『見放題東京2019』<第2弾レポート>
見放題東京2019 | 2019.03.22
規模や主旨、ラインナップは様々なれど、もはや「定着している」と称せるほど今や色々な街で年間を通してライブハウスサーキットフェスが行われている。
とは言え反面、ここにきて淘汰され始めてきたのも事実。現在はしっかりとしたアイデンティティを保持しているフェスだけがコンスタントに続けられているようにも映る。
そんな群雄割拠なサーキットフェスの中、その内容や主旨から主催者の顔が浮かんでくるものもある。「見放題」もその一つだ。大阪アメ村界隈で毎年行われ、今年で11回目を迎えた同フェス。ここ東京でも「見放題東京」として、ここ5年行われている。東京・大阪共々、この「見放題」は主催者の顔が見えるのもその特徴だ。その顔こそ、それらのフェスの実行委員長でありオーガナイザーである「民やん(たみやん)」。この日も新宿歌舞伎町界隈の各ライブハウスでは、その民やんが自信を持って推す、みんなに観てもらいたいアーティストと、民やんに声をかけられたからと、東京・大阪問わず各地からの、今、そしてこれから見ておかなくては/知っておかなくてはならないアーティストたちが集結した。
以下は、そんな『見放題東京2019』にて、新宿ロフト方面周辺のライヴハウスに出演した8バンドの己の姿勢やアイデンティティを歌に込めて放ちあった記録だ。
【第2弾レポート取材:池田スカオ和宏】
【第1弾レポート取材:本間夕子】
【オメでたい頭でなにより】
一発目は新宿LOFTへ。オメでたい頭でなによりを観に。この日を幸せな笑顔にするべく臨んだ彼らは、夕方から渋谷のサーキットフェスにも出演。それもあり、他所とあえて趣向を変え2年前に同フェスに初出演した際のセトリと衣装で臨んだ。
3年連続出演にして、彼らが最初に呼ばれたサーキットフェスでもあるこの見放題東京。その感謝の気持ちが盛大に集まった者たちにブツけられたステージは、この2年での彼らの変化と不変性を改めて確認することができた。
翌日のひな祭りになぞらえ「あられ雛DANCE!!」から始めたこの日。彼ら独特のヘヴィながらもいい意味での軽さと親しみやすさを交えたキャッチーな歌が場内に広がっていく。「見放題に広がれ友達の輪」とばかりに「憂き浮きウォッチング」にて更に場内をひとつにし、「wosushi~ウォールオブ寿司~」ではフロアを寿司とシャリに分け、通例ならウォール・オブ・デスに至る場面も、巨大サークルに留め、そこにあの頃よりも増して場内への思いやりを感じた。また、「ダルマさんは転ばないっ」では、お約束のだるまさんが転んだでのみんなの一斉フリーズを楽しみ、会場中にヘドバンの嵐を起こした「生霊の盆踊り」では赤飯(Vo)がお客さんの肩車の上、フロア中央でグロウルなシャウトを轟かせる場面も楽しめた。
「トップバッターだったけどトリの気持ちでやった」(赤飯)と、最後は「オメでたい頭でなにより」がダブルピースの花を会場中に咲かせ大団円で締め。間もなくの4月4日のマイナビBLITZ赤坂でのワンマンへの期待を増々募らせた。
【The Floor】
「見放題の後押しがなければここまで来れなかった。それほど感謝している。今日は楽しく自由に楽しもうぜ!」(Vo&Gt/ササキ)とは、新宿LOFT 3番手のThe Floor。まさにその言葉通りのライブを終始展開した彼ら。シンセ音とアコギの同期も交えた「イージーエンターテイメント」が軽いフィーリングで自由に楽しもうと誘う。通例ギターを持ち歌うササキも、この曲ではいきなりのハンドマイク。そのぶんアクティブに身体を使って歌えば、永田もステップに乗りギターソロを響かせ、一体感と楽しさを一気に場内に満たしていく。ノンストップで突き進んでいくように入った「Lullaby」では、暗闇のなか光に向け走っていくかのような同曲に、コウタロウのドラムとミヤシタのベースが躍動感と上昇感を寄与していくのを感じた。
「全力で楽しんでやる覚悟で来ました。全力で楽しむ準備は出来てますか?」(ササキ)と入った「マジック」ではアップな8ビートが会場をグイグイ引っ張っていき、最果てでまた会おうとの約束がしっかりと交わされる。いつもよりもアグレッシブなステージながらも、その顔は笑顔でいっぱいだ。
そして「この見放題に革命を鳴らしに来ました」と入った「革命を鳴らせ」では作品以上のアッパーさが場内を夜明けへと連れ出すように突き進んでいけば、更に加速度を上げた「Wannabe」で会場に力強く頼もしく誇らしい無数のコブシを挙げさせた。そしてラストは最新作より「Clover」が、倒れてもそこから何度でも立ち上がる秘めた強さを会場中の気持ちを乗せて代弁するかのように昇華させていくのを見た。
