日本で盛り上がりつつあるK-POPアーティストも、昨今ではすでに第3世代に突入していると言われ、今年もパワーのあるニューカマーが続々とデビューを果たす予定だ。中でも注目したいのが、韓国で昨年10月にデビューしたMYNAME。ルックスとキャラのよさ、そしてもちろん、歌とダンスの実力も兼ね備えた5人組だ。

　そんな彼らが、日本では2度目となるファンイベントを6月11日にSHIBUYA-AXで開催。平日にもかかわらず、全国から熱狂的なファンが集まった。開場前にはマスコミ用の記者会見も行われ、7月25日にはシングル「Message」で日本デビューすると発表。MC役をつとめたお笑いコンビ、2700とも堂々とわたり合い、度胸の良さをみせてくれた。

　会見終了後はファンイベント本番。場内が暗転し、メンバーの映像がビジョンに映ると同時に、場内は大声援に包まれる。端正な顔立ちのメインボーカルのコヌ、サブボーカルでマンネ（末っ子）の キュートなチェジン、運動神経抜群のラップ担当、セヨン、そのセヨン同様にアクロバティックなダンスが得意なメインボーカル、インス、そして、愛嬌タップリのキャラでラップ担当のジュンQ――と、いずれもキャラの立った面々。

　続いてメンバーがステージに現れると、歓声はいきなりマックス に。1曲目は日本でのデビュー曲「Message」。アッパーなダンスチューンに合わせ、途中、激しいダンスパフォーマンスも披露。オープニングからパワフルに進めていく。1曲目が終わると集まったファンに「7月25日にデビューが決まりました！」と報告。2曲目は日本のオリジナル曲「I Want To」(「Message」収録曲)。ミディアムなラブソングもしっとり歌い上げ、場内を酔わせる。「What’s Your Flaver」では再びダンスで魅了。特にセヨンとインスは身体能力の高さをうかがわせるアクションで場内を盛り上げた。その後、サプライズゲストとして 日本の女性シンガーソングライターのYU-Aが登場。彼女自身のアルバムでMYNAMEとのコラボ曲「SWITCH」をステージ上で再現したり、デビューする季節にピッタリのサマーソング「SUMMER PARTY」（「Message」収録曲）で、爽やかな歌声を聴かせた。本編ラストはクールで切ないバラード曲「Hello&Goodbye」。歌の前には、映画のようなミュージッククリップが上映される。ここでは、メインボーカルのコヌが大フィーチャーされており、アクションシーンを 盛り込んだ役を好演。この後、黒い衣装に着替え、しっとりと「Hello&Goodbye」熱唱。この曲で本編は終了したが、もちろん彼らはアンコールに応え、何と撮影タイムを数分間だけ解禁。観客に向かってポーズをとった。アンコール1曲目はバラード曲「Replay」。そして 大ラスでは、もう一度「Message」を歌ってイベントは終了。

　このイベント後、メンバー全員が会場出口でハイタッチをしながらファンを見送った。デビューする来月はイベントライブをはじめ、小学館発行のマンガ誌『Sho-Comi』でもMYNAMEのメンバーをフィーチャーした『王子どもと同棲はじめてみます。』の連載がスタートする。日本発信のコミック・カルチャーとK-POPアーティストのコラボは初。今後、様々な方面で 話題になりそうだ。

【取材・文：海江敦士】