2NE1、横浜アリーナ2DAYSで2万6千人を動員! 圧巻のライブを披露!
2NE1 | 2012.09.25
ファッショナブルでありながら、歌、ダンス、演出など、様々な面において超ハイレベルのパフォーマンス……韓国出身のガールズグループ・2NE1の横浜アリーナ公演(9月11、12日)を見ての印象だ。初の世界ツアーである“2NE1 2012 1st Global Tour - NEW EVOLUTION in JAPAN -”を展開中の彼女達は、まさに世界に照準を合わせたステージを見せつけてくれた。
EMTG MUSICで取材したのは12日、2日目の公演。会場に踏み入れて気づくのは、カラフルでポップなファッションに身を包んだ観客の多さ。オーディエンスも率先して楽しむ準備をしてくるところが2NE1のライブらしいところ。
さて、開演予定の19時とほぼ同時に場内が暗転。オープニング映像のあと、「I AM THE BEST」でライブがスタート。いきなりのキラーチューンに、満員の観客のテンションもトップギアに。2曲目の「FIRE」も人気のナンバーで、韓国でのデビュー曲。このあとも、次々にアグレッシブなダンスチューンが展開されていく。メインステージの前にはダイヤモンド型の花道が作られていたのだが、その花道の内側には、ライブを支えるバンドがグルーヴィーな演奏を展開。しかも、このバンド、ビヨンセのツアーでバンドリーダーをつとめる女性ベーシスト、ディヴィニティー・ロックスを中心に組まれた辣腕メンバー達。ドラマー以外は彼女を含め、キーボード、ギターも女性という編成がカッコいい。このツアーバンドによって、2NE1のパフォーマンスも確実にパワーアップしていた。4人でのステージングもさることながら、各メンバーのソロコーナーでも、それぞれの個性を遺憾なく発揮。CLは華麗なDJスタイルを披露し、シンディ・ローパーやリアーナ、さらにはマドンナと自分達の曲をマッシュアップして、会場をダンスフロアに変えてみせた。BOMは得意のバラードを熱唱し、ストレートに歌で酔わせる。MINZYは男性ダンサーと共にアグレッシヴなダンスを披露し、DARAは観客の男の子をステージへ上げて椅子に座らせ、セクシーナンバーを歌うというサプライズ・パフォーマンスで盛り上げる。インターバルでは、観客のカップルを抜き打ちでビジョンに映し出し、“チュ?して”のテロップを流す。遊び心満載の流れに、ほほえましくキスするカップル。ここで場内また大盛り上がり(これはDARA企画の演出とのこと)。
中盤ではメンバー全員がドレスアップし、「IT HURTS」「LONELY」といったR&Bソングを聴かせる。メンバー全員、ソウルフルに歌いこなす実力も強みだ。さらに各ブロックの衣装チェンジもライブの見どころ。どの衣装もゴージャスにしてキュート。思わず、見とれるほどのデザインである。ちなみに、この衣装デザインは世界的なデザイナー、ジェレミー・スコットによるもの。まさに視覚にもこだわりまくったショーは、全編を通してのメリハリも絶妙だった。その中で最新シングルの「I LOVE YOU」もバッチリとお披露目し、いよいよライブも後半戦へ。「UGLY」「GO AWAY」「CAN’T NOBODY」など、女性ファンに人気の強めなナンバーで盛り上げて本編は終了。もちろん、まだまだ盛り上がろうと、アンコールのかけ声「NOLZA!」(韓国語で「遊ぼう!」の意味)が起こる。ほどなくステージに戻ってきたメンバーは、ここで「I DON’T CARE」と、オープニング曲でもあった「I AM THE BEST」を再び聴かせてくれた。CLやMINZYも、ステージから降りて客席近くで煽りまくり、横浜アリーナはまさにパーティー会場と化した。ライブの見せ方や観客の巻き込み方、もちろん彼女達のアーティストパワー、どれをとっても、完全に世界を見据えたレベルの高さを確信する。終演後、嬉しそうな笑顔で会場をあとにするたくさんのファンの表情が、最高のエンターテイメントを見た満足感に満ちていたことは言うまでもない。アジアを代表する2NE1が、この先どこまで突き進むのか……その快進撃はまだまだ続きそうだ。
【取材・文:海江敦士】