【Hakubi】
続いては、HOLIDAYに移動。この見放題東京は初出演。京都の女性ギターボーカルを有した3ピースバンド、Hakubiを観た。「長蛇の列に緊張したけど、歌ったらそれも吹き飛んだ。初めての方も多いと思いますが、いつも通りのライブをして帰ります」(Vo&G/片桐)の言葉通り、以後は私もこれまで何度か見た、彼らのライブにグイグイ惹き込まれるも、自身にも思い当たる歌詞に胸が痛くなる楽曲の連射が始まった。
マツイユウキ(Dr)の前で3人がコブシを合わせライブに入る。ヤスカワアルのベースと片桐のギターによるアンサンブルから1曲目の「サーチライト」に。静かなスタートだ。ポエトリーリーディングも交えて歌う片桐。そこにコントラストを伴ったバンドサウンドが生命力を寄与していく。緊張感とエモさの同居。サビが現れるとそこを切り口に歌が暗闇をこじ開けていく。エモなギターと共に「夢の続き」でライブを走り出せると、ヤスカワのステージアクションもステージを映えさせる。≪何やってるんだろう 大人のくせに≫のフレーズにはいつもドキッとさせられる。
「Sommeil」では日常や縮こまっている自分を解放させたい憤りが炸裂し、「辿る」では会場内に世界中でたった一人の理解者感を広げていく。途中より加わったバンドサウンドがそのやるせなさを振り払わせ、同時にみんなの不甲斐なさも載せて、突き破っていくように微かな希望へと力強く進んでいく。
「今日はこんなに多くの人に観てもらえてよかったです」(片桐)と「mirror」に。最後はジッとくるのを待ってた夜がようやく明けたのを感じた。冒頭の言葉通り、特別感を示さないライブを展開した3人。が、故の特別さを感じたのは、私だけではなかったはずだ。
【ポップしなないで。】
鍵盤とドラムが並列し、しかも向かい合わせではなく会場に向けて配置される。RUIDO K4でのセカイ系おしゃべりJ-POP2人組ユニット、ポップしなないでのライブは摩訶不思議な世界へと誘われるものがあった。
「毎回、サーキットでやるときは3~5人の前でやることを覚悟して挑むので今日はこんなに人が集まってくれて嬉しい」とはかめがい(Key&Vo)。彼女のキュートな歌声とリズムキープを基調に所々アクセントをつけていくかわむら(Dr)のドラミングの融合もユニークなグルーブだ。とは言えこの最小限の編成ながら、そこには全く寂しさはない。軽快さの中、間にはしっかりと優雅さをおり交えた「魔法使いのマキちゃん」を皮切りに、ラップ全とした歌い方とフォービートを交配させたブリティッシュビートも特徴的な「救われ升」ではエレガントさとエモーショナルさもアピール。またインストを経て入った「言うとおり、神さま」では、緊張感を交えた感情を込めたポエトリーリーディングも炸裂させていく。同曲では突如やってきてさらっていくが如くの劇的部も含め、これまでとは打って変わり痛く響いたり、激しい部分も覗かせた。また、「Creation」ではリフレインしていくピアノに、逆にドラムがアクセントをつけていく逆の構成パターンも現し、一筋縄ではいかない部分を主張。対して「丑三キャットウォーク」では、生命力あふれる土着的なビートと共に哀愁さも織り交ぜライブを走り出させていった。
ラストはしっとりと「エレ樫」が。まっいいか、大丈夫。本当に大事なものはここにある。そんなことを教えてもらったライブであった。
【reGretGirl】
「2019年、東京はここからが始まりです。今日は初ライブを捧げられて幸せです」とは平部雅洋 (Vo/Gt)。もう既に3月。意外にもこのreGretGirlの今年の東京初ライブは、この時期、そして見放題東京のHOLIDAYのステージであった。
1曲目は「ピアス」。忘れないようにとの力強くも女々しい歌が勢いのあるサウンドと共に、集まった者の胸にいきなり飛び込んでくる。悔しいから絶対に忘れてやるもんか、そんな歌に込められた信条がいきなり溢れ出していく。ノンストップで「Shunari」に入ると上昇感と共に忘れたくない気持ちが更に伝染してくる。《頭の中を駆け巡る君がうっとおしいから》と歌いながらも、会場内はその歌われる相手への愛しさでいっぱいだ。
「2019年も早くも3ヶ月経ったけど今年も止まらずにいく」と力強く宣言。「地元に桜が綺麗で夕焼けが映える場所があり、そこでの君の横顔はいつも綺麗でした」と語り「黒鳥山公園」に入ると、場内をその光景に佇ませる。また歌とアルペジオで始まった「デイドリーム」では、まるで心の機微を描くような十九川宗裕 (Ba)のベースも印象的。新しい誰かに出会うためのミディアムな曲が会場に染み渡るようにゆっくりと浸透していった。
