちにさせてくれる。
 そんな彼らが1stオ二アルバム『GAWARA!』をリリース。2枚目のミニアルバムとなる今作は、この時期にピッタリのポップでキャッチ―、スプラッシュでパーティ感溢れる、聴く者を惹きこみ、巻き込み、最終的には大団円な気持ちにさせてくれる曲ばかり。あなたの今や明日を、よりキラキラと輝かしくしてくれる1枚だ。

EMTG:まずは、お2人が標榜されている「スーパーJ-POP」の定義から教えて下さい。
竹内サティフォ(以下、竹内):「凄いJ-POP」ってことです(笑)。超J-POPというか…。僕も斉藤もお互い同世代で、聴いてきた音楽も近くて。2人とも90年代のテレビから流れていたJ-POPが大好きだったんです。だけど、ただそれをマネしてやっても当時の音楽たちには敵わないわけで。それらを自分たちなりのアレンジと解釈で現代に鳴らしているのがスーパーJ-POPなんです。なので、0から1というよりかは、1あるものを10にしていく作業であり、「あの頃の音楽性を、いかにスーパーなものにしていくか?」を体現している感じですね。
斉藤伸也(以下、斎藤): あの頃の音楽の持つキラメキや、それを初めて聴いた時のトキメキを、あえてバンドじゃない形態で表している。そこがポイントかなと。
EMTG:確かに全体的に非常にキラキラしつつ、あの頃のような生と打ち込みの融合みたいな部分へのこだわりを感じます。
斉藤:いわゆるバンドサウンドはガッツリとしつつ、シーケンスも走らせている、みたいな。そんな音像のものが多いですからね。
EMTG:あとは、圧倒的なメロディの良さも印象的です。しかもサビだけでなく全体的にキャッチ―だったりするし。
斉藤:その辺りもあの時代になぞらえてます。イントロ重視だし。まずキャッチ―なイントロがあって、そこから惹き込んでいく、みたいな。中には歌始まりやサビから入る曲もありますが、ちゃんと間奏があったり、メロディを奏でる楽器があり、そこにキャッチ―な歌が乗る。その辺りは踏襲させてもらってます。
EMTG:今の時代希少となった、頭からどキャッチ―で最後までくる曲調ですもんね。
斉藤:そこのご指摘は凄く嬉しいです。そこを目指してますから。今の時代、イントロも省きがちじゃないですか。
竹内:あとはやはりサビの一行がその曲を象徴しなくちゃというのもあります。サビに最大のパンチが無いと曲って成立しないとさえ思っていて。イントロもサビのコード感から作ったりしてます。サビを超キャッチ―にする。その辺りはとても大事にしています。
EMTG:あと、聴いていて圧倒的に愉しいです。
斉藤:どの曲も自然とそうなっちゃうんですよね。「気づけばまたこうなっちゃった」みたいな(笑)。やはり聴いている方にも元気になってもらいたいですからね。ハッピーエンドだったり、聴き終えた後に何か活力みたいなものが宿ったり、残ったりして欲しいんです。
竹内:周りをなんとか自分たちの音楽で元気にさせたくなっちゃうんですよね。歌詞でも「この子が哀しい気持ちで終わって欲しくない」と書いていることがあったり。最終的には救われて終わらせたいんです、どの曲も。
EMTG:その上に乗る歌が現代を色々と象徴していたり、リアリティを持っている分、単なるオマージュで終わらない今らしさがあるなと。
斉藤:そこでようやく今の音楽なんだと気づくぐらいでしょう(笑)。
EMTG:振り返るとあの頃の音楽は、けっこう想像や机上のものが多いですもんね。
竹内:歌詞に関しては、80年代、90年代みたいな机上や空想とは違いますね。僕の場合、自分が経験したことや感じたもの、見たりした物語じゃないと描けないんで。いわゆる自分の目線というか。逆に妄想やシュールさはあるかもしれませんが(笑)。
斉藤:僕は逆に絵空事が多いかも。今回収録している「抱きしめたい」にしても、もし、これが現実に起こったら、それこそ大変なことになっちゃいますからね(笑)。
EMTG:そこにキチンと問題提起も交えていたり、注意喚起を想起させている歌詞にも特異性を感じます。
斉藤:今、SNS等で上げ足をとったり、妙な正義感や暴露をしたりして、鬼の首を取ったようなことをするのがわりと蔓延してるじゃないですか。俺らはそことは無縁だし、自分たちは幸せな方向に持っていきたい。その為に指摘したり、気づかせてあげたりの一部です。だって、あれって最終的には誰も幸せにならない。それに対してのアンチテーゼでもあります、と、いま思いつきました(笑)。
竹内:最終的には、「色々なことを言うヤツが出てきても、気にしないで生きていこうよ」「自分が一番なんだから」その辺りですからね、共通して歌われているのは。
EMTG:で、ここからは1stオ二アルバム『GAWARA!!』の話に移りますが。今作はリリースするこの時期にぴったりの内容の作品印象を持ちました。
竹内:そうですね。やはりこの時期に出すので、夏っぽい曲も多く入れてるし。曲の質感的にしても、従来、俺らが作ると冬や秋というよりも夏って感じのものが多かったですからね。ある意味、本領が発揮できた1枚になったかなと。
EMTG:お2人の魅力でもあるポップさ、キャッチ―さ、爽やかさ、それからスプラッシュさが満載で。
斉藤:全体的にアッパーですよね。さっきおっしゃっていただいた、「パーティ的で弾けている曲が多い」というか。前作は、わりと柔らか目な曲が多かったんで、音像としては、「わりと固めに作りたいね」という話はしました。あとはやはり竹内にギターを沢山弾いて欲しいかったですからね。
竹内:沢山弾きました!
斉藤:その理由も単純に、「ステージでギターを持ってはいるけど、あまり弾いてないよね?」とファンの方々から指摘されたからで(笑)。確かにな…って(笑)。
竹内:基本はボーカルなのでギターはソロを弾くぐらいでいいかな? なんて感覚でしたからね。でも今回はかなり弾いてます。
斉藤:あと、個人的にはONIGAWARAが発足した頃のモードに近づいたかなと。コンセプトやテーマ等、何も考えず、「とにかく曲だけ作ってそれを詰め込みましょうよ」ってスタンスで。おかげさまで、かなり収拾がつかない作品になってます(笑)。
竹内:後先の流れやバランスなんて全く無視して、とりあえず入れたい曲を作って入れたみたいな内容ですからね。おかげさまで曲順でかなり苦労しました(笑)。
EMTG:でもその分、どの曲もリード曲になりえるぐらい印象的で素敵な曲が揃ってますよね。
竹内:どの曲もシングル面(づら)して、主張が濃いですもんね(笑)。
斉藤:確かに(笑)。リード曲にならないであろう曲が「Masahiro」(フュージョンテイスト溢れるほぼインスト曲)ぐらいしか浮かばない。言い換えると、今回は作品全体を任せられ、リードさせていく曲が無かったってことです、どれも凄くて。作っている際もどうにかまとめようと努力はしたんですよ。だけど結局、「まとまらねえや!」って。仕方なくラストに入っている「We are 鬼!」に全て丸投げしちゃいました。「あとはその大団円感に任せたゾ!」って。だから、その鬼を取ってタイトルも『GAWARA!』にしたんです。
EMTG:分かります。今作からは、色々な場所へと大冒険をした後の大団円を凄く感じます。なんかこれって、ONIGAWARAのライブにも通じますよね。ライブでも色々と紆余曲折的な曲を経て、色々な場所へと連れて行ってはくれるんだけど、最後はキチンと大団円的に帰着してくれるというか…。
竹内:やりたい放題の末のなし崩し的な(笑)。まっ、「これでいいじゃん!」的な大団円感溢れる曲ですからね(笑)。自分たちはライブ、いやGIGのことを凄く大事に考えているので、そのGIGに来てくれるお客さんをこんな心持ちにさせたい、来てよかった、明日も頑張ろうって気持ちになってもらいたい。それが本望なんです。その辺りはブレがなかったなって。

