実力派ガールズバンド・エルフリーデ、EMTG MUSIC初登場!

エルフリーデ | 2020.03.18

 昨年の4月にメジャーデビューして以来、ますます活動の勢いに拍車がかかっているエルフリーデが、最新作となるメジャー1stミニアルバム『rebirth』を完成させた。収録されている6曲各々は、多彩な魅力の結晶だ。華やかな存在感があると同時に、ロックバンドとしての正統派の実力の持ち主でもある彼女たちは、さらに幅広い層に支持されていくだろう。確かな演奏力も存分に発揮されている今作について、4人に語ってもらった。

EMTG:メジャーデビューして約1年ですね。
星野李奈(Bass):はい。去年の4月に『real-Ize』をリリースしてからインストアライブがあって、そのままツアーに入って、ワンマンライブもしたので、立ち止まっていることがまったくなかった1年間でしたね。
EMTG:意識の変化は、何か感じています?
李奈:「集客を増やす」「売れたい」って、インディーズの時よりも思うようになりました。メジャーというものにきらびやかなイメージを抱いて活動してきましたけど、現実を突きつけられる機会も増えたので、そういう意識が強くなったんだと思います。
みくる(Vocal):「集客を増やす」「売れたい」って、素直な発言(笑)。でも、本当にその通りですね。
EMTG:O-Crest、表参道GROUND、O-WEST、渋谷クラブクアトロ……という感じで、ワンマンライブの会場が着々と大きくなっていますよね。どういうところがお客さんに好きになってもらえていると感じています?
みくる:メンバーそれぞれの個性の強さですかね?
李奈:よく言われるのはビジュアル、演奏力、楽曲の良さとかですけど、自分の中で一番自慢できるのは、1回もメンバーチェンジや脱退がないっていうことです。それはスタッフさんも含めてなんですけど。チームとして家族みたいになっていて、そこもお客さんに好きになってもらえているのかなと。
山吹りょう(Guitar):楽曲と演奏を褒めていただけるのは嬉しいです。「エルフリーデが好きで、ギターを始めました」とか言ってくれる人もいますから。
EMTG:りょうさんも、誰かに憧れて始めたんですよね?
りょう:私の場合はお父さんがギターをやっていて、お母さんに勧められてギターを始めたという感じだったので、誰かに憧れたというのがきっかけではなかったんです。でも、ギターを始めてからCharさんが好きになりました。
EMTG:りょうさんの世代でCharさんが好きというのは、なかなか渋いですね。
りょう:お父さんが、Charさんが好きなんです。家にストラトキャスターが何本もありました。そういう影響もあって、私は今もストラトを使ってるんです。
EMTG:ゆーやんさんは、エルフリーデのどういうところが愛されていると感じています?
ゆーやん(Drums):なんでしょうね? 頑張ってるところとか? 今度訊いてみようかな?
李奈:重い印象になりそうだから、夜中にツイートとかしないでね(笑)。
ゆーやん:でも、メンバーのひとりとして思うのは、「この4人で音を合わせるのが楽しい」っていうことですね。それはメンバーとして感じるエルフリーデの魅力です。同じリズム隊の李奈とも、「今、アイコンタクトしたいな」って時に目がどんどん合うようになってますから。
EMTG:大規模なプロモーション展開をしたり、斬新なことをいろいろやる点も、面白いバンドですよね。
李奈:5人目のメンバー的な存在のプロデューサーの小田内さんとか、スタッフさんも打ち上げ花火的なことが好きですからね。去年のエイプリルフールに、「エロフリーデに改名します」っていうのもやりました。ホームページとかアー写も、この企画のために全部変えて、ネットニュースも流しましたから(笑)。そういういたずらも大好きです。
EMTG:でも、音楽面に対してはすごく真面目ですよね?
みくる:そうだと思います。演奏したり歌うのが大好きでやってるというのが、何よりも大きいですから。
りょう:私たち、ツアーも機材車で回ってますから、男性のバンドと変わらないですよ。
李奈:メンバー全員、免許を持ってますし。りょうが、すごく運転してくれるんです。
りょう:乗ってるだけだと飽きちゃうんで、むしろ運転したいんです(笑)。運転席の方が、身体が楽ですし。
EMTG:精力的に活動を重ねている中で完成させたのが今回のミニアルバムですが、どのような作品にしたいと思っていました?
李奈:今年の1月21日にやった渋谷クラブクアトロでのワンマンライブのタイトルが、「-break down-」で、今回のミニアルバムが『rebirth』なんですよね。小田内さんは「今までのエルフリーデという形をいい意味で壊して、新たに再生していきたい」っておっしゃってました。だから、新しい自分たちを出していくための通過点的な1枚というイメージがありましたね。
EMTG:《諦めること諦めた今日が 生まれ変わる君のbirthday》と歌っている「未来 is future」とか、そのテーマが凝縮されている曲という印象がします。
みくる:そうですね。この曲は初の試みのラップが入っていたり、新しい挑戦も感じていただけると思います。掛け声を入れられる部分もあるので、お客さんと一緒に歌えたらいいですね。
李奈:今回の6曲は「未来 is future」も含めて、全体的に前向きな雰囲気があると思います。
みくる:「栄光へのエール」も明るい雰囲気があって、歌いながら気持ちが入ります。
ゆーやん:私も歌詞を聴きながら、「この気持ちわかる」って、すごく思ってますからね。
李奈:「栄光へのエール」は、初のタイアップで、ボートレースの選手への応援であると同時に、エルフリーデのことも投影されてます。あと、ギターソロをすごく弾きまくってるんですよね。
りょう:ギターソロって、やっぱり弾いてるとテンションが上がりますから、大事にしたいです。