「転がり始めた新しい一年は、僕たちにどんな幸せをもたらしてくれるのか?…とは言え、僕らは今後も女々しい曲を書くだけ」と最後は「ホワイトアウト」が力強く鳴らされる。最後の大事な部分は会場の大合唱を交え完成させた同曲。「愛してるぜ!」の言葉を最後に残し3人はステージを降りた。
【climbgrow】
この日、もっとも無数の力強い拳がステージに向け掲げられたのを見たのは、Zirco Tokyoでの滋賀の4ピース・ロックンロールバンドclimbgrowの際であった。「他のバンドに目を奪われて欲しくねえから、見放題で一番かっこいいライブをして帰ります!」と赤いライトで真っ赤に浮かび上がったステージ上での杉野泰誠(Vo&Gt)。「しょっぱなからクライマックスで行こうや! 行けるところまで行こうぜ!」と、その独特のしゃがれた声で「極彩色の夜へ」を歌い出す。タイトでストレートな同曲に向けて早くも無数の力強い拳が上がる。「俺はこんなところで終わるつもりはねぇ」とシャウトし入った「RAIN」では力強い呼応が返り、「この声が枯れるまで歌い続ける」と叫ばれる歌詞が信憑性を帯びていく。不穏なサーチライトが回るなか歌われた「風夜更け」では、スリリングさと駆け抜けていく様がグイグイと場内を惹き込んでいった。
ここまで激情的な曲の連射の反面、対照的に突如現れるメロウさも彼らの武器として挙げたい。波状攻撃のように逆にインパクトを与えてくれた、そのミディアムな楽曲。バーレスクな「SCARLET」では、ブルージーさを交えたロックンロールを楽しませてくれ、ツイスト必至のロックンロールナンバー「Lily」と、スリリングさと性急さとご機嫌さで会場をグイグイ締め上げていく。「俺はあんたたちに会いたくて東京まで来た。細かいことはいいから最後まで楽しんで帰ろうや」と入った「未来は僕らの手の中」では、未来の笑みを手に入れるためには戦い続けなくちゃならなく、未来は自身の選択次第だと改めて確信させてくれた。そして、爽快さと共に感動をも与えてくれた彼らはステージを降りた。
【ネクライトーキー】
私の中でこの日、最も予想外の展開で楽しませてくれたのは、HOLIDAYでのネクライトーキーであった。
もう、彼らの音楽は初見では全く楽曲展開が予測不可能。しかし一旦覚えると、そのキメに合わせられたことが快感になってくるタイプのバンドだ。実際この日も集まった多くのファンが彼らのポップだけど難解さもあり、キメや奇想天外な展開にもしっかりとついていき、その難易度の高い一緒にノるという行為もなんなくこなしており、そこに羨ましさを覚えた。
何と言っても彼らの凄みは、変拍子を交えた難解な音楽性や高度なテクニック、キメやストップ&ゴーをさり気なくサラっと、そして楽しくやってしまうところ。そして、キャラや役割分担がしっかりしている面だろう。それがこの日も短い時間ながら終始スパークしていた。
「めっちゃかわいいうた」ではタイトなサウンドにキュートな歌声がノリ、各人のソロの見せ場も織り交ぜ、ラストは豹変。「かわいいうた」から「かわいいうた!?」へと感受も変わる。ポップさに乗りにくい変拍子が特徴的な「こんがらがった!」では、変幻自在の人間離れしたドラミングにキテレツだけどキュートなキーボード。またベースがリードを取る「ジャックポットなら踊らにゃソンソン」に際しては躍動感を場内に寄与していった。対して「許せ!服部」ではピッタリと息のあったストップ&ゴーを魅せ、カントリー風味の牧歌性が特徴の「だけじゃないBABY」、また怒涛のグイグイ惹き込みナンバー「オシャレ大作戦」を経て、ラストはやはり彼らの面目躍如。「遠吠えのサンセット」がキュートさとめまぐるしさ、変態性等々をみんな楽しげな表情で放っていったのも印象深い。
【Halo at 四畳半】
新宿LOFTも最終アクト。この「見放題東京2019」のオオトリの大役はHalo at 四畳半が務めた。
