ライブハウスと自主レーベルを手がける3者による緊急リモート座談会を敢行!  関東・東海・関西――各地のライブハウスの「いま」と「未来」を語る。

ライブハウス座談会 | 2020.07.11

 新型コロナウイルスのパンデミックによって音楽業界が大きな打撃を受けている。特にライブにまつわる部分は、未だ出口が見えないというのが現状だ。大きなホールなどでは座席を間引くなどの配慮をして公演を再開するところも出てきているが、小さなライブハウスではそれも現実的ではない。そんな状況のなかで、ライブハウスを支援する輪が広がったり、ライブハウス発信で配信ライブが行われたり、新しい動きも増えている。今、ライブハウスの店長は何を考え、どう動いているのか。レーベルやマネジメント、あるいはフェスの開催など、これまでもライブハウスを起点にさまざまな広がりを生み出してきた3人に話を伺った。ライブハウスとはどんな場所なのか。すべての音楽を愛する人に、改めて考える契機になってくれたらと思う。

(6月13日取材)



PROFILE

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室清登
TSUTAYA O-Crest店長/MURO FESTIVAL主催/MURO_RECORDS

行貞利晃
KYOTO MUSEスタッフ/NEW KIDS ON THE RECORDS。
ライブハウスのど真ん中。

綿谷剛
RAD CREATION株式会社代表取締役。レーベル、ライブハウス、飲食店の経営。
FREEDOM NAGOYA、でらロックフェスティバル、TOKYO CALLING等のイベント企画制作など。

(50音順)

――よろしくお願いします。まずは皆さんのお店、そして地元の現状から教えてください。
室:はい。O-Crestに関して言えば、3月の上旬からお客さんを入れての営業がまったくできてない状況で。これ以上この状況が続いたら潰れるんじゃないかっていうぐらいの危機だと思ってます。今できることは限られてるんですけど、そのなかでもアイディアを出しながら新しいことに挑戦していかないとなと思ってやってます。
行貞:京都も3月からほとんどライブができてない状況で、6月いっぱいはKYOTO MUSEでもライブがないですね。京都の街は、アジアや欧米の観光客の方もいらっしゃらないので、とても静かで。MUSEも大きな通りに面してるんですけど、あまり人も歩いてなくて。最近はちょっとずつ増えてきてますけど、それでも観光客がたくさんいた頃とは程遠いような感じですね。会社としても、うちも何店舗かライブハウスがあるんですけど、収入の98%ぐらいがライブハウスからの収入なので、本当に厳しいです。
綿谷:うちは、3月はコツコツ営業してたんですけど、4月に緊急事態宣言が出てからは完全に営業停止みたいな感じでした。でもちょうど6月の頭から、人数を制限したりして少しずつ再開してます。そのあたりは東京とかと比べると結構温度差があるような感じはしますね。大阪にはレコーディングとかで何度か行ってるんですけど、名古屋と大阪はちょっと近いような感じ。少しはよくなってるのかなみたいな。そこのギャップはありますね。
――営業再開されて、お客さんのテンションやノリはどうですか?
綿谷:まだ始めて1週間ぐらいですけど、ライブは2本ぐらいやって、あとはバー営業もやってて。人がいっぱい来てくれて、みんな待ってました!っていう感じがしますね。R.A.Dではレイアウトをがっつり変えて、演者は壁に向かってライブをやって、それを両サイドからお客さんが観る、みたいな。実験的なところもあったんですけど、意外とお客さんも演者も新鮮で楽しいという感じで。ただそれがずっと続くとさすがに厳しいとは思いますけどね。
――今、いろいろな人がライブハウスを支援するためのプロジェクトを立ち上げていて。綿谷さんのTRUST RECORDSでも「For Our Live Houses」と銘打ってコンピレーションCDやグッズを作っていらっしゃいますよね。これはどういう経緯で始めたんですか?