エルフリーデ MusicVideo「栄光へのエール」
EMTG:各曲に盛り上がれるポイントが、すごくありますよね。「Break Heart」もパワフルなサウンドで、すごくかっこいいじゃないですか。
李奈:ありがとうございます。みくるちゃんも、フワフワしているように見えて、実はすごく力強くてしっかりしてるんです。そういうのが、ボーカルにも出てると思います。
みくる:「Break Heart」は、すごく歌い込みましたし、これからもさらに歌い込んでいきたい曲です。
EMTG:ギターは、空間系のエフェクトで、気持ちいい響きを作っていますね。
りょう:はい。目立つことをしているタイプの曲ではないんですけど、さりげなくいろいろやってます。そういうところも楽しんでいただけたら嬉しいですね。

エルフリーデ MusicVideo「Break Heart」
EMTG:「Silence」も、バンド演奏のエネルギッシュさが生々しく伝わってきます。
みくる:「Silence」は歌詞の表現も力強くて、サウンドも含めてかっこいいものになったと思います。
李奈:ライブで早くやりたいですね。でも、そういうことを思う一方で、「ちゃんと演奏できるか、ちょっと怖いな」っていう曲が、今回いろいろあるんですけど……。
みくる:頑張ろうね(笑)。
EMTG:(笑)。「ハルユメ」は、春の別れや卒業をイメージさせる曲ですから、学生のリスナーが特に感情移入するんじゃないでしょうか。
みくる:今までのエルフリーデの曲とは雰囲気が違うので、デモで聴いた時から新鮮でした。シャッフルのリズムも初めてで、メンバーがユニゾンで歌ってるパートもあったりして、ポップな印象になってるんじゃないかなと思います。
EMTG:みなさん各々の学生時代の思い出もよみがえるんじゃないですか?
李奈:“ザ・青春”っていう感じなので、羨ましくなりました。楽器やってた人って、案外、根暗に楽器を演奏してる学生時代ですからね。
ゆーやん:私も学校終わったら、そのままスタジオに行ってました。「ボーカルの子が遅れてきて喧嘩したなあ」とか、そんなことばっかり思い出します。
りょう:私もこの曲みたいな学生生活ではなかったですね。そもそも学校あんまり行ってなかったですし(笑)。「どれだけ行かないで済ませられるか」っていうことばかり毎日考えてました。
李奈:「友だち、いたっけ?」って、ふと思った(笑)。
りょう:私は大丈夫。愛犬の赵(ちゃお)がいるから。
EMTG:愛用の楽器だって、友だちみたいなものじゃないですか?
りょう:そう考えると、友だちがさらに5人くらい増えました(笑)。イヤモニに赵って名前が彫ってあるから、あれも友だち?
李奈:普通は自分の名前を彫るんだけどね(笑)。
EMTG:(笑)「Beyond the rainbow」の作詞は、みくるさんと小田内さんの共同クレジットになっていますが、どんな想いを込めました?
みくる:今の自分の気持ちを素直に歌詞にしました。応援してくれてるお客さんへの気持ちとかも、わかりやすく伝えられたんじゃないかなと思います。
EMTG:エルフリーデが、さらに力強く前に進もうとしている姿も伝わってくる曲です。
みくる:そういう気持ちも伝わったら嬉しいですね。私たち、まだまだですから。
李奈:私たちは、もっと目標を達成していきたいんです。「活動の3年目までに恵比寿リキッドルームでワンマン」っていう目標が最初からあったんですけど、それが今年の7月17日に達成されるので、さらにいろんなことを実現していきたいです。
EMTG:4月からはツアーもありますね。
李奈:はい。今度のツアーは行くエリアが広いんです。エルフリーデを、より全国に浸透させるのも、今の自分たちの目標ですね。海外にも行きたいですし。
EMTG:日本人は若く見られる傾向があるから、欧米に日本のガールズバンドが行くと、お客さんの衝撃がすごいみたいですよ。
李奈:私たち、ヨーロッパとかだったら、15歳くらいだと思われますかね?
ゆーやん:私、海外で10代だと思われたことあるよ。
李奈:りょうとかも、13歳くらいに見られるんじゃない?
りょう:13歳って、中学生?
みくる:そこまで、若く見られるの?
李奈:海外でライブをやる時は、10歳くらいサバ読もうと思います!
りょう:それ、サバ読み過ぎだから(笑)。
李奈:(笑)。まあとにかく、まずは4月から始まるツアーと、リキッドでのワンマンを全力でやりたいです。今回の6曲も成長させていって、みなさんにエルフリーデをより楽しんでいただきたいと思ってます。

【取材・文:田中 大】

tag一覧 ミニアルバム 女性ボーカル エルフリーデ

リリース情報

rebirth

rebirth

2020年03月18日

キングレコード

【CD】
01.Break Heart
02.栄光へのエール
03.ハルユメ
04.Beyond the rainbow
05.未来 is future
06.Silence
【DVD】
「Break Heart」MV
メイキング映像、オフショット

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

「rebirth」Release Tour 2020 FINAL
『- Evolution -』

07/17(金)恵比寿LIQUIDROOM


ひつじウォーズ2020
03/29(日)大阪梅田周辺5会場

渋谷Star lounge
MARKET SHOP STORE Presents
“Mini Album『PATIENCE』Release記念PARTY”「ペイシェンス祭り」

04/25(土)渋谷Star lounge
w/ リリー楽綺団/FaM/fleufleu/FUN RUMOR STORY/爆弾幸気圧

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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