「千葉県佐倉市、Halo at 四畳半始めます」の常套句から、初見もファンも含め一気に自身の世界観に惹き込んでいった彼ら。「最高の一撃を!」(Vo&Gt/渡井翔汰)の一言で「ヒーロー」が広い海原へ、航海へと発たせる。《感動を探しに行こう見つけに行こう》と歌われる同曲に向け、場内からは無数の雄々しいレスポンスが返っていく。更にライブを転がすように「カイライ旅団と海辺の街」に入るとラテンビートが会場にバウンスを誘う。「最後の最後にドカンとやっていきたい。みんなも全て出し尽くして欲しい」と渡井。キラキラとした面としっかりとしたボトムにて生命力との同居も特徴的な「リバース・デイ」では、人生のオセロがひっくり返る瞬間を想像させてもらえたし、ミディアムな「水槽」では、みんなに幸せは悲しみの末に出会う喜びだと悟らせる。また、悲しみに立ち向かう方法論を授けるように「悲しみもいつかは」を神々しく響かせれば、場内からも呼応のように無数の拳がステージに返る。そして、会場の雄々しいコーラスと共に楽曲が完成を魅せた「モールス」の際には、まるで“この歌よ君に届け”、“受け取ってくれ!”と懇願しているかのように胸に響いた。
「距離なんて関係ない。それを超えて俺たちがある。もっともっと心の一番になれるようにまだまだ俺たちは音楽をやる」と最後は古くからの代表曲「シャロン」が鳴らされ、集まった者たちにとっての心の一番へとグッと近づいた。あえてアンコールは無し。やり切った、出し尽くした、遺すことが出来た。そんな表情と共に4人はゆっくりとステージを去っていった。
この5回目を全て観終わって振り返った。この「見放題東京」の変化についてを、だ。私は幸いにも第1回目から過去全てを拝観させてもらってきた。
当初は規模や知名度もあり、どうしても「本家大阪・見放題の東京進出」もしくは「東京版」的なイメージが強く、私も大阪のアーティストの見本市やショーケース的に新しい出会いを期待して足を運んでいた。実際4年前のこの見放題東京でヤバイTシャツ屋さんや岡崎体育、ReVision of Senceを観て衝撃を受けたりもした。しかし、去年辺りから、その大阪編/東京編的な図式から、ハッキリと「本家大阪見放題」「見放題東京」と別々な独立したサーキットイベントとして映ってき出した感がある。
ラインナップしかり、出演バンドしかり、趣向しかり…。そして、今年はますますその感想が強くなり確信となった。いや、これは喜ばしいことである。出自こそ派生感はあったが、今や立派に独立し、東京の、そして新宿の一つのフェスとして成立している様。当初はあった大阪版の街や演者/觀者交えての一緒に作り上げていくお祭り感の伝承こそ、今や徐々に薄まってきてしまってはいるが、逆にサーキットフェスの意義である、新しいアーティストとの出会いやキチンとライブを観てもらい、そこから広げる。そしてついでにその街自体も楽しんでもらう。その主旨や役割はしっかり果たせ、特に地方の新人アーティストには多くの人に観てもらえる好機が得れ、東京でライブを行う足がかりにもなっているのではないだろうか? 見放題東京はこれからも独自性を見せ、オリジナルな発展を見せていくことだろう。もう本家の派生でも遠征でも東京版でもない。来年もますます大きくなり、更にこの見放題東京は定着していくだろう。それも東京のライブサーキットフェスとして。
セットリスト
見放題東京2019
2019.3.2@東京新宿歌舞伎町界隈13会場
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オメでたい頭でなにより
- 1.あられ雛DANCE!!
- 2.憂き浮きウォッチング
- 3.wosushi~ウォールオブ寿司~
- 4.ダルマさんは転ばないっ
- 5.生霊の盆踊り
- 6.オメでたい頭でなにより
- 1.イージーエンターテイメント
- 2.Lullaby
- 3.マジック
- 4.革命を鳴らせ
- 5.Wannabe
- 6.Clover
- 1. サーチライト
- 2. 夢の続き
- 3. Sommeil
- 4. 辿る
- 5. mirror
- 1.魔法使いのマキちゃん
- 2.救われ升
- 3.言うとおり、神さま
- 4.Creation
- 5.丑三キャットウォーク
- 6.エレ樫
- 1.ピアス
- 2.Shunari
- 3.黒鳥山公園
- 4.デイドリーム
- 5.ホワイトアウト
- 1.極彩色の夜へ
- 2.RAIN
- 3.風夜更け
- 4.SCARLET
- 5.Lily
- 6.未来は僕らの手の中
- 1.めっちゃかわいいうた
- 2.こんがらがった!
- 3.ジャックポットなら踊らにゃソンソン
- 4.許せ!服部
- 5.だけじゃないBABY
- 6.オシャレ大作戦
- 7.遠吠えのサンセット
- 1.ヒーロー
- 2.カイライ旅団と海辺の街
- 3.リバースデイ
- 4.水槽
- 5.悲しみもいつかは
- 6.モールス
- 7.シャロン
The Floor
Hakubi
ポップしなないで
reGretGirl
climbgrow
ネクライトーキー
Halo at 四畳半