綿谷:僕はライブやってCD出してグッズ作ってみたいなことをずっとやってきたので、急にライブがなくなって、自粛期間で家にこもっていて……もう、ストレスがすごかったんですよ。やっぱり自分には音楽以外ないなって思って。だから音楽のことをやりたい、けどできない……みたいなところがいちばん大きくて。だから、支援したいっていう考えよりも、自分が楽しいことをやって、その音楽を皆さんに広げてもらって、そのお金はそのまま持っていってください、みたいな。大それた、「ライブハウス支援をするぞ」みたいなことではなくて、家でもできること、音楽でできることを考えたっていう。
――あと、「全国ライブハウスどこでも行きますツアー」っていう試みもやると宣言して。実際全国のライブハウスから「来てほしい」という声も上がっていましたけれども。
綿谷:あれを打ち出したときは、ここまで長引くとは思ってなかったので、「3月4月はお休みだけど、またすぐ行くよ」と思って連絡を取ってたんですよね。まだ行けないというのが心苦しいですね。
――ああいうふうに、全国のライブハウス同士で連絡を取り合うというのは、今活発なんですか?
室:この状況を打破しようっていうので集まった数店舗でやってるって感じですね。そんなに誰でもっていう感じじゃないですけど、その仲間で毎週話してます。
行貞:そのグループに僕もいますね。
――じゃあ、あの「スパバ(スーパーバー!)」っていう企画もそのグループで?

行貞:スパバのこと知ってるんですか? 流行るかなあ。流行らせたいですけどね。
――ははは。あるライブハウスでライブをやって、それを各地のライブハウスでパブリックビューイングのような形で観ることができるというものですよね。
行貞:そうです。ライブハウスで観ていただきたい、ライブハウスじゃないと観られないっていう。みんなでオンラインで現状報告とかをしてたんですけど、その中から出てきたアイディアですね。
室:新しいことをやるのってやっぱりなかなか難しくて……。とはいえ、ライブハウスがいちばん潤っていくのは、お客さんが来てチケット代とドリンク代を払ってくれることなんですよ。それが演者にとってもライブハウスにとってもいちばん良くて。配信とか手間のわりには売り上げが少なかったりしますし。やっぱりライブハウスに人が来てほしいんですよね。
――うん。営業を再開していくにあたって感染リスクを避けるための営業のガイドラインもいろいろ出てきていますけど、そういうものについてはどう考えていますか?
行貞:いろいろな方が動いてくださって、お話をしていただいていると思うんですけど、僕の本当に個人の意見としては、「関わらないので関わらないでほしい」というのがあります。というのも、自分たちの思うライブハウスという文化を先輩から教えてもらって、自分たちのルールでやっていいこととやったらダメなことを守ってきたつもりです。渡辺旭(THE NINTH APOLLO代表)はいつも「自治してきた」って言うんですけど、まさにそうで。そういういい文化を次の世代に伝えたいと思ってるんですね。なのでお金もいらないし、思いっきり放っておいてほしいっていうのが僕のいちばんの理想なんです。でも動いてくださっている方のおかげで、例えば大阪では配信のお金を補助していただけたり、そういうこともあるので一概には言えないんですけど。
――なるほど。
綿谷:僕も本当に個人で言うと、補償だ何だっていうよりは好きにさせてほしいというのがいちばんなんですけど……ただ愛知ではガイドラインができたので、いったんそれに沿って6月から営業を始めてみて。「こんなんじゃ無理だ」とか思うんですけど、「うだうだ言ってもしょうがないな」みたいなところに行き着いて。今は、今あるものの中でどう楽しめるかっていうところですね。もちろんお金は厳しいですけど、しばらく自粛してたので、今は10人のバー営業でも楽しいし、それでも多少の売り上げがあって家賃や人件費になったりするんで、そういうことを前向きに捉えてやっていこうかなって感じです。これが1年続いたらさすがに「もう無理」ってなると思うんですけど。
室:僕は国に対してはもうほとんど諦めてるって感じですかね。まあ、我々はやっぱり日本で営業してるんで、一応そのルールにのっとりつつ、ワタさんが言ってたようにどうやってその中で楽しめるか――お客さん、演者にどういうものを提供できるかを考えてます。最近僕もYouTuberみたいなことやってるんですけど(笑)。

