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二度の延期という異例事態を乗り越え、ついに迎えたファイナル公演をレポート!

ゴスペラーズ | 2011.06.13

 二度の延期という異例の事態となった“ハモリ倶楽部 響(HIBIKI)”ツアーのファイナルに、こんな感動が待っていたとは。心と体の底から感動が湧いてきて、ステージも客席も笑顔で埋め尽くされたライブだった。

 メンバー村上のインフルエンザにより、一度延期された長崎・福岡公演は、震災の影響で二度目の延期となった。かなり間隔の空いたライブなので、メンバーのモチベーションや観客の期待がギリギリのところまで膨らんでいた。なので、開演前から異様な熱気が福岡サンパレス・ホールに渦巻いている。

 冬をテーマにした芝居仕立ての内容で幕を開ける。

 「寒いですね……5月なのに」と酒井雄二がセリフを言った途端、会場から爆笑が起こり、季節も異常事態も吹き飛んで、このファイナル・ライブの成功が約束されたのだった。

 メンバーはハモリで客をもてなす小さなバー“ハモリ倶楽部 響(HIBIKI)”の店員という設定で、ライブは進んでいく。個人のショーがあったり、全員で歌うシーンがあったり。ファイナルにふさわしく、どの歌もよく練られている。

 完成度が高く、ブランクはまったく感じさせない。たとえば「Forgive Me」での黒沢薫、「The Traveling Show(must go on.)」での安岡優の歌が聴き応えがあった。また北山陽一の「Going down into you」のダンス・パフォーマンスも楽しい。もちろんオーディエンスは、曲が終わるたびに大きな拍手を贈る。待ちに待ったせいもあるだろうが、福岡のオーディエンスの盛り上がりはハンパない。その熱がメンバーをさらに熱くさせ、ライブは尻上がりによくなっていく。

 「永らくお待たせしました。みなさんの元にやっとはせ参じました、ゴスペラーズです。二度の振り替えにも関わらず、たくさんいらしていただいて、ありがとうございます」と村上が話し出す。メンバーの中でも彼にとって、ファイナルを迎えられた喜びはヒトシオなのだろう。かなり長いMCになったが、それもファンにとっては嬉しいオーバーラン(笑)となった。

 そして終盤、「東京スヰート」から「一筋の軌跡」までの流れが凄かった。最もいい状態のゴスペラーズとは、このことを言うのだろう。ひとりひとりの歌、ハーモニー、パフォーマンスのすべてが最高。東北まで届けという気迫のこもった♪ひとつになるのさ♪というフレーズの大合唱が、このファイナルを祝福していて本当に感動的だった。

 アンコールの白眉は、翌日に発売を控えたニューシングル「NEVER STOP」。村上のボーカリゼーションが素晴らしい。ラストはアカペラの名曲「Armonia」で締める。延期のブランクをまったく感じさせない集中力の持続は見事で、ゴスペラーズは自ら、ツアーの完成を心から祝っていたのだった。

【文:平山雄一】
【撮影:緒車寿一】

tag一覧 ゴスペラーズ

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リリース情報

ハモリズム【初回生産限定盤】

ハモリズム【初回生産限定盤】

2011年06月08日

KRE

[DISC:1]
1. NEVER STOP
2. 愛のシューティング・スター
3. BLUE BIRDLAND
4. なんどでも
5. Shall we dance?
6. Oh Girl
7. 見つめられない
8. 恋のプールサイド
9. 明日
10. 冬響
11. Dreamin’

[DISC:2]
撮り下ろした特典映像

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INFORMATION

■ライブ情報

♪SOUL POWER TOKYO SUMMIT 2011
◆2011年7月16日(土)、17日(日)
【東京】東京国際フォーラム・ホールA
[問]ディスクガレージ
03-5436-9600

♪SOUL POWER なにわ SUMMIT 2011
◆2011年7月27日(水)、28日(木)
【大阪】グランキューブ大阪 メインホール
[問]ソーゴー大阪
06-6344-3326

♪TOKAI SUMMIT ’11
◆2011年7月23日(土)
【三重】ナガシマスパーランド芝生広場・野外特設ステージ
[問]サンデーフォークプロモーション
052-320-9100

♪アース&ヒューマンコンシャスライブ
◆2011年9月6日(火)
【東京】国際フォーラム・ホールA
[問]キョードー東京
0570-064-708

※詳しくはホームページをご覧ください。

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