【取材・文:池田スカオ和宏】

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リリース情報

GAWARA!

GAWARA!

2018年06月13日

ラストラム・ミュージックエンタテインメント

1.抱きしめたい
2.MEGA☆DEATH
3.ナンバーワンちゃん
4.夏フェスなんて大嫌い!!なんちゃって
5.Masahiro
6.ホップステップLOVE
7.僕、君、彼女
8.We are 鬼!

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

YATSUI FESTIVAL! 2018
06/16(土)渋谷12会場

ONIGAWARAワンマンGIG 〜恵比寿にガワラー大集合!第一回オニリンピック〜
06/23(土)恵比寿リキッドルーム

ONIGAWARA 1stオニアルバム「GAWARA!」リリース記念 ミニライブ&抱きしめたい撮影&サイン会
06/29(金)ヴィレッジヴァンガード下北沢店イベントスペース
06/30(土)ヴィレッジヴァンガードアメリカ村店  店内イベントスペース
07/01(日)ヴィレッジヴァンガード名古屋中央店
07/14(土)タワーレコード新宿店7F イベントスペース
07/16(祝月)松坂屋名古屋店本館北側「さくらパンダ広場」 ※観覧フリー
07/29(日)タワーレコード梅田NU茶屋町店イベントスペース

PASSPO☆ 歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ
09/02(日)大須RAD HALL

夏の魔物2018 in OSAKA
09/09(日)大阪・味園ユニバース

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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