TSUTAYA O-Crest Channel
https://www.youtube.com/channel/UCYqi1auRQKekRSl5HVq8D7g
――「クレチャン」ですね。観てます(笑)。
室:一応あれも遊びの感じで本気でやってるんですよ。そういう感覚ですね。一般の人からしたら、「ライブって遊びじゃん」みたいに思われるかもしれないですけど、本気でやってるんで。
――例えば、配信ライブも増えていますけど、まあ当然ながら現場で観るのとは違うものですよね。そこについてはどう考えています?
綿谷:最初は配信ライブってどうなのかなってレーベルとしては思ってたんですけど、個人的に、ピザ・オブ・デスがF.I.Bの過去の映像を出してくれたりとか、いろんな人が期間限定で配信したりしてるのを観て、好きなバンドがやってくれたらめっちゃ観ちゃうなと思って。もちろんライブハウスに行って観るのがいちばんだとは思うんですけど、行けない状況のなかで配信してくれるのがめっちゃうれしいっていう気持ちがあって。それでこのあいだレーベルのバンドでやったんです。だから、それを喜んでくれる人がいるんだという実感はあります。僕は配信に関しては全然ポジティブというか、配信は配信、ライブはライブ、みたいな感じですね。
行貞:コロナのことでいちばん大きかったのは、毎日ライブにかかわる仕事がないっていうところだったんです。雑務みたいな仕事は増えたんですけど。だから今までやってきたことの延長線上にある、ライブに関わる仕事をやることによる充実度っていうのはとてもありました。音楽の仕事を今までずっとさせてもらって、それがなくなったときにその素晴らしさを実感したというか。配信ライブではあるんですけど、バンドが来て、音響や照明がいてライブをするということが本当に好きだったんだという充実感はありました。
室:何回か配信ライブをやってみて、僕らの感覚としてはその配信ライブですら感動するんですよね。ライブハウスで音が鳴ってて、照明がついてという状況に――それもなかなかできなかったんで、それだけでも結構満足しちゃうっていうか。これからは配信もやっていかなきゃいけないのかなっていうところで、ライブハウスのスタッフがカメラワークとかスイッチングとかをイチから学んでるっていう感じですね。
――わかりました。コロナをきっかけにライブハウスという存在にこれまでにないほど注目が集まっているというのが今の状況ではあると思うんですが、そこについてはどうでしょう?
行貞:僕はライブハウスのイメージはむしろ悪くなってると思ってます。またイチからのスタートだなっていう気持ちでいますね。例えばアルバイトの女の子の親御さんから電話が掛かってきたりするんです。音楽が好きな人にとっては変わらないものでも、その外側にいる人たち、もしくはライブハウスに来る可能性があった人たちが来なくなった可能性のほうが大きいような気がします。
綿谷:僕も行貞さんのおっしゃるとおりだとは思うんですけど、個人的には……今まで正直、普通にいいライブを組んでとか楽しいイベントを組んでとかっていうことしか考えられなくて、それをやっていれば会社もまあ成り立って。それをずっと繰り返していく日々だったんですけど、これを機に少し変わるのかなと思ってて。悪いイメージがすごくあって、経済的にも厳しい。だけどそこをどう良くしていくかを考える、その熱が皆さんすごいんです。だからそこから何かいいものが生まれていくような気がします。時間はかかると思うんですけど。
――変化していくチャンスでもあるということですね。
綿谷:個人的には、正直あぐらかいてたなっていうか。一辺倒でとにかくこれをやり続けるという、今までの自分がそうだったなって思うんで。良くなっていくといいなと、いろいろな考えから面白いものがもっと生まれてくるといいなという希望は持ってますね。
――これからのライブハウスということで言うと、皆さんライブハウス運営だけでなく、そこからバンドのマネジメントをやったり、レーベルを作ったり、大きなイベントやフェスを主催したり、ハコの中にとどまらない挑戦をされています。そういうふうに広がっていったきっかけというのは何だったんですか?
室:本当に個人的な話なんですけど、マネジメントをやりたいっていうのは20代前半ぐらいから思ってて、それが実現したのがここ10年以内って感じなんですね。なんでやりたいと思ったのかといったら、そこがいちばん大変だけど、いちばん喜びを分かち合えるポイントなのかなっていう。ライブハウスとバンドも近い関係ではあるんですけど、それ以上のことをしたいっていう感じでした。

