9月21日、ミニ・アルバム『NOLZA』で、日本で正式に音源デビューを果たした2NE1。そのデビューに合わせて行われた初の日本ツ アー 「2NE1 1st Japan Tour “NOLZA in Japan”」（3都市6公演）は、計7万枚のチケットが瞬時にソールドアウトとなり、話題を集めた。

すでに母国である韓国ではビッグ・アーティストの地位を確立している彼女達だが、ここ日本でも爆発的にフォロワーを増やしている事実が証明されたと言えるだろう。
ツアーがスタートしたのは9月19、20日の横浜アリーナ2DAYS。まず驚かされるのは集まったファンのファッショ ン。CL、BOM、DARA、MINZYそれぞれのメンバーのコスチュームを意識した、カラフルなネオンカラーのHIP HOPファッションの女性ファンが目立つ。
強めの歌詞とアグレッシヴなトラックに象徴される彼女達の楽曲は、特に10?20代の同世代から熱い共感を得ているのだ。実際、SEが流れ、ステージ前のスクリーンにメンバーの映像が映るやいなや、大歓声！幕が上がり、トランプのオブジェ（21にからめ、ブ ラックジャックの絵札）の中からメンバーが現れ、興奮度マックスの中、ライブがスタート。

1曲目は韓国でのデビュー曲「FIRE」。続いて日本でも人気の アッパーチューン「CAN’T NOBODY」が披露されると、場内はさらにヒートアップ。MCでは、まずCLが「盛り上がってますね！楽しいですか！」と、流ちょうな日本語で語りかける。中盤では各メンバーのソロ・コーナーが用意され、それぞれが持つ実力の高さを見せつけた。バラードからラップ、そしてダンスまで完璧にこなす彼女達 は、ひとりひとりが完全なエンターテイナーなのだ。

さて、ソロ・コーナーのあと、サプライズ・ゲストに登場したのはGD＆TOP (from BIGBANG)！2NE1 にとってBIGBANGは事務所の先輩であり、お兄さん的存在。セグウェイに乗って華麗に表れたふたりは、彼女達の日本初ライブに華を添えた。もちろんBOMとコラボしたナンバーで見せ場を作ったのは言うまでもない。
ライブ後半は日本デビューミニアルバム『NOLZA』からのナンバーを次々に披露。合間に彼女達が今日の地位をつかむまでのヒストリーが映像で紹介されたが、そこには決して簡単ではなかった道のりが描かれていた。こうしてラストに近づき、ハードなHIP HOPチュー ンの「I AM THE BEST」が流れると、場内からは大合唱が起こり、ライブのテンションは最高潮に。ラストの「UGLY」まで終始熱狂状態で本編は終了。

アンコールではメンバー4人が、何とアリーナの通路に登場。もみくちゃ覚悟で「STAY TOGETHER」を歌いながら広いアリーナをぐるりとまわる。ファンとの距離の近さを出してくれるところも彼女達の人気につながっているようだ。そして大ラス曲は「GO AWAY」。日本では11月にシングルとしてリリースされる予定だが、これを知らないファンはいないだろうというくらい、ライブでは一体感を演出。ここでも観客が一斉にメンバーとともに歌を合唱し、2NE1の歌がいかに日本にも浸透しているかを実証。
こうして横浜アリーナのライブは大成功で幕を閉じた。彼女達の日本での快進撃は始まったばかりだが、この先どんな旋風を巻き起こすのか、期待は尽きない！

【 取材・文：海江敦士 】