室:MURO FESTIVALに関しては、当時フェスっていうのが流行り始めて、ライブハウスになかなか人が来なくなったなって印象があって。それで自分たちライブハウスがフェスをやって、もう1回ライブハウスに人を呼びたいという思いからでしたね。あとはノリ(笑)。
綿谷:ノリ(笑)。

MURO FESTIVALオフィシャルサイト
http://murofes.com/
――室さんの場合、マネジメントをやられていて、いったん店長から離れたなと思ったら、また店長に戻ってこられて、すごく忙しそうだなと。
室:でもコロナになってからのほうが忙しくなってる気がして。コロナになる前も忙しかったですけど、転がっていく感じではあったんで。コロナになってから、逆に頭しか使わない感じになっちゃって。前は頭も使うけど、感覚で仕事することが多かった気がするんですよ。楽しいほうへいくというか、お客さんがワクワクしそうなほうへいくっていう。状況は変わってきてますけど、ライブハウスの心持ちは絶対に忘れたくないですね。
――行貞さんはNEW KIDS ON THE RECORDSでHakubiを手がけられていますね。
行貞:僕の場合は、Hakubiというバンドを出したいからレーベルを作ってマネジメントもやってるという感じで、おふたりとはちょっと立場が違うんですけど、昔からライブハウスにレーベルとかがあるのが羨ましいなっていうのはずっと思ってて。ライブハウスが囲うというよりも、ライブハウスの良さを出しながらいろいろな人と関わって広げていくっていうようなスタイルでできないかなっていうふうに思ってます。ライブハウスにいながらできることはないかなという冒険中というかチャレンジ中ですね。

――TRUST RECORDSはどういうふうにして立ち上げたんですか?
綿谷:僕はもともとレーベルがやりたかったんです。もっと根本で言うとイベントをやってたんですけど、そこで好きなバンドを呼んでるうちに仲間内でコンピのCDを作りたいって思い始めて、それでわからないなりにレーベルを始めたんですよ。だからレーベルが先なんです。2006年にTRUST RECORDSができて、R.A.Dが2010年オープンなんで。当時もライブハウスで働いてはいたんですけど、どちらかと言えばレーベルの仕事のほうが多くて、ライブハウスはたまにブッキングするみたいな感じだったので、今でも感覚的には自分はレーベルの人間で、一緒に会社をやってるもうひとりのやつがライブハウスの担当という感じ。ただ、そう思ってたんですけど、今回のこのコロナでまた原点に帰って、それこそR.A.Dの店長とかやろうかなって思ってたりもするんですよね。
――そうなんですか!
綿谷:もう1回地に足を着けて、名古屋のライブハウスに店長として立って、若いバンドと打ち上げして、みたいなことをやろうかなと。今回のことで改めてライブハウスの大切さを思い知ったというか、それがないとレーベルも何もできないなと。







――ちなみに、行貞さんの場合は、ライブハウスをやるということと、レーベルやマネジメントをやるというのは、どういうところで繋がっている感覚なんですか?
行貞:自分のマインドというか、ライブハウスを大事にしたいっていうのはHakubiの3人にも伝わってるのかなと思うんですけど、それだけじゃない部分があの子たちにも出てきたので。ライブハウスマインドを持ちながら、どこまでいろいろな方に届けられるかっていうのがテーマなのかなと思ってますね。
――その「ライブハウスマインド」というのは?
行貞:思いっきり矛盾するかもしれないですけど、自分たちのことは自分たちでやるということですね。先輩や僕たちが大好きだったバンドとかライブハウスっていうのはそういうことだったと思うんで。DIY、自分たちですべて完結させるっていう精神。

――それってつまり、自分たちで物語を作っていくんだっていうことだと思うんですよね。世間の流行りとかシーンとかに乗るのではなく。たとえばMUSEの30周年記念イベントとして4月に開催されるはずだった「Talk about LIVEHOUSE」、残念ながら中止になってしまいましたが……。

KYOTO MUSE 30th Anniversary “Talk about LIVEHOUSE”
https://kyotomuse30th.com/
行貞:残念でした……。
――あれ、すごいメンツだったじゃないですか。あれもまさにMUSEでの30年という歴史と物語の結果なわけですよね。ムロフェスもそうですけど、ライブハウスでどういうブッキングがされてきて、そこでどういう物語が作られてきたかの延長線上にフェスがあるっていう。
室:うん。収支の部分は考えますけど、僕はほとんどライブハウスでブッキングするのと変わらない感覚でやってますね。今年はサーキットでやろうと思ってたので、ワタさんにお願いしてまだCrestに出たことのないバンドも出てもらおうかなと考えてたんですけど。やっぱりバンドのためになるようなイベントになってほしいと思うし、結果それがCrestに返ってきたらいいなって思って組んでる感じですね。
――「Talk about LIVEHOUSE」もそんな感じがします。
行貞:あれは一生に一度しかやらないと思ってたんで、自分のやってきたことの集大成みたいなことができたらいいなというのはありました。だからライブハウスの延長線上で、KYOTO MUSEで仲良くなった皆さん、スタッフもバンドも顔がわかる人を誘おうっていう。「これは全部KYOTO MUSEで出会った人たちなんですよ」っていう、「ライブハウスで出会った人たち」っていうのがテーマにありました。その裏側には、今ライブハウスで働きたいという人がとても少なくなってる現状があって。90年代とかだと、逆に本当にタダでもいいから働かせてほしい、それでも働けないというような状況だったんですけど、今はライブハウスにちょっと夢がないなって思ってたんですね。だからライブハウスをずっと続けてたらこういうことができたよっていうのを見せられたらいいなって。でもまあ、一生に一度だったのでね……本当にこのタイミングはやめてほしいなって思いました。
綿谷:本当ですよね。めっちゃ楽しみにしてたのに。
――10-FEETとROTTENGRAFFTYという2組がヘッドライナーで並び立っているのも、京都でしかありえないと思いました。
行貞:それは本当に僕、ラッキーな店長で。あの2バンドと同年代で、ただ仲が良かっただけで店長になれたようなもんなんで。このイベントも「10-FEETとロットン出ますよ」って言えるだけで全然ブッキングが違うんで、本当に感謝してます。本当にひとつのライブハウスからふたつも有名なバンドが出ていくっていう、その時期を一緒に過ごせたっていうのがラッキーです。
――一生に一度と言いながら、何度でもやっていただきたいと思いますけど(笑)。
行貞:やれるかなあ。BRAHMANとか「一生に一度しかやらないんで」って言って無理やりお願いしたんで(笑)。
――期待しています。FREEDOM NAGOYAも長い積み重ねで大きなフェスになりましたよね。

綿谷:でも出発点は完全にライブハウスですね。R.A.Dを作った次の年に始めたんですけど、そのR.A.Dに出てくれてる若いバンドたちで1年に1回お祭りやりたいねって感じでスタートしたんです。そのうちにこのバンドたちをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思うようになって、それでR.A.Dには出てもらってないけど繋がりがあるバンドとかを誘い出したんですよね。そこからわーっと人が増えて。いろいろ大変なこともあったんですけど、乗り越えながらやってきました。ブッキングも全部僕ひとりで、独断と偏見でやってたんですけど、社内に信頼できるブッキングスタッフが増えてきたので、僕がちょっとわかんないような若いバンドとか、僕が繋がってないバンドとか、いろいろミーティングしながら誘っていくようになりましたね。
――やっぱりライブハウスが起点になっているんですね。
室:だからやっぱり、意味がいちばん大事なんじゃないかなって思うんですよ。イベントの趣旨というか、やる意義というか。それがなかったらただの金儲けじゃないですか。そういうところから生まれるのがイベントの空気感だと思うんですよね。だからそういうのを何も感じないイベントがいちばん嫌いなんです。「誰がこれやってるの?」「バンドは何のためにこれ出てるの?」みたいな。
――そうですよね。培ってきたストーリーというか。
室:そのストーリーにこそ感動するじゃないですか。
――そのストーリーを生んでいるのがライブハウスなんだと思います。今厳しい状況のなかで、皆さんはライブハウスとはどんな場所だと思って仕事をされていますか?
綿谷:若い頃は「お金じゃない」とかってきれいごとだなと思ってたんですけど、最近になってその意味がわかったというか。この自粛の期間、生活はできてたとしても、どこか物足りないというか、楽しくないところがあったので。やっぱりライブとかイベントができて、打ち上げもできてっていうのが大事だっていうことに気づいたんですよ。しばらくはコロナ前のような収支にはならないと思うんです。でもそれでも良くて、なんとか生きていきながら、ああいうことをやっていきたい、ああいう日々を過ごしたいっていう気持ちです。売上が少なくてもいいから、何かやって、いい1日を作って感動したい。それを早くやりたいという感じです。
行貞:僕、母親が死んだときに名古屋にG-FREAK FACTORYを観に行って、「EVEN」を聴いて大号泣したことがあったんですけど、別にライブハウスって大号泣してるやつがいても、思いっきり暴れてたり思いっきり笑ってたりしても許される空間だと思うんですね。人生においていろいろなことがあると思うんですけど、そこで「ライブハウス行って今日楽しかったな」とか「こんなことあったけど、ライブハウス行ってその時間だけは忘れられたな」っていうふうに思えることって、それだけでもすごいことだよなって僕は思ってて。今はそういう場所をなくしてはいけないなと……なので何か考え方を変えないとなって今日ふたりと話してて思いました。どんなふうにライブハウスを残せばいいだろうって。
室:ライブハウスって、やっぱり個性的であっていいと思うんですよ。それぞれ出てるバンドも違うし。Crestだと、この前スタッフみんなで話したのは「バンドの夢を後押しできる場所になりたい」――夢しかない場所でありたいなっていうことで。そのために、これは普通に店としてなんですけど、接客業なので来てくれるお客さんを大切にしたいなっていう。バンドに対してもそうですけど、渋谷って立地的に殿様商売になりがちなので、そうはならずに何かを発信して、夢の後押しをしたいなっていうところですね。

【取材・文:小川智宏】



リリース情報

Hakubi「結 ep」

Hakubi「結 ep」

2020年09月09日

NEW KIDS ON THE RECORDS

01.22
02.Friday
03.ハジマリ

リリース情報

ircle『こころの℃』

ircle『こころの℃』

2020年06月17日

MURO_RECORDS / JMS

01.ホワイトタイガーオベーション
02.エヴァーグリーン
03.ハミングバード
04.メイメツ
05.B.N.S.
06.リンネループサティスファクション
07.ルテシーア
08.2人のビート
09.あいのこども
10.瞬(Album ver.)

リリース情報

RINNE

RINNE

2020年09月02日

D.T.O.30.

01.フタリ
02.銀河鉄道
03.ユース
04.秋、香る
05.日常
06.火垂る
07.虎
08.三角公園
09.五月雨
10.エバーグリーン
11.こころ
12.RINNE

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心は洗濯機のなか

心は洗濯機のなか

2020年08月26日

D.T.O.30.

01.シリウス
02.ガールズユースとディサポイントメント
03.今を詰め込んで
04.君が私を
05.白い帽子
06.ラクダ
07.まだ

お知らせ

■マイ検索ワード

室清登(TSUTAYA O-Crest店長/MURO_RECORDS)
ANTIFA
アメリカで暴動が起きてるじゃないですか。それをいろいろ調べてたら、ウラで操ってる組織がいるらしいんですよ。なんだそれはと思って調べたら、ANTIFAっていう組織にたどり着いたんですよ。ぼく、もともとフリーメイソンとか大好きなんで(笑)、今はちょっとANTIFAにハマり始めてる感じです。渋谷警察署の爆破予告もありましたし……画像見ました? クルド人とANTIFAの人が握手してましたけど、たぶんヤラセなんですよ、渋谷のやつも。あくまで個人的な見解ですけど(笑)。

行貞利晃(KYOTO MUSEスタッフ/NEW KIDS ON THE RECORDS)
綿谷 京都 女
綿谷「その説ずっと言ってますけど、まじでいない……(笑)」
行貞「ワタくんがですね、名古屋に帰れる時間なのに、バンドも帰るのに、ひとりだけ泊まることがあるんですよ」
綿谷「ひとりで飲みに行ってんすけどね(笑)」
行貞「怪しすぎませんか? だってバンドも帰ってるんですよ? ひとりで泊まってるんですよ?」
綿谷「ひとりで泊まってますね。まじでいないんすけどね(笑)。しかも今そっちの話題……不倫系はヤバいですからね(笑)。でもまあそれは逆に出しといてもらったほうがいいかもしれないです……安心できるんで」

綿谷剛(RAD CREATION代表/TRUST RECORDS)
沖縄 面白い バー
実際に室さんと行ったっすけど、まじでヤバかったっすね(笑)。どんなのか書けないんすけど……。



■ライブ情報

「スーパーバー!」3回目
07/13(月)19:00-
アカマトシノリ from HOTSQUALL
笠原健太郎 from Northern19
清水葉子 from UNLIMITS
ご予約方法は各会場HPにて! Crestチケット予約はこちらから
https://tiget.net/events/96175

「スーパーバー!」2回目
SSTVのYouTubeチャネルにて、ダイジェストのプレミア公開が決定!
7/12(日)20:00- アルカラ / ircle
https://youtu.be/iSr9RgKDDxw


POETASTER presents「勝手にムロフェス2020 day2」
07/18(土)東京 渋谷TSUTAYA O-Crest
POETASTER / the paddles / ircle

wata presents「TRUST YOUR SOULS」
07/17(金)愛知 名古屋R.A.D
POT / miscast
07/19(日)愛知 名古屋R.A.D
EVERLONG / Maki
07/30(木)大阪 BRONZE
POT / Some Life

TRUST TOUR 2020 -Acoustic-
07/31(金)岐阜 Ants
山本響(Maki) / 末武竜之介(KUZIRA) and more...
08/02(日)三重 鈴鹿ANSWER
山本響(Maki) / 浜口飛雄也(moon drop) / 三浦弦太 (LUCCI) / 橋本卓磨(ステープラー) / GUEST : 中村直矢(at Anytime)
08/08(土)東京 渋谷TSUTAYA O-Crest
山本響(Maki) / 浜口飛雄也(moon drop) / 三浦弦太(LUCCI) / こうのいけはるか(WALTZMORE) and more...
08/09(日)静岡 UMBER
山本響(Maki) / 浜口飛雄也(moon drop) / 三浦弦太(LUCCI) / GUEST : なきゃの&神門(Atomic Skipper)
08/14(金)京都 MUSE
山本響(Maki) / 浜口飛雄也(moon drop) / 千歳美那(カネヨリマサル) / 末武竜之介(KUZIRA)
08/16(日)福岡 Queblick
山本響(Maki) / 浜口飛雄也(moon drop) / 佐竹惇(アイビーカラー) / 伊藤光博(EVERLONG)
08/17(月)広島 ALMIGHTY
山本響(Maki) / 浜口飛雄也(moon drop) / 佐竹惇(アイビーカラー) / 伊藤光博(EVERLONG)
08/21(金)茨城 水戸LIGHT HOUSE
山本響(Maki) / 伊藤光博(EVERLONG) / 織田(POT) / こうのいけはるか(WALTZMORE) / 夏未(WALTZMORE)
08/23(日)千葉 LOOK
山本響(Maki) / 伊藤光博(EVERLONG) / 織田(POT) / こうのいけはるか(WALTZMORE) / 夏未(WALTZMORE)
08/26(水)兵庫 神戸太陽と虎
山本響(Maki) / 末武竜之介(KUZIRA) / 織田(POT) / 池田篤(ニアフレンズ) / 橋本卓磨(ステープラー)

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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